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【EDH】《光明の不可思議、タヤム》デッキ解説

※2022/08/31 レシピを更新しました


バリーと申します。
毎週末、半日くらいEDHをやっています。

《山賊の頭、伍堂》のような殺意モリモリのデッキしか持っていなかったので、もう少しのんびり展開できるデッキとして《光明の不可思議、タヤム》を使い始めて早3ヶ月。
とても奥深いジェネラルなので、本記事にてご紹介できればと思います。

●タヤムのここがすごい

タヤムを使っていて「いいね」と思った点が7つあります(7いいね)

①インスタントタイミングでコンボを始動可能
相手がデモコンタッサしていても、こちらに全体除去を打たれても、理論上はその上から勝てます。

②コンボパーツが破壊されても復帰が容易
追放されない限りはタヤムで釣れるので、何度でも再始動できます。

③タヤムの起動型能力は対象を取らない
何を釣るかは能力解決時に決めるので、対応されにくいです。

④コンボパーツがパーマネントである
コンボの大部分がクリーチャーとアーティファクトによって構成されているため、カウンターされにくいです。

⑤《法の定め》系の妨害を強く使える
こちら側はタヤムの起動型能力によってコンボパーツを揃えていくので、呪文を唱えなくても動けます。逆に相手のデモコンタッサやブリーチコンボ、その他チェインコンボは大体止められます。

⑥能力が地味なのでヘイトを買いづらい
起動コストが重く、ランダム性も強いため、比較的ヘイトを買いづらいです。

気楽なアブザンカラー
白黒緑で採用に耐えうる打消し呪文は皆無なので、打消し合戦は眺めているだけでOKです。
パーマネント除去は得意なので、打消しは他のプレイヤーに任せて、場に出ている脅威にだけ後出しで対応できます。

●タヤムのここがつらい

タヤムは3つの宿命を背負っています。

①遅い
タヤムを召喚するのに3ターン、コンボパーツを揃えるのにさらに3ターンはかかります。

②ジェネラル依存度が高い
基本的にタヤムがいないとコンボが成立しないので、執拗に除去されたりコントロールを奪われたりすると動けなくなります。

③採用できるコンボが限られる
タヤムで山札を削っていくため、タヤムで釣れるカード(=唱える必要のない3マナ以下のパーマネント)以外はコンボパーツとして扱いにくいです。2枚コンボである《太陽冠のヘリオッド》×《歩行バリスタ》や《不浄なる者、ミケウス》×《トリスケリオン》を採用できていません。

●採用カードについて

タヤムの長所・短所をご紹介したところで、採用している勝利手段やカードについて書きます。

デュアルランドと《ガイアの揺籃の地》は手が出ないので妥協しています。

0.勝利手段・プレイング

《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》の無限誘発による無限ダメージが勝利手段になります。
タヤム+サクリ台+何かを揃えることによって無限にクリーチャーが死亡するので、それらの組み合わせを目指します。

プレイングとしては、タヤムの起動を繰り返して土地を伸ばしたりコンボパーツを集めたりするのが基本的な動きとなります。タヤムを無限に起動するルートが何通りか存在するので、それが成立すれば《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》まで繋げられます。
《法の定め》系統も相手の動きを止められるため、優先して置くべきです。

また、クリーチャーを並べて動くので全体除去に弱いです。この点も意識する必要があります。

タヤムにおいて重要なのは、あまり有名なコンボや派手なカードは搭載せずに、ヘイトを買わないように立ち回ることだと感じています。粛々とパーツを集めて、マストカウンターに気付かれずに勝つのが理想的な動きです。

1.無限コンボパーツ *11

1 ファイレクシアの供犠台
1 アシュノッドの供犠台
1 残忍な巡礼者、コー追われのエラス
1 分霊の確約
1 神聖なる魂の守り手
1 スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ
1 武器作り狂
1 安寧砦の精鋭
1 根の壁
1 ラゾテプの肉裂き
1 アブザンの隆盛

タヤム無限起動の組み合わせは何通りかありますが、少ない枚数で成立するものを以下に挙げておきます。基本的には供儀台が無いと無限ルートに入ることができません。

《アシュノッドの供犠台》+
・《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》
・《武器作り狂》
・《神聖なる魂の守り手》
・《分霊の確約》
・《安寧砦の精鋭》+クリーチャー1体
・《安寧砦の精鋭》+《アブザンの隆盛》
・《根の壁》+《アブザンの隆盛》
・《ラゾテプの肉裂き》+《アブザンの隆盛》

