妹のお産の記録その②
『②【出産〜入院期】
陣痛が10分を切ってキツくなってきたけど、お休みになるとケロリとする自分に「これが陣痛かぁ、おもしろーい」と思っていました。
姉に今から入院するとLINEを送ると「体の変化を楽しんで☆」と返事をもらい「そっか、そうすればいいのか」と新しい視点を持つことができ、お産中の道しるべをもらったようでした。
破水してからは痛みも最高潮、お休みもほぼ感じられず「陣痛は、必ずお休みがありますからね」と笑顔で教えてくれていた助産師さんたちのお顔が走馬灯のように頭の中をかけめぐり、皆さんに「嘘じゃん!」とツッコミを入れていました(笑)いつまでこの状態なんだろうと、振り返ると一番しんどい時間帯でした。
そこを越えると赤ちゃんが下に降りてくる感覚がハッキリと感じられ、自然と下半身に力が入るようになりました。
「赤ちゃんだいぶ降りてきてますよ」「頭が見えてきましたよ」と経過を教えていただけたことがかなり励みになり、最後まで頑張ることができました。
たくさんのスタッフの方々に手厚く介助していただき、その全てが私のエネルギーになりました。特に助かったのは、お尻を抑えていただいたことと、いきむときに「私の肩を蹴ってもいいですよ」と足で踏ん張る土台をいただけたことです。
意外だったことは、出産前はお産の本や動画、体験談などを聞いては感動して涙していたにもかかわらず自分の赤ちゃんが生まれた時には泣かなかったことです。まるでこうなることが分かっていたかのように自然とその時を迎えました。夫も、大きな気持ちの変化はなく、「(良い意味で)覚悟していたことだから」と落ち着いているようです。
私の母の誕生日に、母と同じ名前の助産師さんに取り上げていただいたことにご縁を感じずにはいられません。
新潟からじーじの到着を待ち、持参した手作りケーキで0歳のHappy Birthday をお祝いできたことは最高の思い出です。
入院中は細やかなお声かけや、美味しい食事に癒されました。
感動したのは、お食事の盛り付けです。小鉢の下の方や、具材を割らないと見えない中身など、パッと見ただけでは分からない部分まで綺麗に整えられ、お野菜の向きがそろっていることに驚きました。そのお気持ちまで丸ごと、毎食完食させていただきました。
今はまだお腹、お股、乳首など痛いところが多く、お産って痛いことがたくさんあるんだなぁとしみじみ感じています。
今回の山本助産院さんでの体験を通して、『お産』って、陣痛〜産む瞬間だけではなく、妊娠前から出産後もずっとなんだな、女性の一生と言ってもいいんじゃないかなと感じています。
今回のお産のキーワードは『自然』と『感謝』でした。
これからは『子育て』だけど、お産の延長。
今後もたくさん助けてください!
山本助産院の皆さま、お産を通してたくさんの気づきを与えてくださり、本当にありがとうございました。』
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