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人生初スタバに行った話

【追記】
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それでは本編をどうぞ!


どうも皆さんこんにちは。れっさーぱんだと申します。

突然ですが皆さん、スターバックス・コーヒー、略して「スタバ」というお店をご存知でしょうか。
いえ、愚問でしたね。こんなにも日本に「侵食」してきている店であるので、知ってる知っていないという話はもう要らなさそうですね。

では質問を変えましょう。
皆さん、スタバに行ったことはあるでしょうか。

以前の私(とは言ってもほんの1週間前まで)であればこの質問に即座に「NO」と返答していました。
しかし私ももう世に出れば「成人」という身分で扱われてしまう存在。ここいらで1度人生の階段を登ってみてもいいのではないでしょうか。

というわけで今回は先日私が初めてスタバに行った話をしていこうと思います。

話を始まる前にもうひとつ前置きを。
先程スタバが日本圏内で着々と拡大していることを「侵食」と表現しましたが、何故「侵食」などという物騒なワードを用いたのかと言うと、

私がスタバを心の底から嫌っているからです

別に深い理由はありません。
ただ私が甘いものが大嫌いなだけです。
その甘いものをさぞ高級嗜好品のように振舞ってくるスタバというお店が自分にとってはどうもちゃちい店に見えてしまうのです。(もしスタバが大好きな方がいらしたら叩いてしまってすみません。)

というわけで私の中ではスタバに行くという行為は戦国武将で言うところの討ち入りに等しい行為なのです。
その前提事項を踏まえて、いざ本題へ。

というわけで、3月某日。
4月から始まる浪人生活に向けて勉学に励む日々にとって、集中する環境が必要となっていました。
「家でやれば全て解決なのではないか」という意見があるでしょうが、自制心が極端に欠けている私にとって、自宅で勉強することなど瞬きでピーナッツを砕く曲芸に等しい至難の業。
そうなると、一体どこで勉強するのだという話になるのですが、まさに勉学に打って付けの場所があるじゃあないですか。

そうです。図書館です。

現役時代、全く勉強に集中できなかった自分が極限状態に陥って、ついに到達した至高の領域、それぞ図書館なのです。
お互い干渉し合わず、孤独感を感じることの無いちょうど良い間隔で置かれた座椅子と規則正しく並べられた知識の塊たちに囲まれた空間こそ、勉学に励む場として非常に、いや、最も適していると言っても過言ではないでしょう。

そういうわけで、この3月中、ほとんどの日は図書館へと赴き、日々勉学に励んでいたのです。

この日も今日も今日とていざ勉強という意気込みで朝から片道約600円もする満員電車を乗り継いでは図書館へと向かっていたのですが、そんな意気揚々(?)とし、図書館の最寄り駅に到着した私の前に絶望を告げる1枚の紙切れが貼られていたのです。

本   日   休   館   日

嘘だろオイ……
とは言ってもこれは完全に事前に調べていない私が悪いのであって、別に図書館が悪い訳ではありません。(そりゃそうです)
しかしこれは参ったぞ。
このまま帰るとすれば、ここまで来るために使ってきた交通費(600円)が無駄になってしまう。
浪人生という身分は、「収入」という言葉と一切無縁の1年間を強いられるため、ただでさえお金が入らないというのに、こんな初っ端から無駄遣いをしていてはいくらお金があっても足りやしない。
かと言って、この行き場の失くした勉強へのやる気はどこで解消すれば良いのだ…

そんな感じで途方に暮れていた私であったのだが、ここで、ある物の存在を思い出したのである。

それこそが、友人から誕生日プレゼントと題して頂いたスタバのクーポンであったのだった。


しかし、このクーポンを使うということはそれ即ちもはやスタバという敵に服従するも同然では無いのかと思っていたのだが、
「いや、クーポンを使えば自分が敵に金を与えている行為には含まれないので、服従には値しない。むしろこれはスタバへの宣戦布告になるのでは」
と、自分に言い聞かせること(この時点で少し負けている気もするが)に成功し、ようやく図書館前で立ちつくしていた足を再び駅へと向かわせたのだった。

このクーポンをもらった時は、「こんなの一生使わない気がするから、友人には申し訳ないな…また今度何か贈ってやらないとな」などと考えていたが、まさかまさかこんなに形で使うことになるとは。

というわけで、わずか10分程度で先程乗ってきた電車とは真逆の方面へと行く電車へと乗り込み、中継ぎの駅で下車。
この時点でお金を無駄にしてしまった罪悪感がかなり積もってきていました。
しかし勉強のためなら仕方ない。
そう言い聞かせながらいざ、スタバへ。

中継ぎの駅から歩くこと5分。
さすが大阪、駅周辺にスタバが乱立してしまっている。こうなってしまったらもう取り返しがつかない。

ごちゃごちゃ行ってないで、さっさと入店。


カチコミじゃーーーーー!!!!!


