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【造契約】

デッキの概要

契約編:界 第2章 極争」で登場した「造相棒レーヴ」を契約カードに選択したデッキ。デッキ破棄をメインギミックに据えているが、デッキアウトを積極的に狙うのではなくレーヴのシンボル追加によるビートダウンが主な勝ち筋となる。とはいえ、デッキ破棄による決着も現実的でどちらの勝ち筋も狙えるのがデッキとしての強みといえる。

採用カード

契約カード

造相棒レーヴ

カウント分コストが上昇するタイプの契約スピリットで、アタック時の自身のコスト以下を破壊する効果とのシナジーが見込める。もう一つのアタック時効果であるデッキ破棄効果は常時効果の発揮条件を満たす手段として搭載されており、総じて契約カードの中でもひときわ高い完成度を誇っている。
このデッキは魂状態からレーヴを復帰する手段が煌臨しか存在せず、デッキ破棄枚数が増えればその分キルターンが短くなるため、特に事情がなければ3枚採用が推奨される。

確定枠

スチーム・タイファロー

メインステップで契約煌臨できるこのデッキのメインアタッカー。
煌臨/アタック時はカウントを増やしながらリソースを補充することができる。この効果には「ターンに1回」の制限はないため、後続であったりブレイヴを探しやすくなっている。
ただし、この煌臨時効果は強制であるため「カシウスの槍」を当てられてその後何もできなくなるといったことがないように注意したい。
【OC中】の効果はターン1のデッキ破棄と回復。
OCに到達するまでには時間がかかってしまうが、打点を伸ばせるうえデッキ破棄も加速する。こちらの効果はデッキ破棄と回復両方合わせて「ターンに1回」なので注意したい。
積極的に契約煌臨していきたいが、レーヴの復帰札としての役割も兼ねている。そのため序盤でカウントが3に到達しておらず、後続の用意が難しそうであれば温存するという選択肢も存在する。

デイブレイカー レーヴ

ソウルコアを使用せず【契約煌臨】できるスピリット。
メインステップで煌臨できない分、受け札のように使用することが多い。
煌臨時効果は自身のコスト合計以下までスピリット/アルティメットを破壊することができる。レーヴのコスト加算やブレイヴのコスト加算も計算に入れることができるため、広範囲を射程に捉えられる。相手のブレイヴのコストも無視できるのも地味に嬉しい。
【OC中】効果はデッキ破棄、単体で見ると枚数は少ないように感じられるが相手のデッキ、ライフともに圧力をかける効果になっている。

蒸気都市スチームハイヴ

手札保護と相手のトラッシュメタを兼ね備えたネクサス。
どちらも優秀な効果であるがそれをレベル1から常時発揮する。
Lv2では造契約のアタック時にデッキトップからサーチを行う。
回収しないカードはデッキの上下に好きに戻すことができるが、回収できるカードの範囲が少し狭いのが難点。

オラクルXVI オーバータワー

セット中には常時相手のデッキ破棄枚数を+1する効果を発揮するミラージュ。この効果でジェルドラッドをレーヴの効果でも発動できるようになる他、単純にデッキ破棄枚数を増やすことでシンボル増加につながりやすい点もこのデッキとの噛み合いが良い。
もう一つのセット中の効果はこのミラージュを破棄することで最もコストの高いスピリット/アルティメットを破壊するというもの。
アルティメットも対象に含んでいる点が優秀で、緊急時の受け札としても考えることができる。
メイン効果はコストが1上昇したストロングドローだが、こちらも最大軽減1コストで使用できるため、2枚目以降が手札で腐りづらいというのも評価が高い。

優先枠

大冒険家ジェルドラッド

【ライフ減少後】のバーストで、3枚ドローして1枚破棄した後、破棄したカードのコスト以下のスピリット/アルティメットを破壊する。単純に手札を増やす手段として優秀なうえ、破壊効果も付随しているため優秀なバースト。
蒼波の効果でデッキが3枚以上破棄された場合に、任意で発動可能であるため、【雷契約】や【極契約】相手であっても腐る場面がない。レーヴの効果では開くことができないためデイブレイカーレーヴやブレイヴなどで補完する必要がある。
自身のアタック時効果もレーヴと同様、デッキとライフを天秤にかけさせる効果で狙った効果を発揮できないというデメリットはあるがアタッカーとしてそれなりの性能となっている。

