見出し画像

第56回 GⅡ 京都大賞典

阪神 芝:2400m 右回り Aコース

阪神芝2400mは内回り2000m戦と同じ正面直線半ばからスタート。先行争いが最初の急坂で行われる。その後は残り600m付まで殆ど平坦。第4コーナーから下り坂になりラスト200mで2度目の急坂を迎えるコースレイアウト。ご存知の通り2度の急坂は各馬にとってかなり厳しく、最後の坂で先行勢が苦しい展開になる。また差し馬は残り600mで迎える下り坂からラストスパートを掛けやすい。コースとしては差し馬有利ではあるものの、序盤が緩い展開になれば先行勢も十分脚を溜めてくるはず。基本は全体的にタフな競馬になりやすいコースと覚えよう。

そもそも京都大賞典が阪神で行われるのは、94年に遡る。マーベラスクラウンが勝利したレースで、このときは芝2500mが舞台。外回りコースができたことで京都と同じ芝2400mとなった。その為データ数は少なく取り扱いに注意が必要。



有力馬考察から好走馬を導き出したい。印や買い目は枠順発表後に追記予定です。(10/9 23:00)


①アイアンバローズ  
2000m〜2400mを主戦にしており距離を延ばした事で頭角を現した1頭。気性面の難しさはあるものの、狭いところを割って伸びた前走の緑風Sを見ると、ここにきて精神面の成長が見られる。阪神の舞台ではゆきやなぎ賞2着、猪名川特別3着、境港特別2着、白鷺特別1着と全て馬券内に好走している。新馬戦以外に大きく負けたのは青葉賞10着と神戸新聞杯の8着のみだが重賞での結果なだけに、このメンバー相手にどこまでやれるかが鍵。相手なりに走れる馬で強みを活かせれば好走の可能性もある。

④モズベッロ
毎日王冠と京都大賞典の両睨みで調整してきた様子。東京1800mより阪神2400mの方がこの馬にとっては適性があり阪神で行われる京都大賞典を選択。これまでの好走歴を見ると分かるのだが、タフで渋った馬場を得意としており、20年稍重の宝塚記念3着、21年重の大阪杯で2着とタフな展開で力を発揮している馬。雨が降って時計がかかる馬場になれば間違いなく本命候補になり得る。ただ開幕週の阪神馬場は不安要素。このところ阪神は異様な高速馬場になることが多く、時計が速くなり過ぎると厳しい。良馬場開催なら評価は下げ。

⑨アリストテレス
菊花賞でコントレイルに迫る2着で一躍注目馬の一頭となったアリストテレス。年明けのAJCCを快勝するも阪神大賞典で7着に敗れると、続く天皇賞春でも勝ち馬に離されての4着と敗退。前走の宝塚記念では、天皇賞春からの距離短縮で期待を集めるも見せ場なく9着に大敗した。ここは仕切り直しの一戦。阪神開催で3連敗中という不安要素はあるが、開幕して間もない阪神の馬場なら一変する可能性はありそう。人気が下がるなら抑えたい一頭。今後のローテとして天皇賞秋からジャパンカップを視野にいれるならここでの復活は必須。

⑪キセキ
今年で7歳になり金鯱賞で5着、QE2世C4着、宝塚記念で5着と掲示板内への好走を見せている。しかし馬券内にあと少し届かないといった惜しいレースも続いている。勝利は17年の菊花賞が最後。レースで大敗している訳でもなく、上手く展開がハマれば好勝負も期待出来る一頭ではある。20年の宝塚記念で2着に好走している事から阪神競馬場自体は悪くない。そこまで強いメンバーが揃わない今レースなら馬券内へのチャンスはありそう。

⑫オセアグレイト 
日経賞6着、天皇賞春13着とここ二走は結果が出ていない。ここ京都大賞典で仕切り直しの一戦としたいところ。阪神開催は天皇賞春のみの経験だが、ステイヤーズS勝ちの実績から長距離馬のイメージが強い。2200mや2400mでの勝ち鞍もあるため、今回の距離は守備範囲。開幕週となる阪神の馬場ならこの馬の先行力も活かせるはず。積極的な競馬ができれば面白い。

⑭ヒートオンビート 
新馬戦で阪神2000mを使い、甲武特別1着、兵庫特別2着と阪神2400mで結果を残しており、渋太い脚を使う中長距離馬として成長してきた。阪神が舞台のレースでは【1-5-0-1】と強い適性を示している。前走の目黒記念は2着に敗れるも、上がり32.4秒の末脚を披露。勝ち馬のコスモキートスとは3kgの斤量差があったことを思えば強い競馬内容と言える。血統的に鋭い脚で桜花賞を勝った母マルセリーナの脚と父キングカメハメハの持続力が良い方向に出ており、得意な阪神舞台で行われる京都大賞典での好走に期待。


《その他注目馬》
③ステイフーリッシュ
⑥ヒュミドール  

⑦ダンビュライト


【買い目】


単複 ⑭    1点

馬単 ⑭⇄①⑨  4点
   ⑭→③⑥⑩⑪⑬  5点

3連複 ⑭-①⑥⑨-①③⑥⑦⑨⑩⑪⑬  18点

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?