『ベーシスト、音量との闘い』
1970年あたりのマイルスバンド、ピアノは“電化”されドラムもロック仕様のチューニングに変わりつつあった中でベーシストだけが音量との闘いに腐心していた。
それまでならそこそこ大きな会場でもマイクのみの収音で何とかなっていたけど、この頃(1970年代以降)にもなると会場は屋外の大規模な物となり電気楽器が主役へ・・・
最後まで取り残されていた?ベースは受難の時代を迎える事となる。
この↑写真では見にくいけどD・ホランドの楽器にはコンタクト(接触)タイプのピックアップが付いていた。
実はこれ、メーカーとか詳細は分からないけど我が大学クラブの部室に有って練習で何度か使ったのだけど直ぐにハウリングを起こす原始的な代物だった(あのニューオリでもリサイタルでベースアンプ使ったりしていたのだ❢)
ところで、さすがにやはりハウリングに悩まされていた?のだろう〜ホランドは程なくエレクトリックベースに持ち替える。
レコードで聴く限りではR・カーターなどは1968年位から明らかにこうしたピックアップを使った音になっている。
この頃重宝された物には
バーカスベリー、これは管楽器などにも使用されたピエゾ(圧電素子)タイプの最も初期の物。
これはR・ブラウンが使っていたポリトーンの物、未だに一部で人気は高く中古市場でプレミアが付いている。
その後主流となったのが
アンダーウッド、フィッシュマンの二種。
最近だとより特性を良くした(より自然で弓弾きにも違和感なく無い)レアリストが人気かな?
さらに変わり種だと
エレキベースみたいなマグネティック型。
ロカビリー音楽のベーシスト御用達だけどジャズ界ではモンティ・バドウィックが愛用していた。
僕なんですけど、基本的にノーアンプは貫いているつもりなんだけど・・・・
この間試しにちょっとだけ使ってみたらお客様からは『いつもよりベースがよく聴こえた……』と云われてちょっと複雑な気分です。
一応フィッシュマンは装着しているのでたまには使ってみようかしらん😅
転載元:https://slapper.exblog.jp/33179673/
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