RV99式フレイムランチャー

召喚時効果でカウント+1とレーヴがスピリットとして存在していればコアブーストも行えるブレイヴ。後攻1ターン目から召喚することが可能で、レーヴのアタック時効果と併せてカウント3に到達でき、デイブレイカーレーヴの煌臨条件を満たせる。このコスト帯ゆえシンボルを持たないが、レーヴがバタフライジャマーなどを越える手助けにもなる。
【合体中】のアタック時効果は手札入れ替え。
相手の選択次第でこちらの破棄枚数が変化する。序盤だとトラッシュの枚数が早期に10枚に到達するのを相手が嫌がってデッキ破棄しない選択をすることもあり、こちらの手札を整える手助けにもなりやすい。

星砕槌ダイダロッサ

このデッキの結誓ブレイヴ。
アタック時効果はデッキ破棄3枚とこのコスト帯では少し物足りなく感じてしまうが、デッキを0にして勝つ場面はそこまで多くはないため実際気にはならない。
【合体結誓】はお互いのネクサスを任意の数破壊し、破壊した数の倍のカードをドローすることができる。後述するマジック使用阻害効果を通すため手札保護効果を持つネクサスを処理することができる他、破壊したネクサスの効果を発揮させないため、世界ネクサスも安全に処理できる。基本的に自身のネクサスを破壊する機会はないが、「迎撃する蒼海都市」を破壊することでその効果を再利用するといった使い道も考えられる。
造契約スピリットとの【合体中】、トラッシュに存在する同名マジックとバーストの使用を制限するため、打点増加も相まって一気に勝負を決めることも可能。
効果自体は十分強力だが1枚使用できれば事足りる場合が多いため、採用枚数を減らすことも考えられる。

スチームクロックタワー

蒼波でデッキ破棄を行った際にコアブーストとカウント+1するネクサス。
レーヴの1アタックでカウント3に到達するため、以降の展開が行いやすい。
Lv2効果は維持コアも1つと軽く、相手のアタックすべてに適用されるため使いやすい効果となっている。

スチームイノベーション

レーヴの効果でデッキ破棄すると回収できるスワロウテイル。
ほぼ毎ターン回収することが可能なため、手札の質を一定以上に保つことが容易に行える。

選択枠

蒸貴族サリンジャック

召喚時にカウント増加とコアブーストが可能な低コストスピリット。
相手がデッキ破棄しなければ2コアブーストすることもできる。
ミラージュ効果は相手依存ではあるが造契約スピリットに耐性を付与する効果で、破棄枚数もこのデッキの中では比較的多めであるため

ブラストーム・ハイドラ

メインステップでも煌臨可能な造契約スピリット。
煌臨条件はカウント5以上と少し難しいが、煌臨時効果を持たないためカシウスの槍を警戒せず安全にレーヴを復帰することができる。
アタック時効果は3枚破棄に加え、条件を満たすことでライフバーンを行える。
【OC中】の効果はレーヴ本体と違ってスピリットしか対象に取ることができず、カウント9以上と達成すること自体が難しいため、あまり使用する機会はないだろう。

異海王ダ・ゴンXV

煌臨条件にカウントではなく、ライフを参照する造契約スピリット。
煌臨時効果は5+自身のカウント以下のコストまで相手のスピリット/アルティメットを破壊し、破壊した対数×3枚のデッキ破棄を行う。
相手のアタッカーを除去したり、ブロッカーを退かしつつトラッシュの枚数を増やし打点をいきなり増やすといった使い道が考えられる。
アタック/ブロック時は5枚のデッキ破棄というシンプルなものではあるが、往復でこの効果が使用できた場合打点が1点増えると考えれば十分なものといえる。

機動要塞キャッスル・ゴレムXV

カウント10以上で【契約煌臨】可能になる大型契約スピリット。
デッキ破棄するごとに相手はマジックを破棄しなければこちらのアタックをブロックすることができなくなる。これはキャッスルゴレム以外がアタックしていても発揮され、詰め性能を大きく上昇させる。
また、この効果は同一バトル中に発揮された破棄効果の回数分重複する。
【煌臨中&合体中】の効果はカウント分のデッキ破棄効果。
上限が15枚までに制限されてはいるが煌臨条件から最低でも10枚は破棄でき、破棄できなかった場合は回復することもできる。
これらの強力な効果からフィニッシャーになれるが、造契約の性質上キャッスルゴレムが着地する前に決着してしまう場合も多く、枚数は抑えられる傾向にある。

