赤い公園全曲考察56「楽しい」(猛烈リトミック)

実は「楽しい」という曲について津野さんは、正反対の二つのことを言っていて、どっちかが本当でどっちかが嘘(というか強がり?)なんだけど、そういうところがかわいい人だなと思います。

証言①

証言②
「楽しい」はかなり楽しくない時に作った曲(2017年11月8日の「ゆうパラ」での発言)
「楽しい」はめちゃくちゃ楽しくない時に書いた曲(2017年11月29日の「ゆうパラ」での発言)

どっちが本音だか分かる気がします。津野さんはきっと今が楽しくないからこそ「楽しい」って思うような人だし、そういうツイートをする人だし、そういう曲を書く人だと思う。そうやってどん底から這い上がったんだと思うし。この曲は毎度言ってるネガティブだからこそ書けるポジティブの最たる例です。(でも、それを正直に言わない時もあるっていうね。だからもう一回言うけど、すごくかわいい人だと思います、このひねくれ具合を理解できれば)

この曲についての感想も結構「この曲本当に楽しいよね~」と「この曲実は泣ける」に二分されてて、(たまたま下の階で作業してた)爆弾ジョニーや大東駿介さん、大東さんのマネージャー、功のまさしさん(まーちゃん)、スタッフたちと一緒に「たのっしい!」って純粋に楽しむのももちろん全然間違いじゃないと思う。ちーちゃんのダブルのボーカルとか、演奏もパンパパンヒュー的なところとか、ソロ回しとか、突然のチャイナ風とかがあったりして超楽しいし。

でも、ちゃんと歌詞を読めば「この曲、実は全然楽しくないから「楽しい」って言ってる人の歌なんだ」って分かるし、泣けてくる。自分も、性格合わない人・大嫌いな人が身近にいて、そりゃ仲良く手を取り合えたらいいけどそんなことできなくて、できないからこそ「できるって考えてみようぜ」ってこの曲が言ってくれてるような気がして、イントロだけで涙腺が崩壊します。笑顔の人と泣き顔の人が一緒に「楽しい」って叫ぶ、両極端の感情を紙一重のところで表現した素晴らしい曲。なんて楽しいんだ。


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