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嘘と嘘の記憶

バリーです。日記92日目です。

ふと思い出す記憶なんですが、小学生の頃、授業で「自分の好きなものを教室の前で発表・紹介する」という回がありました。「自分の好きなもの」については実際の物を学校に持参し、発表するときに提示してくださいとのことでした。

事前に何を紹介するか考えて物を準備しておく必要があるわけですが、私はそれを発表当日の朝、家を出る30秒前まですっかり失念していました。
30秒で考えた結果、全く思い入れの無い”ミニカー”を持っていくことにしました。どうやって手に入れたのか、いつ手に入れたのか、全く思い出せませんでしたが、「タイヤの模様が変わっていて好きです」とか言っとけば凌げるだろうと考えました。

発表は席順でしたが、私の番は大体真ん中くらいで、クラスメート達はデュエマのカードとかについて発表していました。
余談ですが、当時の私のクラスのデュエマ環境では「多色(レインボー)カードはマナゾーンに置くだけで発動できる」という誤ったルールが浸透しており、私は「そんなルールはどのテキストにも書いていない、根拠を示してくれ」と考えていたので、クラスメートとデュエマするのはうっすら避けていました。得意げな顔で「マナゾーンに置くだけで発動できるんだよ(笑)」と言い張るクラスメートが許せませんでした。

発表の順番が私に回ってきたので、予定通り「ぼくの好きなものはこのミニカーです」「タイヤの模様が変わっていて好きです」ということを発表し、「おばあちゃんから貰いました」という嘘もつき、自分の番を凌ぐことに成功しました。

こういう歪んだ成功体験を積んでしまったせいで、怠けた大人に育ってしまったのだと思います。
しかし、デュエマの嘘のルールを真実であるかのように主張してきたクラスメートのことは、今思い出してもかなり腹が立ちます。

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