審判蛇ツイノムシバミ

レーヴのみならずコスト上昇効果を持つ契約スピリットと相性の良い汎用バースト。コアシュートというレーヴの破壊効果と別方向の除去が可能になるため対応範囲が広がる。レーヴが破壊効果を持っていることで複数回ドロー効果を使用できる場面も少なくない。

マーラサーミズ深海都市

手札保護を持つ蒼波ネクサス。
4枚目以降のスチームハイヴとして採用が見込める。
こちらは耐性とカウント増加を持っているため序盤に配置できた際のリターンが特に大きい。

ヴィルカイックビーチ

カウントを一気に加算できる蒼波ネクサス。
このデッキにおいてはスチーム・タイファローのOC達成やキャッスルゴレムXVの着地を早めるのに一役買ってくれるため、これらのカードを強く使うことを意識する場合に採用を検討するといいだろう。

青の聖遺物

召喚時効果の発揮を阻害するメタネクサス。
このデッキ自体もそこまで召喚時効果に依存していないため無理なく採用することが可能。似た効果を持つカードに「軍港都市オステア(REVIVAL)」が存在するがあちらとは対象範囲が異なるため、対策したい相手によって使い分けると良いだろう。
Lv2効果は強力な自ターン煌臨を有しているこのデッキと相性が良く、ダゴンXVを受け札として構えやすくなる。地味にデッキ破棄を補助してくれる点もこのデッキにとっては嬉しい。

迎撃する蒼海都市

受けを強化できる蒼波ネクサス。
基本的にレーヴしか盤面に立たないため、レーヴを除去される機会が多くトラッシュから配置すること自体は容易。
ただし契約煌臨していないレーヴを魂状態にした際やダイダロッサを合体しているスピリットが除去された場合は配置できない点には注意が必要。
トラッシュから配置したこのネクサスをダイダロッサの合体結誓でまたトラッシュに送り再度構えるといったプレイングも可能であるため、先の注意点も含めてテクニカルなプレイングが要求されるカードでもある。

ストリームドロー

蒼波の汎用ドローソース。
破壊効果も内蔵しているが、レーヴ自身が破壊効果を有しているため効果が必要になる場面はそこまで多くないだろう。
見れる枚数が少ないが1枚あれば何度も使いまわせるスチームイノベーションの方が個人的には評価が高くなりがち。

デッキリスト

現在構築

採用ネクサスは「スチームクロックタワー」と「青の聖遺物」。
デッキ破棄メタに対しては対抗手段を採用しない形で割り切って運用している。
防御札は「白晶防壁」と「絶甲氷盾」という癖なく使える2種を採用した。
蒼契約ほどではないがそれなりに手札を回すことは可能であるため、複数種類の受け札を枚数調整して採用するのも十分考えられる。

立ち回り

レーヴのアタック時効果で相手の盤面を除去しながらビートダウンしていくのが基本行動となる。相手のトラッシュにカードを10枚貯めることとデイブレイカーレーヴの煌臨条件であるカウント3以上の達成が序盤の目標となる。
基本的に相手のライフを1-1-3か1-2-2のどちらかで削り切るプランが理想となり、相手のトラッシュの状況やシンボルを持つブレイヴを引けているかでプランニングを選択する必要がある。

対策

単純なデッキ破棄に対してはメタカードが数多く存在しているが、造契約に対してはそれだけで完全な対策にならないのが難しいところ。とはいえ早期にメタカードでデッキ破棄を止めることができれば、相応の効力は発揮してくれる。
加えて造契約には耐性を貫通する手段がないため、【装甲:青】が非常に有効にはたらく。相手の盤面に多くのスピリットが並ぶことはほとんどないため、耐性持ちを複数並べて攻めるのがいいだろう。
レーヴは現状契約煌臨以外でレーヴを復帰する手段がないため、レーヴ本体を的確に除去していくことも効果的である。スチームタイファローやデイブレイカーレーヴは煌臨時効果が強制でもあるためカシウスの槍を的確に当てることができれば序盤を優位に進めることができる。

総評

個人的tier:2
アルティメットの除去も難しくない関係上、圧倒的不利対面が存在しない点がデッキとして優秀。また『契約編:界 2章 極争』に収録されているカードを基本としており、高価になりがちなXVも必須カードではないため、比較的安価で構築可能な点も評価が高い。強いて言うならダゴンXVが少し入手難易度が高いが、代用が利く範囲でもある。
次弾で強化がほぼ約束されているデッキでもあるため、今後も楽しみなデッキの1つであるといえる。

最終更新日:2023/11/06

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