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陽気な白

・落書き、街の至る所にある。中でもこいつは異質で線路内の壁に描かれている。当然犯罪である。線路立ち入りは鉄道営業法に引っかかるからね。落書きの時点でダメだけど。なぜここに描こうと思ったのかしら。

・よく見れば「stay shhhhh」と描かれている。もしや!?これは「電車の通過音がうるさい」ことに対する苦情なのか!?!?ラクガキストが近隣住民である説が浮上。ファンキーなアピールだ。

・ラクガキストが近隣住民でない場合。「線路沿いに住んでいる人は電車の音に日夜悩まされているのでは?せやきもち代弁したろ」という思考のもとに描いたのでは。深みが増した。誰かの気持ちを仮託することこそ芸術の始まり。でもこいつは独善的で自分勝手な正義感が透けている。俺こそが正義の代弁者だの宣っている気がする。気取りとかもどき。

・気がつけばあったかい。春がてんてこ舞い込んできました。ヒートテックの肌を剥ぐ必要が出てきた。洗濯物がよく乾く。朝も起きやすい。始まりを感じる季節になった。

・多摩川を見に行った。陽気に正気が当てられたので。河川敷に降りてちょっと藪の中を歩く。足音以上に鳥の声が目立つ。枯れ木も川の賑わい、見えないがたくさんな生命の視線を感じる。藪を抜け、白い河原が見えて来る。初めてせせらぎが視覚的情報を持って実体を持つ。涼しい〜。

・なんで川辺の石って白いんだろうね。水の中覗くと褐色の藻が繁茂してたも。底が見えないほど藻。綺麗、とは言い難いが「ほう」とため息が出た。こいつらを住み家に水生生物が生きてるのだろう。新興住宅。

・桜も咲いてた。こいつは見慣れてるので写真無し。散り際を美しいと呼ぶ花って桜ぐらいかも。枯れるとか落ちるではなく、散る。人間もそうやって死のう。まずは指から。

・学校にも桜が咲いていた。ブリンブリンのけばけばしい桜。ダウナーじゃなくてヤンチャ系。こいつは散る姿を見たくない、現役の輝かしい姿をしかと見ておこう。にしても派手。ふりっふり。

・新生活がそろそろ一年を迎えようとしている。それに伴いシャンプーと塩が切れた。シャンプーは良いとして、塩の話。こいつ、パスタを茹でるときにしか使ってない。沸騰した鍋にチラチラ入れるだけの塩が切れた。炒める時のオリーブオイルはすでに2本くらい使っている(たいていアヒージョのせい)。


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