自キャラの勝手な妄想3(ちょうどいい2・WW・一般名字)

「最強の名前トーナメント」(通称名ト)には運営陣が存在し、運営陣が開催する大会は公式戦と呼ばれます。妄想1妄想2で書いた第三回と第四回が公式戦ですね。それに対し、運営陣以外が開催した大会は非公式大会とよばれ区別されます。ちょうどいい杯とかタッグ杯とかがそれです。五月が終わりそうなころから非公式大会がたくさん主催されるようになりました。書いている今じゃ毎日非公式大会開かれてます。本当の話です信じてください。

"悪女"ミゼウ・ノワール
繁栄と栄華の債権回収(ザカート・クレジター) マンサ・カララクトゥ
良き良き良き良き良き良き隣人 山本MMMMMMMMM氏

今回のキャラは3つ、全部非公式大会出身です。名前が濃い。

名前の考案者が勝手に言ってるだけです。公式解釈ではないことをご留意ください。




1.【ちょうどいい杯2】"悪女"ミゼウ・ノワール


"悪女"ミゼウ・ノワール

必殺技①:悪魔の口紅(デビル・キス)
必殺技②:彼は誰時の勝者(フ―・イズ・ファムファタール?)

夜の女王。

本戦に出す程でもないが出したいキャラ杯2(通称ちょうどいい杯2)出場。短い名前かつ、等身大の人間でどこまで戦えるかを試した実験的キャラです。

大人の妖艶さを武器にするキャラを名トで見たことないなぁと個人的に思ったので作りました。男を誘惑し破滅させる魔性の女、俗にいうファムファタールです。名トは良くも悪くもオタクたちの妄想のサラダボウルなので、「二次元萌え」のキャラが多くなってしまいがちで、それに違う観点からアプローチしたかった。

名前の由来。ミゼウは「空蝉(源氏物語、女の脱ぎ捨てられた服だけが空蝉のように残っていた)」を良い感じに入れ替えています。ノワールは謎めいた女性が登場しがちの暗黒映画(フィルム・ノワール)から。必殺技の悪魔の口紅(デビル・キス)は真っ赤な口紅、稲妻のような美貌で相手をむさぼるイメージ。彼は誰時の勝者(フ―・イズ・ファムファタール?)は、彼は誰時、つまり朝方になればすべてを奪われて煙のように消えている夜の蝶を表してます。起きたらすべてが無くなっていた。昨夜のアレは夢だった?ファムファタールなんていなかったのでは?ってことです。最初は「午前四時の勝者」って必殺技だったんすけど、開示された時「いや今〇〇時だけど」って指摘されるのが嫌すぎて変えた経緯があります。

前回のカナリアと同様に、ちょうどいい杯にはお試しのキャラを投げたいということで、「名前が短い」「等身大の人間」でどこまで戦えるのかを試しました。

名トにおいて、「戦い方がわかる」「強さが担保されている」「かっこいい」名前がバトルルールでは勝ち上がることが多いです。それらの条件を満たすには必然的に名前の文字数は多くなりがちです。じゃあ短い名前は相対的に弱いのかって、そういうわけでもなく。短い名前には、なんかこう「強者感」が強調されるんですよね。言い切る力強さ、多くは語らない孤高感が伝わってきます。あえて説明しないことも強さにつながるわけです。だから「“悪女”」一本で勝負を仕掛けました。なんかほら、可能性感じない?色々できそうじゃない?

結果、一回戦敗退。議論のとっかかりが見つけられないという名前が短いキャラの弱点が露骨に出ました。掘り下げられれば文脈がつきそうな気がしたんだけどね。対戦相手に無骨な剣士キャラとかいたら変わってたかもしれない。今確認したら、エロ〜い!としか言われてなかったな。

ファンタジー色が強い自キャラの中でかなり浮いた存在なミゼウさん、私も扱いが困っています。何かしらの大会でリベンジさせようかしら。


2.【ワールドワイド杯】繁栄と栄華の債権回収(ザカート・クレジター) マンサ・カララクトゥ

繁栄と栄華の債権回収(ザカート・クレジター) マンサ・カララクトゥ
意気込み:「栄光の対価を支払ってもらおうか」
必殺技①:黄金危機(ゴールド・クラッシュ・ラッシュ)
必殺技②:英霊達の債権償還(リザレクト・ユートピア)

