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美術鑑賞記録*円空展―旅して、彫って、祈って―

3月初旬
大阪あべのハルカス美術館にて
"円空展―旅して、彫って、祈って―"を鑑賞

あべのハルカス美術館

いつも応援している大好きな諏訪部順一さんの音声ガイドで鑑賞できる展覧会 

私は諏訪部さんのナレーションが大好き♡
低音ボイスの素敵な声で展示物の説明を聞けるだけでももちろん嬉しいけど、何より諏訪部さんの声はちゃんと言葉として心に響くから、より対象のモノが理解できて心に深く残る…そんな気持ちになる

館内はお写真もたくさん撮影許可あったので
思い出の為にもたくさん撮影させて頂いた
人混みもなく平日鑑賞を計画して良かった

金剛力士(仁王)立像

音声ガイド最初の紹介の金剛力士立像は
展示室入り口からいざ鑑賞…と通足を運び始めると迫力あるこちらの立像が目に飛び込んでくる
館内の円空作品を鑑賞する最初の1作品目としてインパクトは抜群
この後の展示物、そして音声ガイドへの期待が膨らんだ

金剛力士立像 正面
金剛力士立像 (裏側)

彫刻の展覧会なので絵画では出来ない360°のアングルでの鑑賞がてきる
裏側まで見れる場所はぐるっと一回りして見るのがお勧め
自然との融合、優しい木の風合いが残りつつ、神仏への畏敬の念も感じられる
円空上人の技術を余すことなく堪能

4つ目のエリアまでは撮影NGだったけど音声ガイドは盛りだくさん
展示物ひとつひとつを円空上人の歩みと共に時代背景を丁寧に説明してもらえる
たまに作品を見ている私達にちょっとした想像をさせる為に語りかけるような内容もあり…
なんだか諏訪部さんと会話してるようで楽しかった
私より先に円空展を鑑賞してたお友達の感想が
「好きな人と妄想デートできる♡」
「別れたくない!(ガイドの機器返却したくない)」
などなど"終始お耳が幸せ"と聞いていたのでそれを実際に体感したわけで(笑)
はい とても幸せだった

4つ目の撮影OKのエリアに入ると今回の注目のあの像が!

両面宿儺坐像

呪術廻戦で有名になった両面宿儺
アニメではその宿儺のc/vを担当されていることもあり、どうしてもこの像の解説を諏訪部さんがされるというのがなんともエモく感じてしまいこの場所では何度も音声ガイドをリピートした
史実でもたくさんの伝承がある両面宿儺
アニメとはまったく違う感覚
円空上人の造られた両面宿儺像からはこわさ恐ろしさではなく畏敬の念や穏やかさすら感じた

両面宿儺坐像(右側面)
両面宿儺坐像(右側面)

他にも…

観音三十三応身立像
護法神立像
賓頭盧尊者坐

本当にたくさんの円空彫刻
一目で円空上人が彫られたものとわかるくらい雰囲気は同じであれどひとつひとつの表情はその木の特性を活かして造られているのでどれも同じ顔がなく見応えはたっぷり

こちらの撮影オーケーな場所で唯一撮影禁止の彫刻が歓喜天立像
数年に一度しかご開帳されず拝見できない貴重なもの
特別に公開してもらえたことに感謝しながら拝見
ありがとうございました

今回の展示はとても小さな作品も多かった
一生の間に何体の作品を造られたのかもう想像が出来ない
今回の展示数は70を超えていた
円空作品を所蔵する日本各地の神社、寺院、博物館から集合した仏像たち
その共通点は円空上人が生みの親であるということ
生涯の行く先々でその土地の多くの人のために祈りを捧げながら仏像を彫る
円空上人の生涯の歩みを展示物でたどりながつつ諏訪部さんの音声ガイドでより深い知識も得られた円空展

今回の滞在時間はたっぷり2時間
なんど音声ガイドをリピートしたことか
平日の美術鑑賞はお勧めです

出口で泣く泣くガイドを返却し
近くで住んでたらまたすぐに来たいなぁと想いを馳せた円空展でした

おまけ
美術館のひとつ上の階で円空展コラボのラテアートが楽しめます
友達との鑑賞後の休憩に最高な場所

ロールケーキと共にラテアート


手ぶらで鑑賞できるようにリターン式のコインロッカーが館内にありました
何かのついでで荷物があっても大丈夫
思い立ったら是非!

たくさんの人に訪れて欲しい円空展は2024.04.07まであべのハルカス美術館で開催されています

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