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夢パーツ、実は素晴らしい

夢パーツとは?
「夢パーツとはマシンに装着しても効果がなかったり逆に遅くなったりしてしまうパーツのことである。」
と、されている。
まぁ知っての通り、ミニ四駆のスケールでエアロウイング付けてもダウンフォースは得られないが😅(カッコイイから許すw)。

まさに当時夢を詰め込んだパーツ達だが、立体全盛となった今だからこそ実用であるパーツもあると思っています。
その1つが「ワンウェイホイール」です。

ワンウェイホイールとは、車がカーブを曲がる時、内側と外側の車輪に生じる速度差(回転数の差)を吸収しつつ動力源から同じトルクを1つの出力から2つの異なった回転速度に振り分けて伝えることができる、第一次ブーム初期に登場した画期的なホイールです。
車でいうデブギヤのシンプルなものと思ってもらえると分かりやすいと思います。

簡単に言うと、ホイールに内蔵されたギアのはたらきで、片一方にしか抵抗がかからない仕組みになっており、その為組み付ける向きも決まってます(進行方向にのみ空転します)。

機能的には素晴らしいワンウェイホイールですが、夢パーツ扱いになった理由は当時、軽量化全盛期にあって重かった事、ローフリクションタイヤやハーフタイヤなどの登場で所謂ドリフト走行が主流になった事、機能的理解が得られ難く「遅い」レッテルが貼られた事等が挙げられます。

しかし、今の立体シーンでは実際凄い使えます。
アルミホイールより適度な腰下荷重、ワンウェイによる内外輪差の相殺、それによるコーナー時の車体負荷軽減、高グリップタイヤの効率的運用可、着地から加速時の前後回転抵抗差の解消、ホイールの適度なガタで制震性アップ等むしろメリットが多い。

勿論デメリットがない訳ではありません。
本来の性能をフルに発揮するには4本ともワンウェイホイールである事、タイヤは種類が揃っている事のほか、バンク・登り坂でパワーロスが少なからず生まれること、4輪同時着地が望ましい事です。

また、ワンウェイホイールが必須のマシンも存在します。
トレーディングサスペンションシステム、通称トレサスを採用したマシンです。
トレサスは一般的に、カウンターギヤの軸を支点にアームが弧を描きながらサスペンションの減衰を受けて制振します。
つまり、カウンターとピニオンは(既出のように作ってあれば)常に適正位置から逃げずに噛み続けるので、着地から加速時の前後回転抵抗差が少なからず生まれるため、最悪の場合その差により前後タイヤどちらかが、全てのタイヤが着地した瞬間にロックする事があります。
ワンウェイホイールはこの前後回転抵抗差を打ち消すため、安定した駆動を可能とします(トレサス独特の減衰を保証するものではありませんから注意して下さい)。

先の「type2はいいぞ」でもワンウェイホイールを使用する事で、ノーギミック・ノーマスダンの実現を容易にしたのは事実です。要は使い方なんです。
ミニ四駆をするにあたり、固定概念ほどドツボに嵌るものはありません。
他の夢パーツ達も同じように、広く自由な発想から最適な使い方は導き出されていくと思います。

夢パーツ、実は素晴らしいのだ(*´ω`*)



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