はい。文面では今にでも血祭りを起こしてしまいそうな山賊のようになっていますが、実際は全くシステムが理解出来ていない店に入ったので、超挙動不審になっています。
逆に血祭りにしそう。

いやいや、何を怖気付いているんだ。
ここは敵の本拠地だぞ。
戦意喪失していてはすぐにやられてしまうじゃあないか。
ここは堂々としていないと。
というわけでまずはメニューを見てみる。
メニューを
メニューを
メニュー…

メニュー無くね?

あぁ!しまった!メニューは外にあるのか!
何たる不覚!
まずい、このままでは負けてしまう!!!
いや、店内にもメニューは必ずあるはずだ!!

あったーーー!!!!

店員さんたちが一生懸命働いてらっしゃるその奥。壁にかかっているじゃあないか。
ふっふっふ。甘く見られたものだ。
なんて言ったって某共通塗り絵で散々注意力は磨いてきたのだよ。
というわけで、私の勝ちだ。

勝ちを確信した状態でいざ注文へ。
先程見たメニューにあったコーヒーを注文。
ははは。スタバも大したことないな。
そう思っていた私に店員さんが一言、こう言った。

「サイズはどうなさいますか?」

その瞬間、勝ちを確信していた私の顔から冷や汗が流れてきた。
サイズ…!そうだった!スタバには独自のサイズ設定があるのだった!
しまった。全く分からないぞ!どうすればいいのだ…!!!

焦ってしまって完全に思考停止した私の脳内は、もう救済措置を考えることが出来なかった。
「これは、負けを認めざるを得ないか」と、下を向き絶望していた私の目に、レジ横の机のメニュー表が入ってくる。

なんとその中に、サイズが載ってあるじゃないか!!!

おお、神よ!!!あなたはまだ私を見捨ててはいなかったのですか!!!

というわけで店員さんの「素人質問」よりも恐ろしい、震え上がるような質問から約7秒。ついに私はこの戦いに幕を下ろす。

「グランデで。」

その瞬間、私の勝ちが決まった。
ついに、長年の敵スターバックス・コーヒーに勝ったのだ。
やった!やったぞ!
今までにない高揚感。
この気分のまま優雅にコーヒーを頂き、勉強と行こうじゃないか。

「あっつ!!!」

ホットのコーヒーを頼んだのだが、どうやらかなり熱く、すこし冷まさないと飲めないらしい。
くそぅ、猫舌の私に最後に報復しやがって。

まぁそんな報復をしたところで、私の勝利は揺るがない。
残念だったな、スターバックス・コーヒーよ。
この優越感を握りしめ、勝利のコーヒーとともに勉強に浸るのであった。



しかし、ここからスタバの逆襲が始まる…。


コーヒーを飲み終わり、勉強もある程度進んだところでスタバから堂々退場。
いやぁなんて清々しい気分なのだろうか。
少しコーヒーの飲みすぎで胃が持たれている気もするが、そんなことはどうだっていい。
とにかく私は勝ったのだ。
ササッと家に帰宅し、昼食を取り、さぁ続きの勉強を開始しようとした時、いきなり頭痛がしたのだ。
どういうことだ、この私が、頭が痛いだと…!
それに吐き気もする! この私が、気分が悪いだと…!!!

どうしたことか。この体調では勉強などまともにできたもんじゃない。
何故こんなにも急に体調が悪くなったのだ。

もしや、コーヒーを過剰摂取したせいでは…?

私の脳裏によぎる1つの可能性。
元々私は飲み物は水一筋。
水以外はほとんど飲まない人間であるので、コーヒーを飲むことは2ヶ月に1回程度。それもコップ一杯ほどである。
しかし本日はジョッキまでは行かないにしろ、コップ約3,4杯(くらいだと思う)程のコーヒーを飲んだため、過剰摂取も甚だしい。
コーヒーに含まれるカフェインが私の体内で暴れ回っているのかもしれない。

こんなところで、追い打ちをかけられて、スタバにやられてしまうのかァ…!!!

苦々しい思いを噛み締めて、重い体を動かし、ベッドへダイブ。
そこからの記憶は4時間ほどない。
起きた時には既に夕方6時、もう日もほとんど落ちてしまっていた。

結局この日はこの後勉強など出来ずに、夕飯を食べ、暖かい風呂に入り、もう一度ベッドインという即おやすみ三点セットを完璧にこなし、深い眠りについたのであった…。

スタバめ、やりおって。
次は負けないからな!!!!!!

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