『マイルスの意図は那辺にありや?』
♪Seven Steps To Heaven
1963年に発表されたマイルスデイヴィスの1枚だけど、数ある彼のディスコグラフィでも見過ごされがちな1枚でもある。
あの後期黄金クインテットに至る1枚でもあるのだけど、この時点で未だロン・カーターbハービー・ハンコックpアンソニー・ウィリアムズds(テナーはショーター前任者のジョージ・コールマン)だけ〜しかもLA組(フェルドマン&バトラー)とのカルテットも混ざるという構成がどうしても“過渡期的な”印象を与えているのかもしれない。
ただトラッド愛好家(笑)として見逃せないのがまさにこのカルテットでの ♪baby won't you please come home ♪basin street bluesの2曲。
マイルスは後のフリーブローイング期のライブ盤でも急速調♪so whatなんかで♪I found a new babyを引用したりしているのだが此処では単なる『お古いトコを演ってみました……』みたいな感じではないのだ。
特に後者(basin〜)は完全に原曲を解体した様な演奏になっていて僕なんかはずいぶん後になってから初めてこれがあのbasin streetか!と気付いたほど。
もちろんこうした超一流の人達がサッチモやベッシー(スミス)をリスペクトしているのは当たり前だが、今のウィントン(マーサリス)などによるガチな古典回帰(失礼💦)に比べてひと捻り加えている・・・・・・というのがいかにもマイルスらしい。
考え過ぎか?
転載元:https://slapper.exblog.jp/33348748/
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