好きなゲーム実況者をオススメしたいという記事

 いまやニコニコ、YouTube、Twitch等、色々な場所に星の数ほど存在するゲーム実況者(配信者・VTuber含む)。
 インターネットはでっけえ宝島、探せばきっと自分が好きな実況者が見つかる、選択支の多い素晴らしい時代ですよね。 
 この記事は、私がその中で何故「shu3」というゲーム実況者を推すのか、という思考整理と布教を兼ねたメモです。あと、自分で見直すときのブックマークも兼ねてます。おもしれ~動画をお探しの方は是非。
 なお、ナポリの男たちのメンバーとしての活動については割愛しています。(倍以上の長さになるので)


1. やりこみ系動画のクオリティのヤバさ

 shu3といえば「やりこみの鬼」「やりこみのやべーやつ」などの通り名のとおり、ゲームをじっくり遊び尽くすスタイルの実況動画に定評があります。
 自分がニコニコキッズとして草を生やしていた頃から、ゲーム実況動画といえば初見実況、つまり「実況者のリアクションを楽しむもの」だと思っていた節がありました。好きなゲームに対するリアクションを見るor好きな実況者のリアクションを見るものという認識。
 そんな「ゲーム実況動画の楽しみ」に対する常識を覆したのが、shu3のこちらの動画。

 絶望を越えた超やりこみ聖剣LOMシリーズです。
 絶望を超えたって何?と思われるかもしれませんが、これは聖剣伝説LOMに搭載された、いわゆるハードモードの中で最高難易度の「ノーフューチャーモード(全敵Lv99)」を自分はLv1・防具なし縛りで、いろんな要素をコンプリートしながらクリアするという縛りを指します。

 企画内容を聞くだけでヤバいと思いますし、このゲームをプレイしたことがある方なら尚更「正気か?」と思われるでしょう。大丈夫、絶対に失踪しません。いっそ縛りを緩めたり、失踪していいんだよと思うくらい、試行回数を重ねてボスを撃破していく様はもはやドキュメンタリー。なんならボス戦で縛りを追加したり、弱い武器に変えたりしやがります。
 そんな縛り内容だから、動画も長くて全部見るのはしんどそうと思われる方もいると思います。大丈夫。99倍速と分割Dieジェスト、そして容赦ないカットが多用されます。勿体ないという概念がない。煌めいてきた…

 そして、動画の内容が面白いのは当然として、もう一つ素晴らしい要素があります。それが「ざっくり解説」のコーナー。他のやり込みシリーズにも存在するこのコーナーですが、これはその名のとおりキャラやゲームの背景にあるストーリーをざっくりと解説するコーナーになります。
 これが本当にわかりやすくて画期的!(他にも解説を入れている実況動画はあるかもしれませんが、私はこのシリーズで初めて見ました。)ゲームを遊んだことがない人にもそのゲームの世界観やキャラの魅力がわかりやすく伝わりますし、遊んだことがある人でも知らなかった小ネタや設定が解説されているかもしれません。YouTubeの方にざっくり解説だけをまとめた動画がありますので、それだけでもかなりボリュームがありますし、とても楽しめます。

 上記の通り、とにかく、もっと気楽に動画作っていいんやでと思ってしまうくらい編集が素晴らしく、エグいくらい丁寧で見やすい動画作りをされています。本当に無料で見ていいの?と思うくらいクオリティが高いです。
 そしてこの「動画の見やすさ・わかりやすさ・とっつきやすさ」から「自分もこのゲームをやってみたい」(こんな狂気じみたやりこみは嫌だけど普通にプレイする分には自分でもできそう!楽しそう!)と思わせるところが、shu3の動画の魅力だと感じています。
 基本的に下調べがしっかりしてあり、既プレイであるため、そんなに派手なリアクションはありません。しかし、あくまでもゲームが主役でありながら、企画の面白さ、手に汗にぎる縛りプレイ、ポロッと付け足すコメントのシュールな面白さ、わかりやすい解説などによってどんどん付加価値をつけていくようなゲーム実況のスタイルは、非常に楽しく面白いです。
 これはゲームへの深い愛情、労力や時間を惜しまない熱意、視聴者にゲームの魅力を伝える技術や能力が揃わなければ、絶対につくれない実況動画です。その意味で彼の作る動画はオンリーワンだと言って差し支えないでしょう。
 ゲームの魅力を120%視聴者に伝えるような動画づくりができるゲーム実況者として自信をもっておススメできます。

 ↓ その他やり込みシリーズ、どちらも見応えバッチリ!!

