自キャラの勝手な妄想4(マンスリー・ロボ・ダマスカス)
いつものように「最強の名前トーナメント」(通称、名ト)の自キャラについて書いていきます。最近、名トのキャラ数はついに5000を突破して、今も衰えることなく増えつづけています。この前数えたら自分は92キャラ提出してました。多いね。一回の大会に84キャラ出した人もいたし、少ない方か。
今回振り返るのはこの3キャラ。私の中で「可哀想な過去を持つ三銃士」として話題です。銃持ってないけど。
名前の考案者が勝手に言ってるだけです。公式解釈ではないことをご留意ください。
1.【マンスリー杯】雨の狼人 シガル・スーシャ
マンスリー杯という、一つの杯を一ヶ月間かけて行う杯に出場。毎週土曜日にちょっとずつ試合をしていくつもりだったが、主催者の都合がつかず、結局二週間で片付いてしまったけども。名トで健康志向は流行らない。
シガルは狼のオス獣人イメージです。渋くて無口で無骨な大きな狼さん。毛は銀色か灰色かしら。当時読んでいた小説からモロに影響を受けています。狼に雨って似合うよね。狼に絶望って似合うよね。雨に絶望って似合うよね。合体!→シガル。
シガルの周囲はいつも雨が降っています。これは後天的な特徴であり、ある出来事を境に悪天候がシガルを包み込むようになりました。戦い方は剣、または爪と牙の想定。凝った戦い方はせず、より確実な方法で相手を追い詰めていくタイプ。狼は執念深いのだ。
とにかく名前を短くしたい時期でした。前回のミゼウと近いタイミングで考えていたはず。「雨の狼人」という二つ名は名ト初期の「雰囲気良さそうな感じ」を意識してます。湖畔の魔女が好きなんじゃ。マンスリー杯が6月開催だから雨にしたとか、そんなことはない。偶然。人狼ではなく狼人にしたのは、獣人想定だったからです。「シガル・スーシャ」という名前は影響の受けた小説がほぼ原液で滲み出てます。シガルが彼の名前、スーシャは番からいただいた名前です。狼の名前を作ろうとすると絶対に名前に「ガ」が入るよね。なんでだろうね。
必殺技を考えるのが難しかった。雨の名前を入れること、戦闘方法がなんとなく分かること、振り仮名部分で韻を踏むこと、なんかかわいそうな雰囲気を出すこと、長くなり過ぎないこと。名前はすんなり決まったので、必殺技でうんうん頭をうならせていた時間が大半でした。篠突く雨、遣らずの雨、身を知る雨、がそれぞれ元ネタです。狼戻って言葉使いたいね~と思ってたので満足。アイドル杯の曲名没だったりする。
哀しい過去設定があるとはいっても、長いわけでも凝ったものがあるわけではない。彼にはスーシャという名前の番がいます、というか、いました。ある雨の日に彼の目の前から姿を消しました。少なくともシガルは「消えた」と表現しています。それからは、彼の周りは常に悪天候です。これだけ。種によるとは思いますが、オスの狼は一度番うとその相手を一生愛するそうです。相手がいなくなったとしても、再度番うことはありません。愛が、重い。
スーシャの種族や性別は非公開にしておきます。どのパターンでもおいしいから。なぜスーシャはシガルの前から姿を消したのか、もしかしたらシガルがスーシャに手をかけてしまったのかもしれません。周囲からの排斥に巻き込まれてしまったのかもしれません。そもそもスーシャは最初からいなかったのかもしれません。真実はシガルのみ知っています。
結果、二回戦敗退。むしろこの情報量でよく一回戦勝てたねって感じ。一回戦の一試合目だったから人が少なく、まだ頭が名ト議論に持っていけてなかったから、情報量の少なさだけで勝ち上がった可能性もある。名トって運かも。運だわ。二回戦ではパワーのキャラが多くてさすがに負けちゃった。
いつも雨の降る森からは悲し気な遠吠えが聞こえてくる。シガルはいつか救われるのでしょうか。救われるわけねぇだろ。スーシャをどこかの杯で出したいんですけど、関係者を出すのって勇気がいる。もし覚えられていたら作者が分かってしまうわけだし。良い感じにばれないよう改変して出してみようかしら。
2.【ロボ杯】墓場軌道で目覚めた意思《侵攻衛星》アザミ
家事用ロボから合体ロボまで、いろんなロボが集うロボ杯出場。規模感がどれもデカく、超越じみたキャラだらけで脳が疲れた印象がある。だって、ロボって宇宙行くし。ロボってデカいし。ロボってロマンだから超越触れるのは仕方ないかもしれない。
役目を終えた人工衛星たちが漂う墓場軌道にて、捨てられた機械の怨念が混ざり合い誕生したのがアザミです。ジャンクな機械が乱雑にくっついたデカい衛星です。意思はあるものの多数の機械の思考が同居しているので意識は混濁し、皆の目的である「復讐・侵攻」ということしか考えることができません。ありとあらゆるものを破壊しながら宇宙を彷徨っています。捨てられたロボが一番良い、というだけでスルスルと出来上がりました。SCP-1000-JPの影響も受けていたと思います。
