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フラワーエッセンスというもの

説明するのが難しく、なかなか理解してもらえないのが“フラワーエッセンス”です。
国によっては、薬局やドラッグストアに売っているようですが、日本では取り扱っているところも少数ですし、売っていたとしても売り場にちゃんと知識を持っている人が常時いる訳ではないと思った方が無難です。
私はHealing Herbsというメーカーのプラクティショナー資格を持っていますので、あくまでこのメーカーの製品であるフラワーエッセンスのお話をさせていただきます。
他メーカーの場合、考え方の違いや製品の違いがある場合もあるので、ご了承下さい。

花のエネルギー(気)をもらう

この“花のエネルギー”って何?って言われると、説明するのは難しいです。
フラワーエッセンスを一言で言うと「植物の生きるエネルギー(気)を、人の心の不調と照らし合わせて人に取り込むことで、人の心のバランスを取る」という事なんですが…まぁ、分からないですよね。
私も伝わってると思えません😥
しかも“植物のエネルギー”とか言っちゃうと、怪しい宗教とか、思想みたいに思われてしまうこともあります。

フラワーエッセンスの考え方の基本は、人の身体の不調は心の不調から引き起こされることも多いので、だったら心の不調(アンバランス)を整える事ができれば身体の不調も整えられるのではないか、という事なんです。
その“心の不調”を整える方法として「植物の生きる力」を使う、という方法です。

エドワード・バッチ博士

この“フラワーエッセンスレメディー”を発見し確立したのは、エドワード・バッチ博士(1886-1936)という医師です。
医師が考案したから医学的、、、とは言えません。
なぜなら彼は外科医・内科医であり細菌学者として「腸内細菌の7大ノソード」という今でも有効な経口ワクチンの研究者だったのですが、同時にホメオパス(同種療法治療士)でもありました。
この場はホメオパシーの是非を問う場ではないのでこれ以上の言及は避けますが、外科医・内科医として活躍した医師が、(自分を含め)身体の病気を治す事に限界を感じた結果がフラワーエッセンスに発見に繋がったと言えるのではないでしょうか。
バッチ博士は、心や感情のバランスが崩れることが引き金になって体の不調が全身に影響し、そこから病に繋がっていくと考えたので、病からの回復を「患者自身が癒す」事であると考え、その癒しの手段としてフラワーエッセンスを利用することを発見したのでした。

タマネギをむくように

バッチ博士のフラワーエッセンスは、38種(+オリジナルブレンドの“レスキューレメディー”を入れる場合も)ありますが、発見された順に3つのカテゴリーに分けられます。

★トゥエルブ(12)ヒーラーズ
基本的な性格や気質に対応する

★セブン(7)ヘルパーズ
日々の生活の積み重ねで慢性化した状態

★セカンドナインティーン(19)
生活の中で出てくる感情の問題

(12ヒーラーズに関して:12という数と、初期にバッチ博士自身が占星術と関わらせようとしたため、占星術との関係を書かれた本が多いのですが、後に博士自身で占星術との関わりを否定しているので、私はあえて占星術とは関わらせて考えません)

自分に合うフラワーエッセンスを選ぶ時、理論的な考え方として“セカンド19から選ぶ”という方法があります。
日常に起こる感情を交えた問題から、なぜそのように考えるようになってしまったのかを“7ヘルパーズ”から、その考えを起草する元となる本人の性格や気質を“12ヒーラーズ”からと、タマネギの皮をむくかのように逆算して選んでいきます。

また、直感的にフラワーエッセンスを選ぶ方法としては、フラワーカードという植物の写真を見て気になったものを選ぶ方法や、ラベルを見ずにボトルを直接手に取る方法などがあります。
(Healing Herbsでは、片手でボトルを持ち、もう片手でO-リングを作る方法は行いません)

植物の生態と人の心

植物は自分では動けません。
そのような環境で自生しているのなら、今そこにある環境に自分を委ねているのですから、その生態こそが植物の特徴となるはずです。
エドワード・バッチ博士は、最初に見つけた植物-インパチェンスを見た時、自分にあまりにも似ている事に気がついたそうです。

背が高く、茎にぶら下がるようにユラユラと揺れている花。
茎は赤い筋が走り、ギザギザと先が尖った葉を持つ。
花が咲いた後に、鞘からパチンと弾けて種が飛び出す。

この特徴はバッチ博士の、「背が高く、痩せ型で一見紳士的だが、頭でっかちなところがあって自分のペースに合わせられない周囲にすぐにイライラして、突然弾けるように青筋を立てて怒り出す」という性格そのものだったのです。

こう見ると、全て良くない事のように思いがちですが、川辺にたくさん生えているインパチェンスは、種を川に流すことで、未知なる土地へと旅立ち、新たな環境で群生して、英国全土の川岸に育っていくのです。
そこでインパチェンスのエネルギーを取り込むことで、周りの人との共生を得るための冷静さや、次世代に残す“知識”という命、背が高く目立つという“リーダーシップ”など、自分の心に向かい合うレメディーを見つけた、と言われています。

プラシーボ効果と言われて

フラワーエッセンスに限らず、ホメオパシーに興味が無い人に話をすると「そんなの、プラシーボ(効果)じゃないの?」と言われることは多いです。
私は、たとえプラシーボ効果だとしても、自分の気持ちを支えてくれて気付かせてくれるものだとしてら、それはアリだと思っています。

またフラワーエッセンスは、信じていない人より信じている人の方が効果は出やすいと言われます。
しかしそれだけではなく、ペットや幼児などの方が効果が出やすいとも言われます。
ざっくりですが「プラシーボ効果」というのは、思い込みによって具合が良くなったり効いたと感じる事だとしたら、ペットや幼児に効果が出るのは何故なのでしょうか?

ここから先は私では解明できませんが、いつか解明してくれる人が出てきたらいいなと思っています。

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