 特にラストオブアスはお気に入りで何周も見ています。ストーリーを邪魔しない適度(それでも相当…)なやり込み、エリーとジョエルを見守りつつも肩入れしすぎない適度な距離感の実況が好き。映画を見ているような気分で見られるシリーズです。

2. 進化する"ゲーム実況動画"

 さて、上記で紹介した動画は主にニコニコで投稿していた時代の動画になりますが、やりこみLOMシリーズを終え、YouTubeに本格移行してから、さらにヤバいシリーズが投稿されました。それがこちら。

 「まずゼルダ全作品クリアしました」の文字が既に狂気じみていますね。普通ならそれがメインコンテンツになるはずなのに、動画冒頭、すごい速度でさらっと背景に流して終わります。ナンデ?
 この企画は、全ゼルダ史をざっくりと解説しつつ、マスターモード(最高難易度)で主夫の英傑縛り(初期防具、日用品武器縛り)をし、かつすべてのコンプ要素を網羅するというものになっています。
 主夫縛りは、準オワタ式(ほぼ一撃死)と考えていただければ間違いないです。このゲームはレベルアップによるステータス上昇の要素がない(厳密に言えばライフ増などは可能ですが、当然のようにこの縛りでは初期ライフ初期がんばりゲージ)ので、攻撃力・防御力は武器・防具に依存します。これを縛る。やってることはレベル1クリアみたいなものです。
 そんな主夫縛りに対し、このゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(以下BoTW)特有の自由さをもって攻略していくというコンセプトで、色んな小技・テクニックの紹介をしてくれて、それもとても面白いのですが、この縛りの見どころはボス(カースガノン・厄災ガノン)戦だと思います。
 ボス戦では何故かさらに縛りが追加され(ガチ主夫縛り)、敵の体力ゲージを文字通りミリ単位で削っていくことになります。画面の前で思わず応援してしまう程手に汗握る戦いの中で勝利を収めた瞬間の気持ちよさ・感動たるや。忙しい方は、カースガノン戦編だけでも是非。負けても負けても諦めない、むしろ困難であるほど楽しそうにプレイしているのが本当に凄い。

 そして、美しいサムネイルと素晴らしいOP、かわいらしいアニメーションの数々!初めて見たときは、「ここまでやるか!?」と本当にびっくりしました。しかも信じられないことにこのシリーズ、毎週水曜日に一年以上休まず投稿されていました。撮り溜め分もあったでしょうが、普通に仕事をしながら、グループ活動(ナポリの男たち)もしながら(この時期は水面下でナポリの舞台コラボカフェの企画が動いていたというのですから、マジで時間の使い方どうなってんだ?)、このクオリティのシリーズ動画を投稿しつつけたというのは本当に凄いことです。尊敬を通り越して畏怖の感情すら生まれます。
 何より、BoTWというゲームの実況にアニメーションをつけるというセンスの良さに脱帽しました。ゲームの「魅せ方」をこんなに熟知してる人はいないんじゃないかというくらい、素晴らしい発想だと思います。
 何故そんなに感動したかといいますと、BoTWってオープンワールドのゲームなんですよね。どこに行っても、何をしても自由。なんならスタートからボスに直行することもできる(RTA in Japan 2020のBoTWも面白かった)。ただ、逆に言うとその自由さから、攻略の密度によってはストーリーがよくわからなかったとか、キャラの魅力が薄かったと感じることがあります。フィールドを駆け回るだけで楽しいゲームではありますが、感動するかと言われると、人によっては…という感じ。
 そこで、根底に流れるストーリーの”良さ”とそこに息づくキャラの魅力を、”要素を取り逃さない徹底攻略”と”挿入されたアニメーション”によって補強していくわけです。これが本当に良かった。
 特に#50~#54のDLC編では、英傑たちの日記を読むことができるのですが、ここに編集で入れられた挿絵が本当に好きでした。優しい声の朗読とモノクロの記憶を模した柔らかなイラストに、視聴していて涙が零れました。英傑たちのことがもっと好きになる素晴らしい演出だったと思います。
 Akino Fukujiさんというプロのアニメーター・イラストレーターの方と二人三脚で作成されたこのシリーズは、もはや「実況動画」を超えた「作品」と言っても過言ではないでしょう。

↓ ざ解まとめだけで3時間を超えています。チャプター分けしゅごい…

 また、最近では「超検証シリーズ」が上がっており、今後も「やってみたい単発企画」をあげるつもりとのことで、非常に楽しみにしています。字幕もついていて親切。

↓ 400時間以上かけたFPS練習のHowToを46分に濃縮したソロダイヤ企画。とても勉強になる。

↓ 最初の町に引きこもりながらギリギリのレベルで試行錯誤を繰り返すクロノトリガー。弱くてニューゲームからの厳しくも熱いラヴォス戦を、最後まで見届けよう!

3. ゲーム配信もおすすめ

 不定期にYouTubeのサブチャンネルの方で配信があります。
 時間帯は夜中が多いですが、平日の夜だったり日曜の昼間だったり、ほとんど法則性はありません。Twitterでの予告もなく、常にゲリラ配信です。基本的にゲーム配信はアーカイブが残ります。

 最近熱いのがAPEXの配信。APEXはチーム戦のバトルロイヤルFPSですが、勝っても負けても楽しそうにプレイしているので、ゆる~っと見ることができます。超検証シリーズでソロダイヤ企画を達成してからはかなりエイムが上手くなっており、見ていて中々気持ちいいです。視聴者参加型の配信(ボイスチャットなし)をすることもあり、視聴者ニキネキをコメントで応援するなどして盛り上がっています。

