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レバナス全ツッパへの物語

「インデックス投資を始めよう。株式60%債権40%かな」とか言っていたアラフォーサラリーマンがなぜレバナス全ツッパ投資を始めたのか、その経緯をまとめてみました。
※レバナス・・・NASDAQ100指数に日次で2倍の成績を目指した投資商品

初めて考えたポートフォリオ

(図を指でなぞりながら)1000万円を投資したとしてぇー、800万円未満になるとかはさすがに耐えられないだろうな…。うーん…。それだと…
『先進国株式48%、国内債券40%、新興国株式6%、国内株式6%』かな。

 それが今では、マイナス60%マイナス950万円になっても何も変えずにレバナス全ツッパ。マイナス80%の下落上等。
 どうしてこうなった…かの話。

いつか株とかFXとかギャンブル的なもので

 大学を卒業したのが就職氷河期の中でも1番悪かった時期…のせいにはできないかな。自信がなさすぎてそもそも勝負から降りてたし。ひきこもり、ニート、フリーター、日雇い派遣、長期派遣、契約社員、正社員、全てコンプリートした。ひきこもりニートのみんな、俺は水分によらなくてもシャツが色が濃く重くなることを知っているよ。(これが分かるのは上級者)
 今更レールには戻れないから、非正規労働を続けながらもいつか株とかFXとかギャンブル的なもので勝負するしかないんだろうなと思いつつ、種銭になる予定のお金を貯め続けていた。100万円貯まったら勝負しよう。100万円のうち33万円で勝負、使い切ったらもう33万円で勝負、2回も負けたらもう才能ないから足洗って残りの貯金で慎ましく暮らしていこう。
 100万円貯まったけど、今は時期じゃない気がする。300万、600万、900万…そこからは貯金額は見なくなった。どうせ勝負しないから。
 そんな中、ラッキーにラッキーが重なって自分が出た学校のレベルを考えると自慢でそうなレベルの会社の正社員になれていた。30歳の頃かな。

働くのがつらい

 何でいつ勝負する。決められないでいた。俺なんかが勝てる訳がない。
 それはそれとしても勝負の必要性には迫られていた。この生活を続けていけない。仕事がつらい。色んなことをやってきたけど何をやっても働くのがつらい。元々昔から悪い意味で普通ではなかった。この社会この世界から少しだけズレている。埋められそうで埋められない溝。他の人たちが当たり前にできてることが俺にはできない。きっとそういうことだと気づきつつあった。
 かと言って働かないことが肯定されるほどでもない。今はギッリギリついていっている(いけてないかも)けど、自分としても本当につらいし周りも正直迷惑だろう。仕事ができないサラリーマンとしてなんとか会社・社会にしがみつきながらも頭の片隅では思っていた。何でいつ勝負する。

インデックス投資との出会い

 そんな日々を悶々と過ごす中、たまたま昔セールで買って積ん読していた本を読んでみた。水瀬ケンイチさんの『お金は寝かせて増やしなさい』。タイトルに投資という言葉がなかったのがよかった。寝かすって何だ?と引っかかった。それまでは投資は個別株のギャンブルという印象しかなかったから。
 この本の、全世界株で「あらゆる困難を乗り越えてきた人類の未来に投資する」という視点には強く心を打たれた。と同時に、どうやらほぼ確実に勝てる投資があると知ってしまった。
 何でいつ勝負するかは分からないけど、多分今1000万とか持っているし一旦はインデックス投資にしておこう。それからはインデックス投資について定番の書籍、ウェブサイトなど乱読して基礎を学んだ。10年20年と時間をかければ貯金よりはほぼ確実にいいだろう。
 
 …そこからオルカンから米国株、米国株からNASDAQ100にたどり着くにはさして時間はかからなかった。かからなかったんだ…

レバナスとの出会い

 NASDAQ100について調べている中、投資塾ゆうさんのYouTubeでレバナスに出会ってしまった。これってもしかして…かなり高い確率で大きく資産が増やせるかもしれない…。だがそんな美味しい話、絶対裏があるはず。俺は石橋を叩き壊すような男だ。
 流れで風丸さんのYouTubeを発見。見た目がシュッとしていて強い言葉をめっちゃ使っていていけ好かないな。だがこれがよかった。いけ好かない奴が強い言葉でレバナスはすごい、レバナス最強とまくし立てているだんだんレバナス投資を叩けないかと思えてきた。絶対、穴がある。絶対(脳内で)論破してやろう。
 彼の理論をどうすれば崩せるか。そういうとにかくクリティカルな視点で見ていた。S&P500、NASDAQ100の長期積立よりレバナス長期積立が劣っている点、そうなる可能性はないか。
 結論は、米国株やNASDAQ100が過去200年・40年と同様に推移する前提なら、レバナスがそれらに勝つことはあっても負けることはない。自分なりに頑張ったけど、そこは論破できなかった。
※もし論破できるという方がいましたら本当にご意見いただきたいです
 よろしくお願いいたします

