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治具を作ってみたw

普段私は治具を作ったり使ったりはあまりしないのですが、とある会話から「ホリコムンダーの軸は1.7mm」というのを聞いて、こんな治具あったら便利だなと思い作ったところXシャーシ愛好家達に好評価だったので、仕様を纏めておこうと思います。

※  ホリコムンダーの説明書きには、ハンドメイドであり多少の誤差がある可能性が示唆されていますので、本件治具を作成するにあたっては手許のホリコムンダーを計測して行って下さい。
また、本来の使用方法と異なる為、自己責任でお願いいたします。
そして、本件の問い合わせ等をホリコムンダー作者に行わない事をお約束願います。非常にご迷惑になります

上記注意事項を理解し、守れる方だけ下記に進んで下さい。

初めに、「ホリコムンダー」って何?という方に説明すると、”TOMOZONE-@ノブナガ”さんが作成・販売している、簡単にシャーシをザグリ加工が出来るビットとなります。手加工可能(電動ドライバー推奨)。
複数種類あり、シャーシ下面ステー取り付け穴を嵩上げたり、フレキ作成時の軸や稼動穴の加工するもの等、多様です。

今回私が作ったものは、「ホリコムンダーBP(AF)」のアタッチメントで、”ホイール軸を一定値までオフセットに削る為の治具”です。
説明の便宜上、治具を「オフセットスルンダー」と呼ばせて頂きますw

何故こんな治具を作ったかというと、ご存知のようにXシャーシはどのシャーシよりもワイドトレッド・ロングホイールベースで、そのままでは3レーンコーナーでの旋回性が他より低く、トレッドを狭めたくても狭めて使えるホイールが極めて種類が少なく入手しにくい現実があり、またホイール径がデカくなるのが結構悩みの種でした。
この治具により、ホイール貫通は必須であるものの、好きなホイールがオフセット出来るため種類・径に高い自由度が広がりました。

「オフセットスルンダー」の良い点は”構造が単純”であり、手に入れ易い材料と工具で作れる点です。
材料としては、
〇プラスチックまたは金属の円盤若くは四辺(全てのホイールを想定すると、ホイール接触面30mmは推奨、アタッチメント部は深さ5~6mm推奨)
〇ドリル(最大8mm刃を使える物を推奨)
〇各種ドリル刃
です。

私のは完成品が接触面とアタッチメント部が別部品ですが、一体の円筒形でも大丈夫です(一体の円筒形の方が楽で精度も出しやすいとは思うw)。

ホリコムンダーは、
〇軸
〇切削刃
〇切削基台
〇支柱部
〇ビット部
と、上記写真右のように5段階に構成されていて、本件治具は支柱部と切削基台の段差を利用し、切削基台に填めて使う構造です。

先の注意事項のとおり、径等に微妙な誤差がある可能性もあるため”約”で説明しますが、ホリコムンダーの入るアタッチメント部の内径は”直径約8mm×厚み約6mm”で、切削基台の寸法になります。
厚みを加減する事によりオフセット量が決まりますが、ピッタリであれば切削刃の長さ約2mm程度のオフセット量となります。

私は円盤とアタッチメント部が別部品でしたが、一体の円筒で作る場合も、材料に穴を開けてネジ止めて、ボール盤またはリューター等で回しながらヤスリなどで外側を円に整形すればOKです。

もし、アタッチメント部内径が気持ち緩い場合、私はミニ四駆用のゴムリング(8~9mm用)をアタッチメント上部に接着して、支柱部での滑り止めに使いました。

コレを使う事であらゆるホイールのオフセットは出来ますが、一番の問題は「ホイール軸が短くなれば、初期ブレや破損は上がる」という点です。
それを最大限防ぐには「貫通を施して同程度のホイール軸長を出来る限り維持する」事が肝要です。
私の場合、Xシャーシは標準で72mmシャフト使用であることから、72mmシャフトでホイール貫通時に面一までを基準として行います。

標準60mmシャフトの一般的なシャーシであれば、72mmシャフト利用の逆履きホイールの微妙なトレッド調整で役に立つかも知れません(開ける穴の直径が約6mmの為、シャーシから飛び出るベアリングはかわせますが、シャーシ軸受の出っ張り分は更に要加工となります)。

ホイールも治具も本来の使い方等からは外れますが、1つの方法として参考になれば幸いです😌

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