見出し画像

VZを弄り始めてみた④(実走編)

前回、参考になればと補強の失敗談を書いてますが、その後何回か走らせた機会から、一つの結論に至ったので纏めておこうと思います。

結論から先に申しますと、「VSに寄せる」ことでパワソがあっても素直な安定感を持たせる事が出来るというものです。

まず一つに、失敗談でも書きましたが、ピンセットが指し示す部分に、写真のような補強を入れます。
反対側はギヤカバーの留めネジ穴がありますから、左右均等になるように配慮して下さい。
これにより、衝撃による前後間の縦の歪みに対して強度を上げつつ、VZの特徴である捻れを適度に活かす方向で補強しています。

駆動編でも触れていますが、矢印の部分に補強が入っています。
VZはシャーシを捻ると分かりますが、ノーマルだとモーターケース内まで捻れます。
この現象が色々な意味でVZのチューンを難しくしています。
何故ならば、一般的な位置だしやモーター固定を施すと、捻れた際にモーター周りの”捻れが戻らなくなる”事でギヤ鳴りや3点接地を引き起こしイレギュラーを発生します。

これを解決するには、「モーターを前後ではなく、上下で押さえる」事が必要でした。
押さえ方や位置だしは②駆動編を参照して頂きたいのですが、VZは捻れた際にモーターの首(カップリングの軸受部分)を支点に動きを追従してるため、その周りの詰め物は良くなく、先写真の矢印部分にモーターホルダーとピタリ合う高さで補強する事により、モーターを上下でしっかり押さえられ、捻れた際にその動きを阻害せずに粘りと戻りをサポートしてくれてます。

このような2点の補強を施すことにより、VSに近い素直さと、VZの特徴であるロールによるコーナーのキレを良い意味で維持します。

また、実走を繰り返す中で分かりましたが、提灯のブレ防止やATのアッパー対策等でシャーシサイド(電池周り)や電池ホルダー、モーター周りなどで提灯を押さえたり引っ掛けたりする構造にする事があると思いますが、特にコーナーからのスロープ直接進入時に、それらが原因で体勢を崩したまま進入しやすく、真っ直ぐ飛ばし難いということも分かりました。

実際の走行動画です。
ローラーセットのミスでLCが抜けましたが、補強後のVZのしなやかさが、ノーマスダンのマシンでさえHD3やスプリントを入れてもフレキのような安定性とコーナーのキレを与えてくれました。

如何だったでしょうか?
VZはまだ登場間もなく、マシンの作り方も人により違うので一概に当てはまるとは言いませんが、このようなやり方もあると参考になったなら幸いです。

VZを使ってみて、チューンも確立されたなら現在のシャーシ勢力図を大きく変える可能性も秘めていると私は感じます。
それだけ将来楽しみなシャーシなので、手に取ってみては如何でしょうか😉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?