トロッコ問題回答まとめ
先日投稿した「トロッコ問題を考える」で募集した回答をまとめました。
どんな設問なら意見が割れるのかな?
正解のない問題にどんな視点があるのかな?
という興味だけで投げかけました。
回答して頂いた皆様、ありがとうございました。
回答の割合を示しますが、
多数派の方が良いということはありません。
むしろ、多数派にはない視点や価値観を大切にしてほしいです。
さすが元祖トロッコ問題。
ほぼ拮抗した割合でした。
元祖トロッコ問題に関しては、多くの視点が既に語り尽くされているので、深く考えたい方は「トロッコ問題」で検索して貰えればと思います。
それでは作成した設問を見ていきましょう。
非常に面白い結果でした。
唯一この設問だけが満場一致です。
選択の結果は元祖トロッコ問題と同じ。
「レバーを操作する」だと約半数が1人の死を選ぶのに、5人の命のために1人を「突き飛ばす」ことは誰もできませんでした。
結果だけでなく、行動による自分の罪悪感・責任感が選択に大きく関わるようです。
非常にセンシティブなこの問題。
死刑囚は人為的な死が予定されていることや、
罪と命をどう捉えるかが焦点になりそうです。
結果はほぼ拮抗でした。
死刑制度がある国は世界で3割ほどなので、
日本ならではの結果かもしれません。
死刑のない多くの国では、1人のためにわざわざ操作して罪人3人を死なせる選択は受け入れられないかもしれません。
多くの方が90歳の老人を死なせてでも、
1歳の赤ちゃんの命を守る選択をしました。
生存後に見込める人生を考慮したり、
社内的な観点を含めて考えたかもしれません。
「90歳の老人なら分かってくれるはず」や
「無垢な赤ちゃんが死ぬのを見てられない」などの主観が大きく入りそうな設問だと思います。
この設問も拮抗しました。
自分の死を受け入れるか、自分の死を回避するために他人を死なせる罪悪感を受け入れるか、という2択と言えます。
多くの方が「何もせず家族を皆殺しにして逃げた人」を死なせる選択をしました。
虫と人の位置が逆であれば、憎き人であっても操作してまで死なせないかもしれません。
虫の命をどう捉えるかによっても変わりますね。
もし虫がいなければ、操作することで命は1つも失われずに済むので、答えが変わってくるかもしれません。
いかがでしたか?
答えのない問いですので、答えではなく視点を探すことをお勧めします。
どうしても答えがでないや、です。
コメント抜粋
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