PMI-ACP合格体験記


はじめに

知り合いのAdvanced Certified Scrum Master所有者と、ほどよいスクラムの進め方について議論することがままあります。そろそろ筆者もCertified Scrum Master取ろうと思うのだけどお薦めのセミナーない?と尋ねたところ、私がCertified Scrum Master持っているのだから貴方はPMI-ACPを取ってと言われました。

まあ確かに筋は通っている。

という訳でPMI-ACPを取得しました。昨年PMPを取得したのでこれといった勉強はしていません。PMBOK第7版には半分アジャイルが含まれています。PMPを取得できたのならPMI-ACPも取得できると思います。一応立て付けとしてはPMI-ACPはPMPの上位資格なのでPMPを取得したらその足でPMI-ACPを取得すると良いと思います。

勉強方法

PMI-ACPを受験するためにはPMI認定公式トレーニングを21時間受講する必要があります。私はE-Projectさんのセミナーを利用しました。PMPの記憶もまだ新しかったのでオンデマンドセミナーを受講しましたが指定の動画をすべて見ることなく模擬試験に合格し受講証明を頂戴してしまいました。

PMIへApplicationを提出した後に勉強を始めました。E-Projectさんのオンデマンドセミナーに付属の章別問題集を8割9割合格できるまで繰り返し繰り返し受講しました。模擬試験は合格したのにも関わらず得点がいまいちであったため、わからなかった点は資料とオンデマンドセミナーを繰り返し見ることで理解を進めました。なので結局は指定の動画をくまなく見ることになりました。

PMPと比べるとPMI-ACPは覚える専門用語が少ないです。10の知識エリアの理解は必須ではありません。PMPを所有していない方でもE-Projectさんのセミナーをくまなく理解できれば十分合格できると思います。

特に重要な点はそれぞれの役割をしっかりと理解することです。プロダクトオーナー、開発チーム、アジャイル実務者、エンドユーザー、スポンサーなど様々な登場人物が現れます。

  • PMBOKではプロダクトバックログアイテムの追加は原則として誰がやらなければならないのか。

  • 開発チームの一番重要なミッションは何か。

などをしっかりと理解することがとても大切です。
また、レトロスペクティブ、レビューのタイミングや目的を理解することも大切です。
これらはセミナーや資料で学ぶことができます。他に教材は利用していません。書籍も少なからず世の中にはあるかもしれません。しかし情報の更新の激しい世の中です。書籍に頼るよりはE-Projectさんのセミナー一本へ絞ったほうが効率が良いと思います。

勉強時間

記録は取っていませんでした。おそらく10時間程度は学習したと思います。

試験当日

PMI-ACPの良い点は地方でも受験ができることだと思います。筆者がPMPを取得した時点では、PMPは大都市でしか受験することができませんでした。一方でPMI-ACPは地方のプロメトリック試験会場でも受験できます。

試験時間は180分、設問は120問です。PMPは210分程度で180問解かなければなりません。PMPと比べるととても余裕があります。

まとめ

PMPと比べると非常に容易な試験に感じます。覚えるべき箇所が少ないためです。その分PMBOKの考え方をしっかりと身につけなければなりませんが一度見につければ試験で迷うことはありません。昨今アジャイル開発の案件は増加しているのではないかと思います。その一方で体系的にアジャイル開発の進め方を学ぶ機会は少ないように思います。PMPに比べれば心理的なハードルは低いと思います。取得をお勧めいたします。

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