マリ帝国の金の亡者。

色々な国の代表が集う大会、ワールドワイド杯に出場。現存する国から架空の国まで、国際色あふれる大会でした。カララクトゥは、かつて存在したマリ帝国がモチーフになっています。

今は亡きマリ帝国を蘇らせるため、現代によみがえった元王族のインテリヤクザです。褐色肌の白スーツです。褐色肌の白スーツですからね。「支払い」を強制する能力を持っていて、軍事力や資金力といったあらゆる国力を吸い取ります。今大会にカララクトゥが来たのも他国の代表者から力を奪って自分のものにするためでした。というか、カララクトゥはこの世のもの全てを「自分が貸し出したもの」と思ってます。高価なものやにぎやかなものには特に執念深いみたいです。マリ帝国を思い出しちゃうからだろうな。かわいいね。

モチーフのマリ帝国は黄金郷とうたわれるほど金が採れた、1600年頃までアフリカに存在した国です。王族のマンサ・ムーサがイスラム教の聖地巡礼中、黄金を喜捨として配りまくってエジプトの経済を破壊したことは有名ですね。亡んでしまった直接的な理由はありません。ゆっくりと亡んでいった感じです。

マリ帝国をモチーフにした理由は、当時civ6という実在した国でバトルするゲームにハマってたからですね。「金満国家で金を配りまくってたマリ帝国が、反転して金を回収し始めたら面白くね?」って発想からカララクトゥは誕生しました。「もし〇〇が〇〇だったら?」という仮想から生まれるキャラ多くない?マリ帝国の「王族の墓が隠される」かっこいい風習から着想を得て、カララクトゥは墓から蘇ったことになりました。生身の人間のイメージですけど、ゾンビとか幽霊解釈もありかもね。もしかしたら、墓が見つかってないだけでカララクトゥも実在したかもしれません。ロマンがある。

名前の解説。「繁栄と栄華の債権回収」はまんま能力の説明ですね。国力ドレイン。経済用語使うとかっこいいだろうなと思いたってめっちゃ調べました。実は債権/再建がかかってます。嘘、債権がダブルミーニングになってるのは後付けです。偶然そうなりました。「ザカート・クレジター」は日本語にすると喜捨債権者。イスラム教の五行の一つであるザカート(喜捨)に負債をつけるというやばいことしてます。良い感じに解釈すると、マリ帝国が存在していた時に配った黄金を利子付きで返せって言ってるイメージです。どっちにしろやばいよ。「マンサ・カララクトゥ」は、マンサが王族の意味、カララクトゥは音の響き優先で意味とかはないです。シャドバのヤテラントゥに影響を受けていたり。

必殺技。「黄金危機(ゴールド・クラッシュ・ラッシュ)」かっこよくない?特に気に入ってる必殺技です。貨幣危機とゴールドラッシュを元にしつつ、うまくカララクトゥの能力に落とし込めたと思います。黄金が波のように唸りながら襲いかかるイメージでした。もしくは相手の能力を無価値にするとかね。「英霊達の債権償還(リザレクト・ユートピア)」もお気に入り。英霊達は同じく墓に眠る王族の幽霊です。マリ帝国再建にあたってかつての仲間が手を貸してくれるアツい展開ですね。償還は簡単に言えば「支払うこと」という意味です。なんと償還と(英霊の)召喚とかかっています。これは後付けじゃないですよ。リザレクト・ユートピアは意味通りですね。マンサの再建に対する本気度が伝わってきます。どんな攻撃なのかは全然考えてません。一応幽霊を呼び出してるんで、ネクロマンサー的な感じにやるんじゃない?

