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【ククルカン妖蛇】

デッキの概要

「系統:妖蛇」を持つカードを中心に構築されたデッキ。
妖蛇をサポートする創界神には「創界神オシリス」も存在するが、今回は「創界神ククルカン」をサポートの中心に据える。
ククルカンの性質上両者を併用することは難しいため、今回はククルカンのみの採用に留める。

「創界神ククルカン」のサポート下ではソウルコアが実質的に使用不可になり採用できるネクサスが制限されるというデメリットの代わりに、「系統:妖蛇」を持つカードの効果が「装甲」を含まない効果で防がれなくなる。
この効果の適用範囲はテキストから読み取れるものよりも広く、この効果によって他のデッキでは不可能な行動が可能になる。

2023/5/27以降はククルカンのテキストが以下のようにエラッタ変更されることになった。

「BS62-X09 創界神ククルカン」
【神域】[Lv2]
自分のネクサスが「ククルカン」だけの間、このネクサスは破壊されず、系統:「妖蛇」を持つ自分の効果で、相手のフィールドを対象にする効果は、効果名に「装甲」を含む効果以外では防げない。

これにより以前のような特殊な挙動はできなくなってしまった。
しかし盤面への干渉力は非常に高いままなのでその点を活かして構築していきたい。

採用カード

確定枠

創界神ククルカン

このデッキのコンセプト。
【神域】により系統:妖蛇の効果が効果名に「装甲」を含む効果以外では防げなくなる。この効果は相手の効果のみが対象ではないため、自身の効果に対しても適用される。
適用範囲が膨大であるため、詳細に関しては以降の各カードの紹介に関連して解説していく。

【神技】は4つのコアを消費する代わりにコアシュートは1つのみとそれ自体は微妙な効果である。ただ紫に貴重なライフ回復を行える他、ククルカン自体が系統:妖蛇を持つため【神域】の恩恵を受けることができる。
「スネークビジョン」とは相性が良く一度に複数のライフの回復を狙える可能性もある。

ゴッドシーカー 羽蛇神官クルワカン

ククルカンのゴッドシーカー。
ソウルコアをカウントエリアに置く効果も持っているため、初動としては十分である。
他の初動にも言えることだが、先攻1ターン目でソウルコアをコストにしなければカウントエリアに置けないのでコストの支払い方には気をつけなくてはならない。

乙の整備士インフィニスネーク

手札保護効果を持つ低コスト妖蛇。
破壊/消滅時には疲労状態のスピリットを道連れにする効果もあり、低コストとしてはそこそこの効果でまとまっている。
特に【蒼契約】対面では厄介なガブルシャックへの対抗カードとなりうる。

水神蛇チャルチウトリクエ

召喚時効果で自身のデッキを破棄したうえでトラッシュからククルカンを配置できる低コスト妖蛇。
さらにソウルコアをカウントエリアに置く効果まで持っている。
先攻1ターン目で2シンボル立てたうえでソウルコアをカウントエリアに置き、このデッキの準備を1枚で完遂することができる。
デッキ破棄しなくてもククルカンは配置できるので、毎回破棄する必要があるのかどうかはしっかりと確認しておきたい。
優秀な初動カードとなりえるが、純粋なドローや妖蛇を回収するといった効果は持ち合わせていないため中盤以降はククルカンに神託するために召喚される場合がほとんどになるだろう。

黒龍神ゼオ・デュラム

一度に大量のドローも見込める中コスト帯の妖蛇。
さらにドロー枚数に応じた除去効果を発揮する。
召喚自体が比較的容易で除去もアルティメットを対象にできるため、腐ることがほとんどない。
Lv2では耐性を持つが使用する機会はほとんどないだろう。

風翼蛇エエカトル
召喚時に手札/トラッシュのククルカンかコスト7の妖蛇を踏み倒すことができる。
トラッシュだけでなく手札からも召喚できる点が地味に嬉しい。
Lv2,3効果はツィツィミトルの高打点を通しやすくなり、総じて非常に使いやすい中コスト帯のカードとなっている。

赤翼蛇トラテ・ロルコ

召喚時に3/7コストの妖蛇を踏み倒す妖蛇。
バーストゾーンにセットできるがバーストに関係するメタカードの影響を受けにくいのが特徴。
特にアイスクラーピウスと組み合わせることが多い。
妖蛇の破壊をトリガーに一気に多面展開できるため相手の計算を狂わせることができる。
アタック時に再セットする効果も持ち、1枚で何度も効果を使いまわすことができる。