何で勝負をするか

 何でいつ勝負するのか、これかもしれない…。インデックス投資で結果を出すためには、理論上は何をどう考えてもオルカンの長期積立。でもそれじゃあ人生は変わらないんだよ…。インデックス投資に出会うのが遅すぎたんだ。今から全財産を投じても、数千万とか1億とかそういった結果が出るのは60代とか。おじいさんになるまで働いて、おじいさんになったらやっとそこそこお金がある。そこに希望は見い出せなかった。俺が求めていたのは、確実に今この人生を変える一撃。待てて5年か。
 ずっと勝負すべきと思いながら勝負できなかった、石橋を叩き割る男が見つけたかもしれない。何で勝負をするか。

レバナス全ツッパまで

 それからもレバナス積立投資に穴がないかについて調べ続け考え続けていた。レバナス投資はQLDも含め歴史が浅く情報が少ない。どうしても既存の金融理論や、米国株、NASDAQ100の歴史から類推するしかない。
 ここで批判者の存在が役に立った。批判者の多くは既に通り過ぎたことを言っているが中には鋭い視点を持っている人もいて、その意見に反論できるか・できなくても受けいれられる問題なのかを考えることはすごく有意義だった。強い言葉での脅かしも、それらをどう感じるかで自分の理解や気持ちを測る指標になった。後の話ではあるが、日米金利差による為替ヘッジコスト問題の指摘などは非常に参考になった。俺は馬鹿なので批判者の人にはマジ感謝。

 レバナス積立投資について米国株含め約500時間くらい調べて考えた頃から考えが固まってきた。
 もしこれから投資を始めたとして、直後にリーマンショック級の暴落が始まっても大丈夫だ。理論上はなるべく早くなるべく多くの金額を市場にさらす。相場は読めないし読まない。これで98%は勝てる。

レバナス全ツッパ日記

 理論への納得が完了し、不安が完全に消滅したのが2021年11月14日。なんとなくチャートの形的には元指数が20%とか落ちてもおかしくない気がする。が、理論上はなるべく早くなるべく多くエクスポージャーをとる。タイミングを計らない。
 それまでに証券口座に移していたほぼ全財産1300万円でレバナスを購入する。パスワードを入力し購入ボタンをタップする。別件ではかつて緊張でタップする手が震えたこともあったが、今回は手も震えず気持ちも澄んでいた。凪。不安で揺らぐことも、興奮に昂ることもなかった。これからも手元に少し残し、残りは全てレバナスに注ぎ込んでいく。

 この時も今(2024.4)も98%勝てると思っているけど、その読みが違うかもしれないし2%を引くこともあるかもしれない。うまくいってある程度のお金を得ることもあるかもしれない。未来は誰にも分からない。
 もしこの投資がダメだった時、もしうまくいった時、何がよくて何がダメだったのか見返すため、また、将来投資をするか考えている人に何か教訓になるといいなと思ってレバナス全ツッパ日記を遺していくことにした。

マイナス60%マイナス950万円からのプラ転と、これから

 2021年11月ツイッターを開設し、レバナス全ツッパの日々を記録する日記が始まった。手元に少し現金を残して、他は全てレバナスに突っ込んでいく。毎月に買ってはいるが分散しているわけではない。給料で現金を入手し次第、常にレバナスに全ツッパを遂行しているだけ。
 先の悪い予想は当たってしまい2022年から米国株は続落。元指数は最大マイナス35%を記録。2022年12月、この投資はマイナス60%マイナス950万円を記録した。当時はもしリーマンショック級だったらマイナス80%、あと20%下がるかもと何とはなく眺めていた。
 何も変わらず買い続け2024年2月にはプラ転。今後だってどうなるかは分からない。今(2024.4)の米国株は、逆イールド解消したら、クレジット延滞率が、BNPLが、商業不動産が、原油が、地政学上リスクがなどと暴落が危惧されているね。
 ただ、理論上は相場を読むことはできず、なるべく早くなるべく多くを市場にさらす。それを納得しているから、これからも続けるだけ。

補足

勝ちの定義
2026年(開始から5年)か2031年(開始から10年)の時点で
超勝利 投資対象がS&P500だった場合より儲かる
大勝利 目標金額(約2700万円)を達成する
勝利  貯金よりマシ、夢が見れて損失もないとか最高

ライバル
特になし、あらゆる投資家と比較しないようにしたい
自分と近い属性の誰かが1年で1000万円儲けても、
自分の希望が200万円で200万円儲かったらそれでよしとしたい

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