見出し画像

2025年の崖/SIerを選別する

2025年の崖

一義で考えるべきは理念「企業(人)としてどうか、ありたい姿」の再認識・再定義であり、
「事業(モノづくり)をどのように変えるか、進め方を変えるか」はそのためのコンセプトとなる。
モノもお金も(人が持つ)技術もノウハウも、リソース(道具・材料・手段「やり方」)にすぎない。

コンセプトは「全く新しい価値」を生み出すことだけではなく、
自然の変動や社会・人の価値観変動、認知バイアスに対する「やり方」を、「継続的に改善する取り組み」も含まれる。

SIerを選別する

たとえば、コンセプトを実現するために、力を借りる企業は力を貸すSIerを選別する。
目的:「事業の、この部分をこう変えたい」+「コスト削減」
手段:現実的かつ効果的な「内製化」

人が持つスキル、ノウハウなど足りない部分でSIerの力を借り、できる部分から段階的に取り組みを進めていく。

「それを使うと何ができるのか」といった最低限の技術の目利き力も必要。

要らないSIer
・ツール導入、保守・運用を収益の柱にしている。
・要件定義書に基づく工数を算出する。
・人月単価を掛け合わせた従来型の契約形態になる。
・導入、納入で終わる「個別・断続的な取り組み」「言葉だけに惑わされている傾向」に鼻が利く、そのまま積極的に乗っかってくる。

要るSIer
・アジャイル開発のアプローチを採る。
・「顧客に寄り添う」。
・メガクラウドベンダーのように、コンサル企業や多彩な実装パートナーと協業し、それぞれが得意分野に基づき支援に注力している。
・「事業課題」、「やりたいこと」に集中しやすい環境と知見を整えつつ、向上させている。
・業種・業態理解に基づく、ビジネスコンサルテーションの能力。
・全体最適の視点を持つ。
・全体を視野に入れて、顧客企業の予算事情やゴールと照らし合わせる。
・現実的なロードマップを提案する能力がある。
・ゴールのない「継続的な取り組み」に合わせた契約形態。
・内製化をSIerスタッフと自社の社員で仮想的な開発チームを組成できる。
・内製化の目的が「ビジネスを変えること」+「アプリケーションを速く、安く作ること」という視点がある。

RFP(Request for Proposal)

「提案依頼書」システム構築・リプレイスを依頼する際に、自社システムに必要な要件や実現したい業務を示す書類。(As Is)と(To Be)が伝わる構成とする。

【提案依頼概要】
プロジェクトの全体像。

【提案依頼手続き】
提案のスケジュール、条件(予算を含む)。

【提案依頼内容】
提案してほしい内容、範囲。

【プロジェクト実施にあたっての取り決め】
実行体制、実行場所、各種費用負担など。

【現行システムの課題と解決イメージ】
「As Is」と「To Be」。実情と理想像。

画像1

【機能要求】
提案を受けることを目的とした必要機能。

【非機能要求】
ユーザビリティ、性能、拡張性、セキュリティ。

【設計、開発、テスト要求】
必要な条件。

【移行、教育要求】
必要な条件。

サンプル

画像2

Thanks

https://www.nttdata-bizsys.co.jp/column/2019/000599.html