映画『リヴァイアサン』進捗④

8月16日(金)開始(予定)の映画『リヴァイアサン』クラウドファンディングのための写真撮影を行なってきました。先週の土曜日と日曜日の二日日間かけて、それぞれすごく忙しい中メインの五人の俳優さんたちに集まってもらって。ちょっとした映画を撮るくらいの労力をつかった気がする、本編撮影前の写真のためにここまでするのっておかしなことなのかな(おかしいと去年言われたことがある)、でも、このクラファンページがこれからたくさんの人に乗り込んで貰うための「船」だとして、造船の過程でこの部分はまあこれくらいで良いかなんてできる筈もない。船出までもう少し、胸をはってさあこの手をとって一緒に行こうと言えるものができてるから、楽しみにしててくださいね。撮影の時、写真家の柗下知之さんが青い照明を焚いてくれて、にやりと笑って「リヴァイアサンの青だよ」と言ってくれたこと忘れられない、地下室が海みたいになって、そこにずっと逢いたかった人たちが立ってて、、僕はこっそり泣いてしまいました。

リヴァイアサン SEA AND THE DARKNESS

知之さんとキャストの皆さんのお陰でとても物語性のある写真群になって、ひとつの作品として何かちゃんと名前を付けたいなと思って、そう呼ばせて貰うことにしました。知之さんと、あるキャストの方にだけ先にこっそり話したら、とても良いと言ってくれて嬉しかったです。好きなバンドのアルバムのタイトルから取りました。絶望と微かな希望、(これはちょっち個人的だけど去年死にかけてた時から今、)って感じで気に入ってます。

写真ね、、とにかく本当に本当にうつくしくて、かっこいいんだ、皆が。皆の「顔」が。僕はとにかく彼らの存在を受け止めることに必死でした。撮影に向けてもっと強くならなければと思いました。冷たい星の様な目をした人たち。早く見てもらえますように。あれからずっと心が開きっぱなしで、良いものができてるからこそちゃんとみんなに受け取ってもらえるかなとか不安も大きくなってきていて、中々しんどい時期ではあるけれど、それでも、

「今の震えは、来るべき何かのささやかな胎動であるのかもしれない。あるいはささやかな胎動の、そのまたささやかな予兆であるのかもしれない。しかしいずれにせよ、意識の微かな隙間を抜けて、何かがこちら側にしるしを送ろうとしている。そういうたしかな印象を受ける。
私たちはその予兆が、ほかの企みに妨げられることなく、朝の新しい光の中で時間をかけて膨らんでいくのを、注意深くひそやかに見守ろうとする。夜はようやく明けたばかりだ。次の闇が訪れるまでに、まだ時間はある。」(村上春樹『アフターダーク』)

また、書きます。

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