この頃は「漢字(カタカナの振り仮名)」パターンの名付けに挑戦してました。マンサに限らず、ミゼウの必殺技や、今回は紹介しないシガルの必殺技とかもそれです。多くの情報を短くまとめられるフォーマットなので、上手に使えたら強いと思います。私は諦めました。

史実が元になってる分、情報を適度にいれつつ綺麗な名前を作り上げるのが難しかったです。支払い押し付け能力が伝わるかどうかドキドキしてました。色々試行錯誤しながらも満足のいく名付けができたとおもいます。経済用語使うのは難しい!まず意味を理解しないといけないのでね。

結果、準決勝敗退。がんばってる〜。支払い強制は嬉しいことに議論者に伝わりました。よかった。支払い能力(栄華の回収)が現存国メタであることを指摘されてびっくりしました。確かにそうじゃん。全く意識してなかった。初戦はアメリカとかムー大陸とか栄華極めてそうなキャラとあたって見事相性勝ちしたんですが、そのあとは栄華っぽくない国にあたって負けちゃいました。武器を使わない特殊能力キャラで頑張った方だよ、君は。

ワールドワイド杯開催から二か月後に開かれたリライズ杯にてカララクトゥはパワーアップして再登場してます。設定がごちゃごちゃしてるキャラは作るのが難しい分、完成した時の喜びとキャラへの愛着も強くなりますね。国力ちゅぱちゅぱおじさんと私はよんでます。萌え~。


3.【一般名字杯】良き良き良き良き良き良き隣人 山本MMMMMMMMM氏

良き良き良き良き良き良き隣人 山本MMMMMMMMM氏
必殺技:こんにちは。いい天気ですね。

どこからでもない隣人。

日本の全国名字ランキング1~30位の名字を冠したキャラが集う杯、一般名字杯に出場。こいつの名前をコピペして検索するとpixivがヒットします。なんでかしらね?山本氏はいつの間にかあなたの隣にいます。良き隣人ですよ。挨拶もできますから。

寝起きに十分くらいで考えた名前だった気がします。もともと一般名字杯に出場するつもりじゃなかったんですけど、きまぐれでぱぱっと作っちゃいました。だから、まぁ変な名前になったというか、特徴的な名前になったというか。

一般名字を冠しているんだから一般人っぽいキャラを出したいなと思って、一般人になりすます怪異を出しました。山本氏は現実改変者です。「山本氏は良き隣人である」と現実を上書きしてあなたに近づいてきます。あなたに近づいて、終わりです。何もしません。一生「良き隣人」として存在します。山本氏は中身のない化け者であり、「良き隣人としてふるまう」こと以上の習性を持ちません。全く害はないけどなんか不気味。人間みたいだけど全く人間っぽくない。それが山本氏です。

名前の解説。良き良き良き良き良き良き隣人は、まあ、見た通りですね。「同じ言葉を繰り返すと怖い」ということを小さいころにホラー漫画で学んだので良きを繰り返しました。名字は適当に山本(全国7位)。名前のMMMMMMMMMは……なんなんですかね。なんでこうなったかはよく覚えてないです。不気味だからいっか。最初は何かしらの伏せ字にしようかと思ったけどめんどくてやめた気がします。必殺技のこんにちは。いい天気ですね。は本当になにも考えてない。山本氏は外面だけ見ればただの良い隣人なのでそもそも必殺技なんかないですから。強いていうなら、隣人の必殺技って、挨拶じゃない?そんなことないか。

結果、1回戦敗退。変な情報屋と接戦をくりひろげ必殺技開示までもつれ込みましたが敗北。必殺技がただの挨拶なんで当然と言えば当然かもしれない。議論中は情報屋が山本氏の正体を調査するとか言われてました。これカプですか?「山本m あっ 匿名MMMMMMMMMでした。」てめっちゃ言われてた。

脳直な名前ですけど、コンセプトがまとまってて綺麗な名前になったと思います。詳しく説明せず、「よくわからないけどなんとなく不気味」「怖い気がする」と思わせるバランス調整が良い感じにできました。私の家の隣にも山本氏がいてほしい。こいや。


次に振り返るキャラはマンスリー杯、ダマスカス杯、ロボ杯の3つになりそうです。私の中で「悲しい過去3人衆」として名高い奴らです。みんな人ではないから人衆なのかは微妙だけども。振り返ってみると正統派のバトルキャラが全然いない。戦績が振るわなかったキャラも何かしらのかたちで活躍させたいですね。



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