ククルカンの風石神殿

手札の妖蛇を2ドローに変換するネクサス。そのままソウルコアをカウントエリアに置くことができるため初動としては最善ともいえる。
Lv2ではターン1で相手が消滅したときにコスト4以下の妖蛇をリアニメイトできる。
追撃手段を用意したりアタック済のスピリットを自壊して新しく防御用のスピリットを用意したりと柔軟に動ける効果である。

優先枠

冥界蛇神アウザール

「創界神オシリス」の化神。
召喚時に除去を飛ばし、コアブーストを行える。
【界放:3】で妖蛇全体に打点を追加する。
後述するツィツィミトルと合わせることで5点ワンショットも狙うことが可能となる。

破滅の女神ツィツィ・ミトル

妖蛇に少ない相手のネクサスに干渉する効果を持ち、ククルカンの枚数につき打点が上昇するこのデッキのフィニッシャー。
ゲーム1の効果は手札リセット効果で、相手のライフ依存であるが相手の手札を減らすことができる。「絶甲氷盾」や「五角形の砦」のような手札保護があってもククルカンの【神域】下ではそれらを無視して破棄させることも可能。
例え「絶甲氷盾」以外のカードを破棄させることはできる。その場合は「そうしたとき」の前半部分を完全解決させたことにはならないため、以降のドローする効果は発揮しない。
今後はこの効果を使用して相手の反撃の芽を摘むといった使い方をすることになるだろう。

選択枠

クリスタニードル

0コストでありながらネクサス除去を内蔵する妖蛇。
神託対象では無いが、あると便利な場面は多い。

風切り蛇

条件付きではあるが召喚時に軽い除去とドローが同時に行える低コスト妖蛇。デッキ自体との大きなシナジーはないが小回りが利いて便利である。

豊穣の蛇チコメコアトル

カウントエリアにソウルコアがあるとき3コスト帯では破格の2枚ドローができる妖蛇。
自身でソウルコアをカウントエリアに置くこともできるが、召喚時発揮後のタイミングになってしまうためちぐはぐ感は否めない。
また3コストであるものの軽減が1つしかなく召喚しづらい状況が中盤以降に発生しやすい。

審判蛇ツイノムシバミ


妖蛇以外のデッキにも入りうる汎用バースト。
現在数を増やしている【獄契約】相手に対しても有効なバースト。
相手ターンにも条件を満たせばドローができ、ゼオデュラムと組み合わせれば相手ターンにおいてもより広範囲の盤面除去を行うことができる。

医神龍アイスクラーピウスドラゴン

みんなから妖蛇だったことを忘れられてる

コスト4以上のスピリットに煌臨できる妖蛇。
このデッキでは基本的に煌臨することはなく、7コストの妖蛇として召喚することになる。
お互いのアタックステップでトラッシュ/手札から系統:化神を1コストで踏み倒すことができ、多彩な攻め/受けを実現することができる。
主な踏み倒し対象としては、召喚時にコア3個以上のスピリットを全破壊しコアブーストを行える「冥界蛇神アウザール」、ククルカンの化神である「虹翼蛇神アクシット」、妖蛇ではないが「鬼神女王ジェラシックドール」、「滅神星龍ダークヴルム・ノヴァX」などが候補に挙がる。
地味ではあるがBPを参照する破壊効果はこのデッキでは非常に優秀である。

虹翼蛇神アクシット

化神より後のXレアの方が活躍する現象に誰か名前を付けて

ククルカンの化神。
ソウルコアがカウントエリアに存在する間、妖蛇の消滅効果にライフバーンを付随させる。
このライフバーンもククルカンの【神域】下では「白晶防壁」といった防御カードの上からライフを奪うことが可能で、詰めの手段としては優れている。
自身でもコアシュート効果を内蔵しており単体で効果が完結している。
しかし、ライフバーンが都度入ってしまうせいでその度ライフ減少した際に誘発するカードの発動を許してしまうため、すべての効果を完璧に発動できるかというと相手依存になってしまう。
化身ではあるが3枚デッキに入るかどうかは微妙なところである。

