13 京都吉兆 仕事の作法 14 フィッシュ 15 進化するモチベーション戦略
◆ 13 京都吉兆 仕事の作法
当時、京都吉兆の料理長だった徳岡邦夫氏がNHKの番組に出演して、インタビューに答えていたものをいくつか書きとめていました。
「日常と非日常を演出して、非日常を楽しんでいただく」
「京都弁のはんなりは、だらしなさではなく、ゆるりと時間が流れる心地よさを意味している。それをささえるのは気配り」
「同じ料理でも、お客様が違えば、味付けが変わり、盛り付けがかわる。盛り付けがかわるから器もかわる。たとえば御高齢のお客様ならば、食べやすいように一口は小さくする。つまり、同じ材料、同じ料理でも見た目が違ってくる。サービスの基本は、一人ひとりのお客様への対応にある」
「規格品の画一的なサービスでは、利便性はあっても感動はない」
「経験は縦につみあげ、横に広げる」
「仕事のルーティン化は、成長の妨げになる」
「その吉兆でも、以前は、サービス(フロア担当)が料理に口を出すな!・・・という雰囲気があった。それを変えるのに、厨房とサービス(フロア担当)のミーティングをかさね、7年かかった」
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
京都は、すべての伝統、習わしを人から人へと口伝えにしている町です。伝えてもらうにも、選ばれなければなりません。だから、立居振る舞いにはじまり、「はんなり」を学ぶ。
◆ 14 フィッシュ
・仕事は選べなくても、どんな風に仕事をするかは自分で選べる。
・働き手であるわれわれと組織が求めるものは同じだ。創造性、情熱、柔軟性、誠意・・・。
・態度を選ぶ→つねにポジティブな姿勢で仕事をするように心がけること。
・遊ぶ→お店が活気に溢れるような遊び方を取りいれる。
・人を喜ばせる→周りの人に対してエネルギッシュな楽しい雰囲気で接する。注意を向ける。
・人があなたを必要としている瞬間を逃さぬよう、いつも気をくばる。
「フィッシュ!」鮮度100% ぴちぴちオフィスのつくり方
スティーヴン・C・ランディン
ハリー・ポール・&ジョン・クリステンセン
早川書房刊
◆ 15 進化するモチベーション戦略
・事業に合わせて人を採用するのではない。人材が事業をつくっていくのだ。
すべての人に、やる気はある、と考える。
・「おもしろい」「やりたい」のエネルギーが仕事の質を高くする。
・人は誰しも認めてもらうことに熱くなる。
・会社組織も一種の生命体なんですよ。血流が悪くなれば弱っていきます。逆に血流がよくなれば元気になります。
・なにかを「教える」のではなく、なにかに「気付かせる」。
・人材育成はマスト。放っておけるわけがない。
・一人ひとりの本気が、この世界を熱くする。
「進化するモチベーション戦略」
柳谷 杞一郎
雷鳥社
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