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The first take monochrome piano ver. わずかな音に感じたもの

■いまや300万再生に届かんとしているYouTubeのザ•ファーストテイク モノクローム ピアノ バージョン。
■何度聞いても飽きないし、いつまでも心に響く。
■再生してー1秒。
漆黒の背景に、THE F1RST TAKEのタイトル。
■ー6秒。
ピアノが始まる。
■ー12秒。
BABYMETAL / Monochrome - piano ver.-
演者と曲目タイトル。
■ー17秒。
わずかな音。衣装の布擦れの音か。
■ー20秒。
わずかな音。硬い靴が硬い地面を踏み締めたノイズか。
■ー30秒。
歌い始めるSU-METAL。

この間、17秒から24秒のノイズに注目したい。
ほんのわずかなノイズ。
だが、意図的に残されたノイズ。

このノイズが、THE FIRST TAKE チャンネルの伝えたいことの一つと読み解いてみよう。

■THE FIRST TAKE オフィシャルのルールにはこうある、、、

白いスタジオに置かれた一本のマイク。
ここでのルールはただ一つ。
一発撮りのパフォーマンスをすること。

ありのままの自分を。
ありのままの音楽を。
一度きりにこめる。

THE FIRST TAKE
ありのままの世界へ。

■わたしは擦れた大人なので彼らの言い分を鵜呑みにしてはいない。大人の事情はあるとする。あるとした上でプロって凄いなと思わせるパフォーマンスを見ることができる素晴らしいチャンネルだ。
■一発撮りだとして、正直後加工は幾らでも出来る。それも問題ない。商品は検品して市場に出されるのは常だ。すべての歌い手のクオリティは素晴らしく疑いはないのだから。
■だとして、BABYMETALのmonochromeピアノバージョンのわずかなノイズ。これをなぜ残したのか。
■それは残すべきだと判断したからに違いない。
この超絶パフォーマンスをありのままに残すべきだと判断したからに違いない。
■SU-METALの神がかり的な歌コントロールは音程だけではなくブレス、音レベルにまで、全ての歌声にわたる。一瞬たりとも気は抜かれていない。低音の細部にも魂は宿っている。SU-METALの能力はそれだけではない。何よりすごいのは生ミキシング能力の高さなのではないか。機械調整いらず恐ろしい子SU-METAL。それは才能の上に積み上げられた鍛錬の賜物に他ならない。
■ラグナロクのくだり最低音部分の声の安定感には驚いた。間違いなく成長している。当時の紅月の低音にはまだ不安定さがあった。それを克服しただけでなく磨き上げてきた。なんという努力の輝きか。
■ノイズを残す。そのメッセージを私は受け取った。そのままを本当にそのままを残す。そうできることの、させてしまう事の偉大さよ。
あぁだから、私は感動する。何度も涙するのだ。

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