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[回想録]ウォッシュボードの捌き方の一例

ウォッシュボード。
ミニ四駆のコースへ自由に設置出来る、小さな変則ジャンプセクションの作れるオプション。段差の高低2種類4枚のセットで販売されています。

先日、コースレイアウトの話をしていた時に思い出し、結構皆が泣かされていた(泣かしてた側もいたけどwww)のも久しぶりに聞いたので、今はあまりお目にかかりませんが、一例として、ちょっと纏めておこうと思います。

ウォッシュボードは、設置されている場所や数、使い方でも捌き方は変わるため一概には言えませんが、一般的な話だと
〇タイヤ径を小さくして跳ねを減らす
〇(前)後輪のグリップを抜いて飛距離を減らす
〇モーターやギア等で速度自体を抑える
〇マスダンパーなどで車重を重くする
〇後ろブレーキを合わせて飛距離を小さくする
等の、どちらかと言うとスローペースにする(減速させる)セッティングがメインではあります。

ただ、設置状況とセッティングによっては、スローペースの周りより速くクリアしていく事も出来ます。

では、そんな高速度でどうやってクリアしていくのか?
一つの答えとしては、
「必要な方のリア側(場合により上段のみ)ローラーを強めのアッパースラストにする」
と、いうのがあります。

…多分、頭の上に「🤔?」となっている方もいるでしょう。
順に説明します。

記憶に残ってるコースイメージから、例えば、コースを順次走ってきて上記写真のようにストレート内の左右に互い違いでウォッシュボードが赤点のように設置されているとします(進行方向は説明の便宜上スタートからと考えて下さい)。

多分現場で見たら「確実に〇しにきてるよな😤」と思うかも知れませんw
もちろん速度のコントロールは必要ですが、他より高速度でクリアするにはこの場合、例えば
「両方のリア側上段ローラーのみアッパースラストにする」
といったやり方もあります。

ウォッシュボード等のセクションに限った話ではありませんが、ミニ四駆のコースを攻略しようと考える時に重要なのは、”そのセクションの手前(または更に手前から)がどうレイアウトされていて、どう捌いて難所に到るか”になります。

例えば上記写真だと、「進行して右にカーブした後のストレート両側に、右側から始まる互い違いに4枚のウォッシュボードをクリアし、左にカーブする」な訳です。
つまり、手前のコーナー出口が大事になります。

ミニ四駆は、たからばこセッティングが出来ててバランスが良い場合、フロントとリア下段のローラーで立てられるように、コーナーでの旋回主軸となるローラーはフロントとリア下段です。
つまり、その時リア側上段は本来走行中に常時壁には接していません(コース状況やマシン、挙動、ローラーチョイスにより断言は出来ません)。

上記のようなローラー2点で綺麗に旋回するマシンは、リア側上段が強いアッパーであっても影響されませんが、先のレイアウトに挑む場合、最初の右コーナー出口で左側(外側)へ寄るようにセッティングしてあると、”マシン右側がウォッシュボードに浅く乗って、車体が浅い右上がりの斜め”になります。

車体が斜めになる事により、リア側上段ローラーは外側の壁に接し、その状態で体勢を崩されながら小さく斜めにジャンプ射出されますが、当たってるローラーは強いアッパースラストのため、野球で言うカーブやシンカーのような斜めの弧の軌跡を描き、力を押し返しながら反対の壁側へ向かい、最初のウォッシュボードの時とは真逆の体勢に持っていく事が出来ます。

それを繰り返す事で最終的には左コーナー入口に向かってセクションをクリアしていきます。
もちろん、最初にも書いたようにある程度の速度調整は要りますが、アッパースラストが施されていないマシンよりは高速度でクリア出来るため、難所でアドバンテージが取れる事になります。

他には

コースを進行して右コーナーを抜けた後、ウォッシュボード(高)が並列2枚貼られて小ジャンプ台状に設置されているとし、その先はバンクとします。

もし、他のセクションが高速度で走れるレイアウトだとしても、このウォッシュボードジャンプ台のせいで飛んでバンクに叩きつけられるか、そのままコース外へ吹っ飛ばされてしまうため、普通ならばスローペースを余儀なくされます。

しかし、”リア左側両方を強めのアッパースラストにする”事で高速度進入での解決も図れます。

先の例のように、手前コーナー出口から外側に寄るようセッティングして、左壁側をトレースさせるようにウォッシュボードに到ると、ジャンプする時に左側リアローラーは壁に接したまま(ウォッシュボードに乗った瞬間のブレで場合により上段側の)アッパースラストの軌跡で射出され、バンク根元付近またはバンク手前に着地してクリアしていけます。

もちろん先にも書いた旋回主軸となるローラーまでをアッパーにしてるので、他で右へカーブする際に多少抵抗ロスも生まれます(前向きに考えれば、ウォッシュボード前に若干速度を落とせるとも考えられる)し、少々強引にコースへ押し込むためコースアウトのリスクが無いわけではありませんが、使えるパワソによる全体の速度差とアドバンテージを考えれば、試す価値のある方法と言えます。

どちらも経験上行ったセッティングとコースの回想を基に、ローラーの普段とは違った使い方について触れてみました。
こんなやり方もあるという、参考程度に見ていただき、困った時の引き出しの一つになれば幸いです😌

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