鬼神女王ジェラシック・ドール

単体採用はなく基本的にアイスクラーピウスとの同時採用となる。
召喚時効果は呪鬼の採用枚数が少ないため確定除去とはならないが、【界放】が便利でデッキの潤滑材となってくれる。
基本的には一度使用した受け札を回収する用途で用いることが多いが、回収するカードは盤面によって柔軟に変えることもできる。

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァX

制限1カード。
強固な耐性とターンごとに疲労状態のスピリット、個体ごと1回にブレイヴを全破壊する効果を持つ星竜。
基本的にアイスクラーピウスドラゴンで踏み倒すことが前提とはなるが、場持ちがよく相手に突破手段がなければ強固な壁となってくれる。

戦鬼ムルシエラ

効果範囲が広い【アクセル】。
妖蛇はアルティメットに触れないわけではないが、除去の範囲が若干足りない場面が存在するため、その補助としての採用が考えられる。
アクセルとしての使用後は単純な2点打点として運用してもよし、一度召喚を挟んだのちにジェラシックドールで再利用するのもいいだろう。

紫の世界/紫の悪魔神


「名称:ククルカン」を持たないネクサスではあるが足場としての有用性と常時効果が耐性のない相手にはかなり有効。
以前はククルカンの効果を優先するため採用を控える場合が多かったが、耐性を持たない相手や創界神を破壊しない相手には【神域】は不要なため採用の余地が広まった。
また転醒してしまえばククルカンの【神域】を復活させることも可能であるため、プレイングで多少はカバーできる。
また、ソウルコアをカウントエリアに置いてある状態でも紫の世界にコアをあらかじめ乗せておけば転醒することは可能である。
(公式QA ≪転醒≫編21参照)

デスタメント/デスアタラクシア

ライフ減少時に使用できる紫のマジック。
どちらも条件は異なるが耐性貫通効果を内蔵している。
ククルカンの効果でも耐性貫通できるが、装甲だけは貫通することができないため、その対策札としての採用が考えられる。

スネークビジョン

「系統:妖蛇」ついてほしい

ククルカンとの相性が良いマジック。
妖蛇を持つカードではないがサーチのついでに手札に入ってくるため、ジェラシックドールを経由しなくても抱えられる点は評価が高い。
アルティメットの除去もできるため、枚数を増やすのも一考。

デッキリスト

契約編:界 第1章 閃刃環境

化神のアクシットが抜けてしまった。
白晶防壁などの受け札の上からライフバーンで詰めることを想定していたが、エラッタにより不可能になってしまったためツィツィミトルによる単純な高打点で詰める方向で構築した。
また環境にアルティメットが増えたためアルティメットに触れるカードの割合を若干増やした。

立ち回り

可能であれば初動でソウルコアをカウントエリアに置いてしまいたい。
以降はククルカンを複数枚配置することを目標に盤面をコントロールしていく。
ある程度盤面が整えば複数打点となっているツィツィミトルやアウザールの打点追加を利用して一気にライフを詰めてしまうのが理想となる。
ツィツィミトルのゲーム1効果を使うタイミングが非常に重要で、詰めのタイミングで使用するのが理想ではあるが、ライフの残数によっては相手を助けてしまう可能性もある。そのため先に相手のライフを削ってしまうのか、それともワンショット気味に動くのかをしっかり見定めてプレイする必要がある。

対策

召喚時効果を多用するため、召喚時効果メタやバーストが非常に刺さる。
また展開を効果召喚に頼るためゼロカウンターも有効。
絶甲氷盾や覇王爆炎撃を手札に抱えてしまうとツィツィミトルの効果で手札をそれだけにさせられてしまう可能性があるため、敢えてバーストにセットすることで先に逃がしておくプレイングが必要な場合もある。

総評

「契約編:界 第1章 閃刃」で強化は入ったものの環境で戦っていくには難しい点が多い。
特にゼロカウンターが多くのデッキから飛んでくることが予想されるので、それをかいくぐりながら展開していくのは難しい。
その一方で多くのデッキに「絶甲氷盾」や「覇王爆炎撃」の採用が見られるのでツィツィミトルのハンデス効果が刺さりやすくなっているのも事実である。
構築の幅自体は広く、トリッキーなデッキであるため気になった人は自分なりに組んでみると面白いかもしれない。


最終更新日:2023/05/29

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