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プラボディと提灯と

ミニ四駆が発売されてからはや35年を過ぎ、今度発売されるネオVQSはレーサーミニ四駆のNo1から数えて、数え間違えでなければ通常品番モデルで260番目となるはず(限定入れたらすごい数になるw)です。実際にはシャーシ別に同一モデル(例えば皇帝)があるからもう少し少ないが、それでもゆうに200前後はモデルが存在する事になります。
しかし、素晴らしいボディがそれだけあるのにも拘らず、一部除きあまりレースで使われているのは見受けられません。
結局のところ、心無い言葉や根拠の無い話でレースシーンからポリカに一掃された形です。

「プラボディは重い」「プラボディは勝てない」「プラボディは抵抗でしかない」「プラボディに拘るのはクソだ」「そんなの(プラボディ使って)何が楽しい」「(プラボディ使ってて)勝つ気ないなら除外する」。
私が過去実際に言われた事がある台詞です。
嘘だろ?と思うかもしれませんが、これが現実です。言われた側は忘れません。
こんなんじゃほとんどの人が自分の好きなボディでも使う気も失くすだろうし、ミニ四駆自体楽しくなくなるだろうし、ミニ四駆が発展する訳ないわなぁ、とも思います。
私自身は初志貫徹してるので、今現在そんな事言ってくる人はいませんし、最近ではプラボディ縛りのレギュレーションも増え、先日は「四駆郎VSレツゴ」の大会も催されると拝見し嬉しく思いました。

皆ミニ四駆を始めた時、手にしたモデルの何かしらに惹かれて買ったはず。
憧れたマシンがあったはずです。
ミニ四駆をやるのに、プラボディ云々は関係ありません。

そこで、今回はプラボディの良さを踏まえて現在のレースシーンにあったやり方に触れていこうと思います。

現在の主流は提灯(ヒクオ)が中心のパカパカボディです。
簡単に言えば、鳥居のように桁を組んでシャーシと連結し、マスダンを吊るす(低い位置に設置する)形で立体セクションにおける姿勢制御や制振に寄与するシステムですが、そこにポリカボディを載せています。

確かにポリカボディは軽いし加工も容易なのは間違いなく、それ自体素晴らしいことですが、販売されているボディ種類が限られるのが残念ではあります(四駆郎マシンのポリカはよщ(゚Д゚щ))。

プラボディを否定する大概の人は重さを理由にしますが、やり方にもよるものの、実は大差ありません。
一般的な提灯のユニットはカーボン製が多く、平均で6~7g、ポリカが3g前後、マスダンがシリンダー形1セットで約8.5g。人によっては更にアジャスト形1セット(約5g)またはボウル形(約6.9g)を追加しています。普通構成で平均17~18g(+更にマスダン追加分)となります。意外におデブですね😵

プラボディは単体で約10~22g(組んだ状態。多くは15~18g位。)です。
確かにそのまま見たら重そうです。
しかし、ポリカと違いボディそのものが硬い事を忘れてはいけません。

何が言いたいかって言うと、提灯は魅力的なシステムですからプラボディでもそのシステムは欲しい訳ですが、一般的な提灯にプラボディ積むと重さも強度もオーバースペックだということです。
一般的な提灯は、ポリカでもその性能と耐久性を確保する為にあの形(箱型)に組まれています。しかし、プラボディはボディそのものが強度のある箱型であり、そこまで提灯の桁自体に耐久性強度を求める必要がありません。
究極的に言えば、連結部さえ確保出来れば、桁は要らないのです。

例えば、コレは実車系のマッドレイザーです。
桁はフロントの連結部だけ接着(リアボディキャッチは位置合わせとデザイン性で別途用意してますが、本来必要ありません)ですw
作ってだいぶ経ちますが、そこそこフレキに載せて5レーン走らせている割に幸い1度も壊れた事がありません(ロッキングも経験済み)。

こちらの写真は雷切の提灯です。
デザイン性を残しつつ適度な大きさで稼動させるため、ドア後部で分割し、前部を提灯ユニットとしています。切ったボディ剛性を考慮し、叩きにステーを横渡しにのみ使い、連結部はライトのパーツを加工(マッドレイザーのような付け方)して搭載しています。
私はマスダンを積まない代わりにマッドレイザーではウエイトを貼ってますが、重さ的にスリムマスダンと変わりません。皆さんならスリムマスダンでも良いと思います。
もっとも、プラボディはボディ自体に重さがあるので、本来ウエイトも無くても問題はない(マッドレイザーは別途意味あって追加しています)事が多いです。
仮にウエイトがスリムマスダンとして、あの形の提灯であれば、一般的なポリカ提灯と重さも大差ありません。 ポリカ提灯にマスダン追加してる方が余程重いわけです。

写真はサテライト優勝マシンです。
プラボディです。ちゃんと勝てます😌
公式でプラボディの優勝者もいます。
これは提灯になってますが、付いてるマスダンは実はサイドマスダンですw(キャッチャーダンパーも付いてますよ😅)
ギミックとマスダン盛り盛りでこの重さですから、普通のマシンとさほど変わらないです。
私のマシンは普段マスダン積まないので、そうするとシャーシに関係なく100~120g内位で収まります。
写真のマシンは、ATバンパーとボディを繋ぐ凹形にしか桁はありません。(ボディにネジ止めです)。

実際に同じS2シャーシでの比較。
上がプラボディで提灯、マスダン無し。
下がポリカで一般的なヒクオ。ボディ内にスリムマスダン搭載です。
お分かりでしょうか、2台の構成はボディと提灯周り以外はほぼ同じで、重量差は載せてるスリムマスダン分程度です。
プラボディの提灯桁は凹形(ボディにネジ止め)です。
つまり、プラボディでもやり方でポリカマシンと重さは変わらないか場合により軽いのです。

私がずっと研究してきた中で、マスダン使わず提灯として制振を発揮しうるボディと提灯ユニットの合計最低重量は9~10gからである事は導き出ていて、モーターのパワーが上がるほど最低重量は微増します。

如何だったでしょうか?
プラボディは沢山の種類があり、どれも魅力的なデザインです。
今書いてきたように、プラボディへの偏見には全く根拠がありません。
やるなら自分の大好きなマシンで、プラボディでもミニ四駆楽しみませんか?
カッコイイ色んなボディのマシンがコースを競い合うようになって欲しいものです。
好きなプラボディで走りたいと思った方々の少しでもお役に立てば幸いです😌

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