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環境に優しく 洗剤と環境のお話

ヤシノミ洗剤で有名なサラヤ株式会社。
透明なボトルにヤシノミの絵が貼ってある、
台所用洗剤で有名なメーカーです。
そんなサラヤさんが、地球環境と動物たちのために活動しているのはご存知でしょうか?
私がこれを知ったのは、具体的にいつの時期か忘れましたが、
動物園でのワークショップでした。
実際にサラヤさんの担当者が来られて、
動物園の飼育員とディスカッションをするという内容でした。

サラヤさんの主力商品であるヤシノミ洗剤は、
原料として、ヤシの実が使われています。
1970年代に登場した背景として、
この頃高度経済成長期に大量に使用された、
石油化学薬品から作られた洗剤が、
水質汚濁に影響を与えていて申告な社会問題となっていたからでした。
そんな中、植物由来の自然に優しい素材を、
更に手荒れをしない、人にも優しい自然素材の洗剤として愛用されてきました。

そんな中、転機が訪れます。
それは2004年にテレビのドキュメンタリーを受けられた際、
インドネシア、マレーシア、ブルネイの三カ国になるボルネオ島で、
ヤシノミ洗剤の原料の一部として使用されているパーム油、
そのパーム油を取るために大規模に作られたアブラヤシの農園の影響で、
森がなくなったことで野生のゾウたちが住処を奪われて、
絶滅の危機に瀕しているという事でした。
この話を聞くまでは、サラヤさんも人に環境に優しい洗剤として考えていただけで、
原材料のために動物たちの住処が急速に無くなっている事を知りませんでした。
そして、その後売上の一部を使って、ボルネオ島の環境保全活動を行う事になります。

私が聞いた活動については、オランウータンの保護活動についてでした。
元々、熱帯雨林を自由に行き来するオランウータンでしたが、
アブラヤシのプランテーションが出来たあと、
彼らの生息地域が狭まってしまいました。
彼らは木の上を渡って移動するのですが、
アブラヤシの農園にはアブラヤシが規則正しく並んでおり、
木々の間を彼らは飛び移る事が出来ず、
アブラヤシ農園の間で生活圏が分断されてしまう事が問題でした。
その中で環境保護活動として、
分断してしまった森の間を通すように、
オランウータンが移動可能な橋を渡して上げる事にしたのです。
アブラヤシが無尽蔵に増え、森が狩り尽くされる状況を止め、
管理した上でアブラヤシを栽培、
その上で森を保護するような活動を行っていました。

お話を聞いたのは5~6年くらい前で、
今は少しうろ覚えになってしまっているのですが、
環境を保護しようと活動しているサラヤさんに感動したのを覚えています。
今回、サラヤさんを取り上げようと思ったのは、
下記のナショナル・ジオグラフィックの記事を読んだためでした。

もしよかったら、色々な環境保護活動に目を通して、
様々な企業が頑張って活動を行っているので、
自分たちの身近なものについても考えてみるのもいいかもしれません!


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