見出し画像

第13回 GⅢ レパードS

新潟 ダ:1800m  左回り

レパードSは3歳馬限定のダート重賞。舞台となる新潟ダート1800mは内回りのコースという事もあり地力は勿論、コース適性が大きく問われるレースになりそう。コースレイアウトを見ると、スタート地点から最初のコーナーに入るまでの距離が長い。その為、比較的流れは落ち着きやすい傾向にある。展開的な紛れが少ないコース形態と言える。

それと夏競馬だし、気になるのは荒れるのか、荒れないのか....

レパードSの平均配当を見ると過去10年で3連単¥214,443とやや高目の配当。あくまで平均配当なので目安になるのか分からないのだが、11番、12番人気など穴馬の好走が目立つ一方、1番〜3番人気の馬もしっかりと好走している事。素直に人気馬の信頼度も高いレースである事が分かる。


面白いデータを紹介しておくと、前走ジャパンダートダービーに出走した馬の好走率が高いという事。過去10年のデータを抽出すると以下の通り。


【ジャパンダートダービー組の馬と成績】

20年:ミヤジコクオウ   5着→2着
19年:デルマルーヴル   2着→2着
18年:該当馬なし      無し
17年:ローズプリンスダム 8着→1着
16年:ケイティブレイブ  2着→2着
15年:クロスクリーガー  2着→1着
14年:ランウェイワルツ  5着→3着
13年:ケイアイレオーネ  3着→3着
12年:ホッコータルマエ  5着→1着
11年:ボレアス      2着→1着

見辛くて申し訳ないのだが解説すると、過去10年で前走ジャパンダートダービーを使ってレパードSに出走してくる馬が18年を除いて好走しているという点だ。また、成績を見て貰いたいのだが、【0-4-1-5】とジャパンダートダービーで好走していなくても、レパードSで好走する可能性が高いというあたりに注目だ。

では...今年のレパードS出走馬のうち、前走ジャパンダートダービー組がいるのかチェックすると一頭該当した。前走6着のロードシュトローム。データ的にこの馬を軸に立ててみても面白いかもしれない。


有力馬考察から好走馬を導き出したい。印や買い目は枠順発表後に追記予定です。(8/8 15:00)

②レプンカムイ  
二走前の3歳以上1勝クラスでは5馬身差をつけて圧勝。前走のインディアTでは、逃げ馬を捉えに行ったところを、逆にホッコーハナミチに目標にされる形となってしまった。決してペースが緩む訳でもなく、前にいる逃げ先行馬に厳しくなる展開の中で、勝ち馬と0.2秒差の2着に残ったのだから評価されるべき内容。タイムも1:41.6秒とこの時計なら強い。血統的に見ても母や兄弟はダート重賞を勝っており、適性は十分あるし今後も期待出来る馬。

④ホッコーハナミチ  
前走、インディアTでは重馬場とはいえ1:41.4秒、上がり最速35.4秒のレコード勝ちで勝利。内枠2番という事もあって、道中は5、6番手の内側をロスなく追走し脚を溜めた。最終コーナーでは内を上手く抜け出した浜中騎手の好判断もあり進路が開けた。直線では先に抜け出した2着馬レプンカムイを差し切る強さ。チークピーシーズを装着しておりその効果も見られる。血統では父のホッコータルマエが12年レパードSを勝っており、15年にはチャンピオンズカップを勝ったダートの王者。適性は言うまでも無い。時計勝負に不安の残る馬だが同世代相手なら警戒。

⑤オセアダイナスティ 
新馬戦は芝を使い、三走目ダートに転向して勝利した。湯浜特別では斤量54kgと軽ハンデながらも逃げて1:45.4秒、上がり最速の36.6秒で勝利。自分のペースで先行出来た事がこの馬にとっては大きかった。鞍上の横山武騎手が「4コーナから遊んでいた」とレース後振り返っていた様に、ソラを使ってあの内容なのだから能力は高い。精神面が成長し集中力を持続させる事が出来れば更なる力を発揮してくれそう。番手からの競馬も経験済みで、前の馬を目標に最後の直線で良い脚を使う展開が面白い。

⑨ハンディーズピーク 
ここまで4戦3勝と順調にキャリアを積む。前走の西部スポニチでは7頭立てと少頭数ではあったものの、古馬相手に2番手から好位につけると、最後の直接で36.3秒の脚を見せ、後続に並ばせない良い走り。唯一敗戦のもちの木賞では、大外14番からゲートで後手を踏んで出遅れスタート、大外を回る形となった。最後は良い脚を使ったが届かず5着。スムーズな競馬なら勝ち負けもあったはずで、このレースについては度外視できる。関東オークスを勝利し、ジャパンダートダービーで3着に好走したウェルドーンにも二走前に勝っている事から能力は十分。同世代相手の競馬なら信頼。ただ、不安要素もある。ダート戦でまだ底を見せていない事。先団での競馬が理想的で枠順には注意しておきたい。

⑩ルコルセール   
芝では勝ちに恵まれない競馬が続いていたが、ダート転向後には未勝利戦を8馬身差で圧勝。前走の渡島特別ではスタートで後手を踏むも4番手と好位につけて追走。最終コーナーから直接に向くとジリジリと伸びて良い脚を見せた。小頭数で斤量に余裕があるものの、古馬相手に上がり最速36.9秒の脚で勝利した内容は評価。叔父にダートGⅠを4勝したゴールドアリュールを持つ血統。3連勝中の勢いもあり軌道に乗ってきた。スタートで出遅れる事も多い馬だが、抜け出す速さが魅力で挽回も利く。まだまだ伸びしろを感じさせる走りで重賞での好走も見える。あとはテンションが高くなりやすい傾向がある為、まずは輸送のクリアと当日の気配は要チェック。

⑮メイショウムラクモ 
前走いわき特別は古馬相手に7馬身差の圧勝。軽ハンデの恩恵を受けた事が大きかったと言えるが、外枠ながら1コーナーで早目に動いて先行。最後の直線では脚色変わらず突き抜けた。スピードとパワーを兼ね備えており、間違いなく能力は上位。2歳新馬戦では芝2000mを使って15着大敗。そこからダートへ転向し結果が出始めている。ダートの戦績は【3-1-1-1】と安定。二走前の伏竜Sは56kgの斤量を背負って2着だったが、勝ち馬がジャパンダートダービー2着のゴッドセレクションとハイレベル。それもタイム差無しなら十分な内容。スピードを活かせる新潟ダートならこの馬の強みは活かせる。


《その他注意馬》
⑦ロードシュトローム


【買い目】

馬単  ②⑩⇄②④⑤⑦⑨⑩⑮  12点

ワイド ②−⑩          1点(オッズ妙味あれば)
3連複 ⑩−②④⑨⑮−②④⑤⑦⑨⑩  14点

※万馬券狙い
⑩=②④⑨⑮→②④⑤⑦⑨⑮  40点

本線は馬単+ワイド。馬単+3連複でも良い。ただし、3連系はオッズ的にガミる可能性がある為、資金配分、傾斜をしっかりと....

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?