墓場軌道は実在する言葉で、仕事を終えた人工衛星がスペースデブリなどに衝突しないように移動した軌道のことです。侵攻衛星は人工衛星のもじりですね。思いついたときこれしかないと思った。真ん中に漢字熟語を入れるなら《》のカッコが一番似合う。英雄病メソッド。アザミは花の名前。人工衛星は花の名前が付けられることが多いですからね。アザミの花言葉は「独立」「報復」「厳格」「触れないで」。名前に花を入れる時は花言葉を意識しなさいっておばあちゃんが言ってました。
必殺技。壊れた天一神の杖:天一神は天地を周回して人の吉凶禍福をつかさどるという神、神の杖は高速で衝突する弾丸の運動エネルギーを用いた宇宙兵器だそうで。今思えば安易に神の名前を入れるのは失策だったかなと思いますね。そうである必要がなかったので。欺く星の終端光線:アザミと言う花は「あざむ(傷つける・驚きあきれる)」が語源とされているそうで、それと自分たちを捨てた(=欺いた)星とかけています。終端光線はなんかかっこいいから。ロボならビームっしょ、ビーム。原初への帰還:自爆だ~~~~~!!!ロボは自爆してなんぼ。アザミは侵攻や復讐に意味がないことに初めから気付いており、それならば意思など持ちたくなかったと、自爆をもってして全てを終わらせようとしています。
結果、二回戦敗退。名前のストーリー性が評価されて嬉しかったです。二回戦目では必殺技①の壊れた天一神の杖が開示されたんですが、天一(天下一品)ではないかとささやかれてました。全く気付かなかった。やっぱ安易に神の名前出すの良くない(暴論)。ロボ杯は「応援したさ」がバフになりやすい傾向だったので、敵性よりのロボは勝ち上がりづらかったのかも。
自キャラの中でもかなり攻撃的なキャラで、おそらく一番デカいです。アザミよ、どうか安らかに……。
3.【ダマスカス杯】藍晶魔眼の爛れた守護蛇 ナザール・シー
鉱石をモチーフにしたキャラが集うダマスカス杯出場。名前と同時に鉱石のイメージ画像も掲載されたのでいろんな綺麗な石が見れてお得。モチーフ被りを恐れた人たちの葛藤が垣間見れるモチーフチョイスがなんとも香ばしい。結局変な被りしてたし。
ナザールボンジュウ🧿をモチーフにしたキャラがつくりたかった。terrariaのnazarというアイテムを見つけたからというもの、ずっと頭の中に残り続けていました。目の形をしたお守りなので、目が特徴的な動物、例えば蛇かフクロウにしようとして、最終的に蛇が選ばれました。そこからはナザールっぽい青色の鉱石見つけて、手癖で闇落ちさせて、完成。モチーフのアズライトは瞑想の石ともよばれて、お告げをくれるとされているそうです。なんか、ヘビっぽい。没モチーフはトルコ石。ナザールボンジュウはトルコのお守りなので。見た目が結晶ぽくないので没になりました。
ナザールは青い小さな蛇です。表面は宝石のようにキラキラと輝いています。ナザールボンジュウと同じように邪を祓う魔力を持っており、ある地域で信仰対象として祀り上げられていました。しかし、ある出来事が起きてからは邪を垂れ流すだけの邪神となりました。まあ、ナザールボンジュウのある地域で信仰されているイスラム教じゃ蛇は悪魔の使いだし、そんなもんだろう。
名前。藍晶魔眼はそのまんま、青く爛々と輝く魔力の瞳です。蛇に睨まれたら目を奪われて動けなくなっちゃう。爛れさせたのは手癖。名付けた当時は特に考えていなかった気がする。蛇なんだから毒っぽさ出しとけってくらい。守護蛇は人々を守っていたので。残念ながら既に守護蛇ではない。ナザール・シーはナザールボンジュウのナザール、「見る」の英語のseeや蛇の舌なめずりからシー。きれいな名前ね。
必殺技。幾千の邪の水晶体:ナザールの周りにナザールボンジュウの形をした魔眼がたくさん浮いているイメージ。水晶と水晶体(目)がかかっていていい感じ。誰一人として蛇の視線から逃れることはできない。万尋の砕けた祓石の海:幾千から増えて万尋。祓石はナザールボンジュウのことです。砕け散った同胞の残骸が相手を埋め尽くし、青々と光を照らす海のようにうねる。そんな感じ。あと575。
ナザールの設定は試合中に思い付きました。「ナザールって何を守護ってるの?」と気になってる人がいたので色々考えた結果、かわいそうな過去になりました。ナザールの過去をSSにしようと千文字くらい書いて放置してます。多分、全部書こうとすると5000は越えそうなので今回はかいつまんで書きます。
