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勝手に理論家紹介①:フランク・パーソンズ

勝手に理論家紹介!を始めるに先立ち、なんでこんな自らをいじめるようなことをしようと思ったか、をまず話しておこうと思います。
わたし、来月11月にキャリアコンサルタントの資格試験を受けるのですが、学科、論述、面談の項目がある試験で、学科が本当に苦手!!
理論、理論家、なんか法律とか、全然頭に入ってこないんです。覚えられないんです。
家で覚えられへん、こんなん無理やと、やいのやいの騒いでいたら、旦那氏が、「アウトプットが足りておらぬからじゃ」と神の啓示のごとく、言ってきたのです。
彼曰く、note頑張ってるんだから、理論家を掘り下げたnote書いていったらいいじゃない。と・・・いやいや、掘り下げるっちゅーても参考書の内容なんてうっすうすやし、誰これ?っていう人ばっかりやし・・・と思ったけれども。やるだけやったろーやないかい!とTwitterで言っちゃった。

そうなったら、やるしかないよねぃ。
夜中のテンションで呟いちゃいかんよ、わたし。

リスクヘッジで最初に申し上げておきますが、
あくまで、わたし個人が調べて出てきたことや、本で読んだこと、感じたことを述べておりますので、多少間違った表現・解釈もあるかもしれません。
そこは、まぁご愛敬ということで、気になる人、ご興味がある方はご自身で調べて、ふむふむとなさってください。

ってことで、参考書ぺらっとめくったら、たまたまそこにいた理論家さん、いらっしゃーい!

栄えある第一回は、フランク・パーソンズ
シナトラじゃないよ。パーソンズだよ。

フランク・パーソンズってどんな人?

まずは、パーソンズの人生を・・・

フランク・パーソンズ(1854/11/14~1908/9/26)
アメリカ ニュージャージー州生まれ

Wikipediaさんによると、パーソンズ家はかしこい人が多く、お医者さんや先生なんかが親戚にいっぱいいるらしいよ。
フランク少年も例に漏れず、なんと15歳でコーネル大学に入学(土木工学)、なんと3年で卒業できちゃった。
卒業後は、鉄道会社の土木技術者さんとして働いていたけど、1873年の恐慌で失業。学校の先生とかいろいろやってたけど、「よし、法律の専門家になろう」って1年間準備して、本当になっちゃったんだって・・・弁護士に。
(なにそれ、天才なの? どういうこと?)
残念ながら、弁護士資格をゲットしたけど、体壊して、静養しにニューメキシコ州に移り住んだらしい。
そこで、元気になってから、法律のお仕事をするんだけど、すぐに飽きちゃったんだって。
(二度目の、どういうこと?)
飽きちゃったから、法律の知識を活かして、出版社で、法律関係の教科書を作ってたそうなんですが!
ここでも才能爆発しちゃって、その教科書が高評価!
1892年に、ボストン大学のロースクールの講師になってって言われて、講師なっちゃうんですねー。お亡くなりになる3年前の1905年まで、そのままお仕事されてたそうです。

「職業指導の父」って言われるようになったのは?

 1890年代、パーソンズさんは、社会的格差の広がりをものすごく感じたのかもしれない。社会活動を一生懸命されていて、演説家としても有名だったそうな。
若い頃に自分も恐慌で職を失った経験もあって、貧困層の労働者層の失業問題に関心を持ったんだよね、きっと。
1901年に、移民支援を目的に建てられた「ボストン市民サービス館」でも活動をしていて、そこで若者が離転職を繰り返している現状を見るにつれ、能力だけじゃなくって、場当たり的に職に就く若者が多くね?それが問題じゃね?ってなり研究を重ね、そういった若者を支援していく活動に繋がっていったんですね。
1907年 ボストン職業相談所を開設
1908年 ボストン市民厚生館に職業局開設
そこで、相談員をカウンセラーと呼び、「キャリアカウンセリング」の基礎を築いたと評され、「職業指導の父」と呼ばれるようになったと。

じゃぁ、どんな理論を提唱したの?

パーソンズさんは、残念ながら1908年に病気で亡くなっていますが、病気と闘いながら、「職業の選択(Choosing a Vocation)」という本を執筆されていました。(発刊は死後の1909年)
パーソンズの提唱していたことは、「特性因子論」の考え方の基礎になっています。
「マッチング理論」とも呼ばれていますね。

仮説として、こんなことを仰っています。

  • 「人は必ず他の人と異なる能力や特性を持っている。しかもこの能力・特性は測定可能である。」

  • 「人の特性と仕事の内容、スキルが一致すればするほど、仕事における満足度、業績、安定性は高くなる。」

  • 「個人は、自分の能力・特性に最も相応しい職業を選択する。」

この仮説を元に、3段階プロセスなるものを提唱しておられます。

  1. 自己分析(自己理解)

  2. 職業・職務分析

  3. 理論的推論(1と2をマッチング)

自己理解(能力・適正・興味=測定可能) × 職業や仕事の知識

この組み合わせを「合理的な推論」でマッチングさせるということです。

「丸い釘は、丸い穴へ」
というスローガンも有名ですね。

わたしの解釈としては、
「個人の特性を把握し、適正のある領域とマッチングすることで、職業選択はハッピーなものになるよ」
ってことなんだと思います。
例えば、
「運動が好きだ!体を動かしていると楽しい!じっと座ってるのは退屈!」という人に、一日8時間座って事務仕事をしてなさい!ってなったら、アンハッピーだよね。じゃぁ、できるだけ体を動かせて、じっとしていなきゃいけない職場じゃないところの方がハッピーだよね?じゃぁ、この○○○のお仕事がいいかもしれないよね。
っていう話かな・・・と。

この提唱されている理論の基礎を元にして、今なお使われているのが、
GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)です。
キャリア・ガイダンスで、パーソンズさんの考えていた理論は、今もなお大いに役立ち、基礎としてどんどん発展してきたってことなのかな?

なんかパーソンズさんのことを調べたり、参考書籍を読んだりしていると、結構「マッチング理論は、断定的すぎて、今の世の中に合ってない!もうちょっと柔軟に考えたらよいのだよ!」っていう指摘?の声も一緒に上がってたりするんだけどね・・・
そりゃ、1850年代~1900年代を生きた人やん?
今の世の中と比べたら、あかんのちゃうん?
って思っちゃうわたしでありました。

うんうん、これでパーソンズさんはバッチリだね!

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