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HDMIケーブルで映像が映らない?配信で起きたトラブル集

SDIケーブルに代わって、HDMIケーブル使用の安価なビデオスイッチャーが増え、現場で使用することが多くなりました。これまであったトラブルをまとめようと思います。

HDMI機器のネゴシエーションがうまくいかない

HDMIケーブルを繋げる時、機器間でネゴシエーションというものを行い、お互いを認識して映像などを伝達します。このネゴシエーションがうまくいかないことが割とあります。

特にスライド用のWindowsのpcなどを繋げる時に経験上多い気がします。

解決策としてはPCやアプリ(パワーポイントなど)を一度再起動してもらったり、繋げる機器の電源をつける順番を変えたりすることでクリアできる場合が多いです。

いつも自分が使用している機器を使ってケーブル断線の可能線も確認してみてください。

ケーブルの相性もあったりするので、違う予備ケーブルに変えてみると改善する場合もあります。

HDMI光ファイバーの極性「camera」と「display」

通常のHDMIケーブルでは銅線伝達なので、10Mの長さが限界で、10mを超えてくるとリピーターを使わないと映らないカメラも出てきます。それ以上の距離で繋げたい場合は、光ファイバーのHDMIケーブルを使用すると安定して使用することができます。

野外イベントで一度、光のHDMIを購入して使用したのですが、映像が映らず結局Hollylandのmarsでやり過ごした経験がありました。

イベント後に事務所に戻って、光ケーブルの返品の手続きをしながら気がついたのですが光ケーブルにはinとoutが決まっており、単純に「camera」と「display」を逆に接続していたので映像が伝達されなかったというオチでした。

商品に注意書きの説明書などもなかったので解らなかったのもありますが、事前に使用確認しないといけないと反省をいたしました。

HDMIにもバージョンがある

バージョン規格が合っていない場合、映像をうまく伝達されない場合があります。

HDMI 1.2は最大4.95Gbps(ギガビット毎秒)ですが、HDMI 1.3/1.4は最大10.2Gbps、HDMI 2.0は最大18Gbpsになります。

解像度でいえばHDMI 1.2は最大1,920×1,200、HDMI 1.3/1.4は最大3,840×2,160、HDMI 2.0は最大3,840×2,160、最新のHDMI 2.1は最大48Gbps、解像度は10,240×4,320。

利用する映像規格に応じたHDMIケーブルを選びましょう。


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