《ファイレクシアの供犠台》+
・《武器作り狂》
・《神聖なる魂の守り手》
・《分霊の確約》
・《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》+《安寧砦の精鋭》
・《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》+《伝説の秘宝》
・《根の壁》+《安寧砦の精鋭》
・《根の壁》+《アブザンの隆盛》
・《安寧砦の精鋭》+《アブザンの隆盛》

不死持ちや頑強持ちはサクリ台が無いと役に立たないため、《安寧砦の精鋭》のみの採用に留めています。
基本的に死亡誘発能力を能動的に発動するにはサクリ台と合わせるしかないため微妙だと考えていますが、《神聖なる魂の守り手》と《分霊の確約》はそれら+サクリ台で勝ちなので採用しています。

他にも《献身のドルイド》のタフネスを+2するコンボも存在しますが、《献身のドルイド》は召喚酔いすること、タフネスを+2するカードがノイズになりやすいことから不採用としています。

《大地の知識》はヘイトを買いやすいのと、基本土地に《繁茂》等を貼れていないとパーツとして微妙なので採用していません。

2.カウンター確保 *7

1 Icatian Moneychanger
1 機械仕掛けのクワガタ
1 殴打蔦の葛
1 恐れなき雛
1 秋の騎士
1 ピーマの改革派、リシュカー
1 硬鎧の大群

序盤~中盤にカウンターを確保するために何枚か採用しています。

《Icatian Moneychanger》と《機械仕掛けのクワガタ》は1マナの割に確保できるカウンターの数が多いので採用しています。《イーオスのレインジャー長》からサーチできます。

《殴打蔦の葛》と《恐れなき雛》は上陸によってカウンターを稼げます。
タヤムでフェッチランドを使い回す動きや土地サーチとの相性が良いです。

《硬鎧の大群》は土地5枚+フェッチランド+供儀台を組み合わせることで、フェッチランドのライフコストがあるので有限にはなりますが、何度もタヤムを起動できるため、そのまま別の無限ルートに繋げられることが多いです。

3.ドロー・再利用 *5

1 闇の腹心
1 夜の囁き
1 苦い真理
1 不吉なとげ刺し
1 永遠の証人

マナコストの軽いカードが多いのでドローが活きます。
置きドローは《闇の腹心》だけ採用しています。

《森の知恵》は何故か《闇の腹心》の10倍くらいヘイトを買うので不採用です。
《ファイレクシアの闘技場》も毎ターン強制でライフが減っていくのが長期戦に向いていないため採用していません。

《永遠の証人》は除去札を使い回せるのが便利です。

4.サーチ *11

(万能サーチ *4)
1 納墓
1 吸血の教示者
1 悪魔の教示者
1 悪魔の意図
(クリーチャーサーチ *3)
1 俗世の教示者
1 エラダムリーの呼び声
1 護衛募集員
(アーティファクトサーチ *2)
1 悟りの教示者
1 月銀の鍵
(土地サーチ *2)
1 税収
1 土地の寄進

《月銀の鍵》はコンボの核である供儀台をサーチできます。このカード自体をタヤムで釣れる点が優秀です。

土地を伸ばすことはタヤム除去への耐性にもなるため、土地事故を防ぐために土地サーチを何枚か採用しています。

5.除去 *10

1 暗殺者の戦利品
1 突然の衰微
1 精霊界との接触
1 命運の掌握
1 スカイクレイブの亡霊
1 活性の力
1 滅ぼし
1 虹色の終焉
1 苦渋の破棄
1 致命的なはしゃぎ回り

よく遭遇する妨害置物の中で厳しいのが《ドラニスの判事》《溜め込み屋のアウフ》《無のロッド》《呪われたトーテム像》《ダウスィーの虚空歩き》あたりなので、それらを除去できるカードが何枚かは必要です。
広い範囲を対象にできるカードを主に採用しています。

《致命的なはしゃぎ回り》はタヤム着地前には使えませんが、やはりピッチコストで打てる追放除去は強力なので採用しています。

6.妨害 *11

1 サッフィー・エリクスドッター
1 法の定め
1 耳の痛い静寂
1 エメリアのアルコン
1 弁論の幻霊
1 エーテル宣誓会の法学者
1 堂々たる撤廃者
1 イーオスのレインジャー長
1 エスパーの歩哨
1 ドラニスの判事
1 敵対工作員

