アドバイスって難しい。
いや、別に誰かにアドバイスを求められた訳ではないんだけど。
まあ聞いてくれや。
さんでーうぇぶりで、↑を1話だけ読んだ。
(背の高い女性いいよね…)
1話しか読んでないので、詳しい説明はできないけど「用務員のお姉さんが、先生以外の大人として生徒の拠り所になっていく話。」多分。
絵が良い。
ほんで思ったのが、題の通り「アドバイスって難しい。」
先に断っておくと、この漫画が的外れなアドバイスをしていたとかそういう訳ではない。というか、一つのベストアンサーも出していた。(後述)
第一話では大学受験を控えた女の子が、受験に使わない授業をサボって受験に使う科目の勉強をしているシーンから始まる。無論、先生はそれを怒る。
もう難しい。
「用務員さんがいいこと言う」みたいな作品のキャプションを呼んでからこの漫画を読み始めたから
(用務員さんがこれに答え出しちゃうのか！？？この命題って答えあるのか！？)とかヤキモキしながら読んでいた。
これって、受験生の側から見たら多分正しい行為じゃん？
受験って人生序盤では結構大きめの壁じゃん。(最大の壁とは言わない。大人になって考えるともっと壁あるし。)
それを前にして対策を練るのなんて全然あり。
なんなら賢い。
一方、先生側からしてみれば、そんなんおもしろいもんではないし、そもそも勉強ってのは受験のためにある物ではない。断じて。
だから授業出るべきってのも分かる。
それを考えると、漫画の数ページ、見開き大ゴマで「バーーーン」って結論を出せるはずがない。
こういうアドバイスって、相手のことをよく知った上で相手に寄り添ったことを言うのが
「ベストアンサー」
とは言わないまでも
「ベターアンサー」
くらいのうまい答えだと思う。
だけど、漫画の1話でそれはできない。相手のこと知らないし。掘り起こす回想もないし。
だとすると、本当の掛け値なしの「ベストアンサー」を求められる訳なんだけど、さっき言いましたように立場が変われば答えも変わる。
一方に共感して一方を貶すようじゃ阿諛追従のようで気持ちいいもんじゃない。
双方の気持ちをﾏﾁｶﾞｲﾅｲﾈ、ｿｳﾀﾞﾈ ってうまく纏める回答なんてあるのか？？？って。
これはもうハチャメチャに頭良くないと短く簡潔に「バーーーン」って回答出せなくない？
そりゃあ、フェルミ推定の偽物みたいなので「ここで受験勉強をしたことによって上昇する合格率は◯%、対して授業を受けた場合ーーーー(早口)」とかハンターハンターみたいにクソ長台詞でそれっぽいこと言えば、まあ妥当性のある答えは出せる(？)けどさ
そんなのは望んじゃいない訳で。
これに対する答えは作中にないんだけど(！！)
(あくまで、高校生の"悩み"を表現する演出なワケ)
これ以上大きい悩みに対する答えが、さっき言った一つのベストアンサー。
この高校生が痴漢被害にあって、誰にもその心の傷を、負ったモヤモヤを打ち明けられない。困ってるけど誰もそれに気づいてくれない。
そんな中で用務員さんが気づいてくれる。
包容力のある用務員さんに、悩みを打ち明ける高校生。
…
……
(さあ！これは用務員さん！どう返すんだ？)
(分かんないけど、こっちには最適解がありそうだ)
(さぁ、どんなバズりそうな良いことを言うんだ！！)
とか思ってたんだけど、正解は沈黙。
1ページまるまる美人(用務員さん)の1枚絵。
美人は全てを解決する！！！
とかではなく、"ちゃんと相手の話を聞く"それが答え。
びっくりしたね。ツイッターで「なんか作品は知らないけど名台詞」みたいな画像に使われちゃういい感じのキラーワード出しちゃうんだろう？とか穿った見方をしてた自分を恥じたね。
(氷室の天地)
大学で心理学の授業をとった時(あくまでパンキョーなので触りだけ)、2つ特に教えられたのが"精神病とは" ってのと、"傾聴技法"(相談を受ける際の話の聴き方)だった。
人が悩み事を相談したい時、特に答えを求めていない って場合が結構ある。吐き出して、スッキリして、自分で自分に合った解決法を作ってハッピー みたいな奴。(結局自分を1番分かってるのは自分なのだ。)
だから本当に必要なのは、困った時に話を聞いてくれる人。もっと言えば、話を聞いてくれる人がいるって証明してあげることが大事なのかなぁと思う。
と言う訳で、本日の解答です。
アドバイスを求められる時、結構ヒット飛ばせる答えは
ちゃんと話を聞く。
です。
「最近なんか体だるくてさぁ」
(ニコニコ)
「やっぱ運動した方がいいんかなあ」
(ニヤニヤ)
「最近運動とかしてる？」
(ニヨニヨ)
「聞いてる？」
「大丈夫。俺がついてるヨ…」
世間話は別。
こう、話をまとめたからあんま蛇足は嫌なんだけど
この漫画の用務員さん、派手なピアスしてたらメッチャ嬉しいなぁ と思ったらトゲみたいなピアスしてる描写あった。しかも喫煙描写も。
ありがとう…