↓ 上の動画の視聴者参加は1時間38分頃から

 APEXではえぺまつり外伝/夏の陣、渋ハルカスタムに参加しており、大会系はYouTubeの本アカの方からアーカイブを見ることができます。
 特に、えぺまつり外伝で結成されたチーム「しのめ」(VTuberの歌衣メイカさん胡桃のあさんが最高に面白く優しくあったかいチームで見ていてとても癒されます(後述のその他関連動画にも紹介します。)。
 他のゲームだと、ストリートファイターVで視聴者参加型大会を開いてくれたこともあり、こちらも白熱していておススメです。こうして振り返ると結構視聴者と遊んでくれてますね。
 また、SEKIROは貴重な初見プレイ長時間配信であり、トライ&エラーで戦闘が上手くなっていく過程がよくわかります。ナポリのメンバーも日替わりで遊びに来ます。

↓ 2021/6/27  大会初参戦で爪痕を残した全裸姫プおじさんの勇姿

↓ 2021/8/5  最初の練習カジュアルから最後まで取れ高の塊みたいな渋ハルカスタム。そのうち癌に効くようになると言われています。

↓ コシュトコ(道場名)店長shu3と愉快なバイトリーダー達の仁義なき熱い戦い

↓ 2019年GW企画(初見プレイ)と2020年年末企画。成長の過程が楽しい。

4. 初期の実況やマイクラMOD動画も味わい深い

 初期(通称益荒男時代)に投稿していた動画も面白いです。今と比べると誰?!ってくらい声がボソボソしています。(録音環境の都合もあったらしい。)謎の発想やしょ~もない下ネタでキャッキャする動画が多く、YouTubeに移行されていないものはニコニコ動画で視聴できます。
 特におすすめなのはデブ猫を育てるMODをつくるシリーズです。メタボちゃんかわいい。その他単発MOD系も発想がぶっ飛んでて面白いです。


↓ やりこみ系動画の先駆け、クラシックロード実況。厳選作業が常軌を逸している。ウマ娘で競馬知識を得てから見直したら、ヤスイシがバケモンみたいな名馬だということがよくわかった。

↓ 不朽の名作(問題作)TENNIS

5. TRPGのPLとして

 セッション動画があげられているシナリオは「LGO」(PC:志流沢)、「狂気山脈」(PC:志海三郎)「カタシロ」(PC:三散ノ シュウジ)です。
 特に狂気山脈におけるRPは本当に素晴らしく、PCを完璧に演じきっていました。そのせいで半年以上経ってもまだ下山できていません。長いセッションですが、狂気山脈を通過済みであれば是非見てくださいと自信を持っておすすめできます。またTRPG配信あったら嬉しいなあ。

↓ 配信では初のTRPG。常識人枠かと思ったら一番やべーやつ。

↓ ダイスの女神に愛された奇跡のセッション。まるで映画のよう。

↓ 短めでサクッとみられます。軽妙な対話がとても楽しい。PCとPLを混同すべきではないですが、物事について独特な考え方をする人だなあと思いました。

↓ 上に紹介したセッションを視聴した私の感想(ネタバレ注意)



 ナポリのチャンネルではマーダーミステリーの自作シナリオ「SHOW2」を披露したこともあり、これが初シナリオと思えないくらい本当に面白かった。チャンネル会員でまだ見ていない方は是非。

6.ざつだんの味わい深さ

 ざつだんはshu3が雑談をするだけの配信を指します。(タイトルが「ざつだん」となっていることが多い)こちらも不定期、予告なし、サブチャンネルでの配信です。
 なーんも話すことないな~といいながら2~3時間話すこともザラ。独り言の才能を授かった男ヴォイドトーカー。日常のちょっとした出来事の話、飼い猫(通称ハワイちゃん)の話、映画や漫画の話をしてくれることが多いです。ゆるっとした雰囲気、声質に起因するいい感じのリラックス効果で睡眠導入に最適ともっぱらの噂。ただし変なコメントをした場合は容赦なく監獄行き(ブロック)となります。

 こちらはゲーム配信と違い、アーカイブも1週間くらいで消えることが多いので、視聴はお早めに。(1週間で消えていない場合でも特にご本人に報告は不要とのこと。そっとしておこう)

7. 歌

 個人的ベスト3。それじゃ、聞いてください…

↓ 1:52~本能デトックス

 ベスト3中2曲が下ネタじゃねーか!!!

8. その他おすすめ(コラボなど)

↓ 「しのめ」コラボ第3段Unrailed! 永遠に聞いていられる。切り抜きもあげてくださっています。

↓ 謎の建築センスが火を噴いている(直喩)他参加者の視点も面白かったです。


↓ 下ネタでゲラゲラ笑う小学生男子おじさんたち。嫌なことがあった日はこれ見てから寝よう!!!

↓ 衝撃の実写。怪人のデザインがカッコ良くて悔しくなる。怪人スーツのある暮らしが羨ましい。


 オススメ動画を紹介し尽くそうと思うとヤバい長さになるため、このあたりで。ナポリの男たち関連もかなり省略してしまっています。
  8年やってる実況者、どこから何を見たらいいのか?という問いへの手がかりになれば幸いです。