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自己内省カレイドスコープ【幽霊船日記】

・ここ数日、何かやろうにも全く集中ができなかった。今もそう。画面に向き合って解決すべき課題と格闘しても、頭がもやもやとして一向に考えがまとまらない。熱した棒が思い浮かぶ。常時熱を八方向に放散しつつ微々と震えている。そういう感じ。しゃんとしない。生産性が無い日々をすごすと、必要も無く焦燥感にかりたてられる。何かしなければと追い立てられている。一体何をすればいいのだろうか。

・「生産的なことがしたい」という観念は常に私をつきまとっている。逆に言えば「私は生産的でない」という観念が常にある、ということでもある。無為に生活を消費することが好きで、午睡やSNSを眺めるのが趣味。夜更かしを日常的に行い、太陽が南中した後にようやく布団から起き上がることもしばしばある。向上心が無く、計画性が無い。そんな生活を世間一般は生産的と評価するはずがないだろう。

・自己評価してみると、私は雑学的なものを選り好んでいる。生活に根付いていない脇道の知識ばかり追いかけている。タマムシュッド事件が学歴に影響は間違いなく与えないし、Colorless green ideas sleep furiouslyについて考えてもお金は増えない。よそ見ばかりしていて先を見据えようとしない。逆か。先を見据えたくないからよそ見ばかりしている。現実に向き合うことを恐れている。現実の問題はすべからく大がかりだ。まず問題を見つけること自体が困難だ。どういう条件で、どういう文脈で、どのような解答が求められているのか明示されていないので、自分の現在地と照らし合わせて分析する必要がある。この時点で私は白旗を挙げる。無理だ。やれるはずがない。なぜ自らの意思で問題を「問題」にする必要があるんだ。気づかなければ問題に頭を悩ませることが無いというのに。指示待ち人間という言葉を滅法聞かなくなったが、私はその典型例だ。指示が無いと動けない。私の生活のアレコレを指示してくれるマネージャーがいてくれればいいのにと何度思ったことか。指示待ち人間は指示さえあれば動けるのだ。ゴールが明確で、どのような道順でそこにたどり着くことができるのか教えられていれば、自力で動ける。

・よしんば問題を発見することができたとして、その解答の選択肢が多すぎるのだ。現実に向き合おうとすると、あまりの情報量に細部まで目が通らず「なんかクソデカいやばい塊」となって私に襲い掛かる。それに圧倒されて手も足も出なくなる。だから動けない。そのくせ大抵の場合「正解の選択肢」があるのも腹が立つ。私は可能な限り「正解の選択肢」を選びたいのだが、情報を取捨選択できずどれが正解か分からない。その結果、「どの選択肢も選ばない」という悪手を取り続けている。間違いなく、この部分が自分の反省点だろう。

・解決策一つ目。「正解の選択肢」を見つける努力をする。人に訊くのが一番簡便な方法だろう。私と同じ問題に直面したことがある人生の先輩(この表現は嫌い)に解決法を尋ねてみれば、実体験なり経験則なりでそれなりの正解は見つけることができるだろう。しかし私には年の功を積んだ知り合いがいない。相談できる友達もいない。というか、相談というものをしたことがない。なので、ネットに頼るのが一番だろう。人間は分からないものに直面したら検索するのだ。

・今思ったが、確かに私は検索することが少ない。既知の世界で生きているのかもしれない。何べんも同じサイトを眺めることがあるし、新しい曲よりも過去に聞いたことがある曲を聞いていることが多い。気になることがあっても後回しにしてそのまま忘れることがしばしばある。これは悪癖だな。気を付けよう。

・解決策二つ目。「正解の選択肢」にこだわるのをやめる。つまり、とりあえず目についた方法を試してみろということだ。これの良いところは、間違いなく何かを得られるということだ。たとえ正解にたどり着けなかったとしても行動分の対価は何か得られるはずだ。加えて、新しいことに挑戦する心理的抵抗も徐々に小さくなっていくのではないか。当然、いろいろ試すにあたってMPが擦り減らされるだろうが、経験値をつめばおのずとMPの最大値も増えていくだろう。そして何より「やった感」がある。これはデカい。達成感というのは達成をした人にしか味わえない至高の快楽なのだ。当たり前だけど。私って最近何か達成したっけ。どうだろう。本を読み切るくらいだな。

・このくらいにしておくか。自分の弱いところと向きあうのは本当に嫌だな。とりあえず私の目下の課題「TOEIC対策」のために、ずっと買いあぐねていた参考書をたった今アマゾンで注文した。鉄は熱いうちに打て。今動かないと絶対しばらく見ないふりするんだから。



・近況報告。この前イヤホンを失くしたので新しいのを買った。そしたら、一日で失くした。ふざけるなよ!


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