デッキの遅さをカバーするために《法の定め》系統を全種採用しています。
ゲームの低速化という面では《ドラニスの判事》や《ダウスィーの虚空歩き》も相手の動きを制限することで役に立ち、単体除去を消費させることもできます。

《完全な策略》は相手のカウンターの使い所になってしまうのが気になって不採用としています。結局《毒の濁流》等による破壊以外での全体除去は防げないので、デッキ構築の段階でクリーチャー以外のマナソースもある程度採用することで早く復帰できるようにしています。

7.マナソース・加速 *14

1 東屋のエルフ
1 死儀礼のシャーマン
1 極楽鳥
1 水蓮のコブラ
1 不屈の補給兵
1 魔力の墓所
1 太陽の指輪
1 繁茂
1 楽園の拡散
1 肥沃な大地
1 自然の知識
1 三顧の礼
1 秘儀の印鑑
1 伝説の秘宝

前述の通り、マナクリーチャーをかなり削っています。

モックス系統や《水蓮の花びら》は速度を求めていないので採用していません。タヤムで切削→釣ることを考えると土地の劣化になりがちです。

8.土地 *30

(ショックランド *3)
1 寺院の庭
1 神無き祭殿
1 草むした墓
(バトルランド *1)
1 梢の眺望
(クラウドランド *3)
1 勝者の大霊堂
1 豪勢な大通り
1 下生えの競技場
(基本土地 *6)
2 森
2 平地
2 沼
(フェッチランド *10)
1 溢れかえる岸辺
1 汚染された三角州
1 血染めのぬかるみ
1 樹木茂る山麓
1 吹きさらしの荒野
1 湿地の干潟
1 新緑の地下墓地
1 乾燥台地
1 霧深い雨林
1 虹色の眺望
(3色土地 *4)
1 統率の塔
1 反射池
1 風変わりな果樹園
1 インダサのトライオーム
(その他 *3)
1 古の墳墓
1 ファイレクシアの塔
1 家路

上陸を2回誘発させるためにフェッチランドをタヤムで釣って再利用することがよくあるので、サーチ先を基本土地でかさ増ししています。

ジェネラル依存度が高いため、泣きながら《家路》を採用しています。

●採用候補

採用する可能性のあるカードを挙げておきます。ご参考になれば幸いです。

献身のドルイド,盾の戦友,狩りの興奮,大地の知識,小走り樫,命取りの幼虫,朽ちゆくゴブリン,小型マスティコア,族樹の精霊、アナフェンザ,吉兆の一角獣,改革派の結集者,臓物の予見者,たかり猫猿,水辺の蜘蛛
森の知恵,ファイレクシアの闘技場
無名の墓,伝国の玉璽,適者生存,雨ざらしの旅人,土地税,桜族の長老,輪作
消失の詩句,沈黙のオーラ,殺し,四肢切断
無私の霊魂,森を護る者,忍耐,完璧な策略,沈黙,朝の歌のマラレン,減衰球,ダウスィーの虚空歩き
アヴァシンの巡礼者,深き闇のエルフ,花を手入れする者,息詰まる徴税
マナの合流点,真鍮の都,色あせた城塞,ウルザの物語,東屋のドライアド,ガイアの揺籃の地,デュアルランド

●おわりに

タヤムに興味を持ってくれる方が一人でも増えると嬉しいです。
何かあればTwitter(@recobarry)までご連絡ください。


※レシピ更新

■2022/08/31

・in《精霊界との接触》
・out《剣を鍬に》

ネオ神河にタヤムで釣れる除去が登場していたので採用しました。魂力を持っているのが強力で、手札に来ても利用しやすいです。
また、魂力で打った場合は次の終了ステップの開始時に場に戻るので、自分のクリーチャーを守ることもできます。

・in《反射池》
・out《ドライアドの東屋》

再録で安価になっていたので購入、採用しました。

・in
《伝説の秘宝》
《秘儀の印鑑》
・out
《ガーディアン・オヴ・フェイス》
《ダウスィーの虚空歩き》

《伝説の秘宝》はタヤムで釣ると有色2マナを生むことができます。《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》と合わせることでタヤムを無限起動できるパターンも存在します。
また、これを機にマナ基盤を少し見直して《秘儀の印鑑》を採用しました。

in《残忍な巡礼者、コー追われのエラス》
out《残酷な祝賀者》

《残酷な祝賀者》に接死と伝説が付いたクリーチャーが登場したので入れ替えました。

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