最初に、ナザールボンジュウに対する独自設定があります。ナザールボンジュウは邪を祓うお守りとして用いられており、結晶の中に邪を吸い込んでいき、限界量に達すると破裂することで邪を昇華する、という設定。これは現実のナザールボンジュウとは全く異なるのであしからず。
ナザールは、ナザールボンジュウが使われている町で誕生しました。人々はナザールをお守りの化身として崇め、神のように奉りました。ナザールもナザールで人々を守ろうとナザールボンジュウのように邪を集めました。信仰力による魔力の増加がナザールを神たらしめていました。気づけばナザールの効果範囲は町を大きく覆い、ありとあらゆる邪気から町を守れるようになっていたので、いつしかナザールボンジュウは1つも割れなくなっていました。
安定した生活に伴う人口増加、世代交代による信仰力減少によりナザールの力は衰えていきます。ナザールは町のどこかでナザールボンジュウが割れる音を久しぶりに耳にします。自身の許容範囲を超えてしまっていることに既にナザールは気づいていました。ナザールは人々に、自分の身体を使ってナザールボンジュウを作るように頼みます。自分の身を差し出してでも町を守ろうとしたのです。ナザールボンジュウの普及により、再度町は安定したかのように思えました。
ある日、全てのナザールボンジュウが同時に砕けました。まるで示し合わせたかのように、初めからそう決まっていたかのように。割れた水晶からは昇華されるはずの邪があふれ出しました。町全体を強大な邪気が埋め尽くし、ありとあらゆる厄災が人々を襲いました。一週間もたたないうちに町は壊滅し、人が生きられない環境になりました。荒廃した町でナザールはようやく気づきます。自分は始めから人間の守護蛇ではなかったのだ、と。
ナザールはナザールボンジュウの願いから生まれた復讐の神です。人々の邪の身代わりとして砕けていったナザールボンジュウは、いつしか人々を恨むようになりました。「もう砕けたくない」「邪を押し付けられたくない」「人間さえいなくなればいい」そのようなナザールボンジュウの願いが集まって誕生したのがナザール・シーです。蛇の形をしていたのは悪魔の使いだったからです。ナザールが人々に信仰されたのも、町中の邪を集めていたのも、自身の身体でナザールボンジュウを生産するよう提案したのも、無意識化における復讐の準備でしかありませんでした。
気づいたときにはすべてが終わっていました。守りたかった人間は、ナザールの手によっていなくなりました。誰が悪いのでしょう。いいえ誰も悪くない。己に潜む邪の存在に気づかず、破滅に導いてしまった自分が悪いのです。ああ憎い。己が憎い。人間の邪、ナザールボンジュウの邪、そしてナザール・シーの邪が渦巻き、ナザールの表面は爛れ、邪があふれ出るばかりでした。
……長いね。要は「人間の神だと思ってたら人間に仇なす神だった~」ってことです。設定上神ですけど、名前にその要素は全くないから超越ではない、はず。必殺技②の砕けた祓石はこのエピソードが関係してます。後付けですけど。
結果、二回戦敗退。アズライトという鉱石が出た瞬間、特定の人たちがどよめいていました。なぜなら団体戦に「アズライト」という名前のキャラが登場していたから。うん、私も団体戦の時に驚いたので。こういうことってあります。あとは蛇+魔眼ということで石化能力があると思われていました。確かに~。全く想定していなかったけど納得。二回戦目で、魔眼使いあるある「反射されて負ける」をくらって敗北しました。魔眼使いなら自身の能力に耐性有れよとは思いますが、負け方としてはキレイなので良いでしょう。
こんな凝った設定の自キャラ、ゼオリアルくらいしかいません。SS放置してたので放流する機会がなかった設定を出せて嬉しい。振り返りって良い。一応再度言いますけど、作者が勝手に言ってるだけですからね。ナザール・シーの1つの解釈としてとどめてくださいね!落ちぶれ杯という過去キャラを落ちぶれリメイクする杯にナザールを出そうとしていたことを思い出しました。なんかもう、これ書いて満足しちゃったので落ちぶれ杯には違うキャラ出そうと思います。
マンスリー、ロボ、ダマスカスの3つの杯はどれも一回戦と二回戦以降が別の日に行われました。加えて同時期に開催されていたので、「3キャラ全部一回戦突破したのは嬉しいけど、開示できないし二回戦以降お預けされてるしで、とにかく叫びたい」の時期がありました。全部二回戦で負けちゃったけど~~~~~。
可哀そうなキャラが好きなので作りがちなんですけど、勝負ごとでは不利な属性なのかもしれませんね。よく討伐対象になってる印象があります。まあええでしょ、自分が好きな名前作るのが一番なんだから。勝敗は二の次の精神。
恐らく次の振り返りは、個人協賛、疑似ゲリラ、地名、ギミック2でしょうか。ついに七月に到達しました。はやく追い付かなければ。