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Rising Star series

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将来性を感じる若手アーティストの物語を集めました。実績や年齢は問いませんが、目安として25歳以下もしくは活動歴5年以内の方を取り上げております。
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#Jポップ

【RS09】新潟の『癒し』の歌姫・実希

新潟を拠点に、東京へも進出しつつあるシンガーソングライター・実希。2016年には『NHKのど自慢』チャンピオンを獲得した歌唱力は折り紙付きだ。昭和歌謡から最新ヒットチャートのJ-POP、自身のオリジナル楽曲まで幅広く歌いこなす彼女の来歴と、歌への想いに迫った。 迷いの果てに『歌』の道を選んで人気ドラマ『下町ロケット』のロケ地としても有名な新潟県燕市に生まれた実希は、幼いころから歌うことが好きだったという。 「近所に古いカラオケ喫茶があって、よく通っていたんです。経営者の方

【RS08】共感を呼ぶ「声」のアーティスト・下町金魚

下町金魚(したまちきんぎょ)の名で活動するアーティスト・池田愛唯(いけだ・あい)。様々なサポートミュージシャンとともに歌い、2月にはミュージカルへの出演を控える彼女の来歴と、表現活動への想いを聞いた。 「声」への尽きぬ興味「結構マニアックだと思うんですけど、小学生のころ、いつもカセットレコーダーを持ち歩いていたんです」と、愛唯は笑顔で振り返る。 「いつも聞いている『自分の喋っている声』と、『録音された自分の声』の違いが面白くて。学校はもちろん、外へ遊びに行くときもレコーダ

【RS07】クラシカルなポップスを奏でるコンポーザーピアニスト・小池花奈

作編曲家として、ピアノ奏者として、多方面で活躍している小池花奈(こいけ・かな)。彼女の音楽遍歴や、20年1月25日に渋谷LOFT HEAVENにて予定されているソロライブのコンセプトなどを訊いた。 ピアノからエレクトーンへ、作編曲家から演奏者へ大阪府出身の小池は、3歳のころにヤマハ音楽教室へ通いはじめた。小学校へ入学してから中学校を卒業するまでの期間、ほとんど外で遊んだ記憶がないという。 「学校で勉強するか、習い事に行くか、家でピアノの練習をしているか、っていう生活でした

【RS05】何気ない日常にドラマを見出すピアノ弾き語りSSW・渡辺みちる

都内のライブハウスを中心に、ピアノ弾き語りで活動しているシンガーソングライター・渡辺(わたなべ)みちる。あるときは哀愁を漂わせ、またあるときは温かみのあるサウンドを奏でる彼女のバックボーンを探ってみたい。 自分の存在意義を求めて、音楽の道へ 幼いころからピアノを習っていた渡辺。小学校から高校までは、吹奏楽部でトランペットを吹いていた。歌に目覚めたのは中学生のころだ。 「『どうせ生きていくんだったら、人の役に立ちたい。誰かに必要とされたい。少しでも自分の存在意義を見出したい

【RS04】幸せを届けるピアノ&ヴォーカルデュオ・Forvaleno

pf.&vo.のぞみと、vo.はなみによるピアノ&ヴォーカルデュオ・Forvaleno(フォルバレーノ)。東邦音楽大学附属高校の同級生だったふたりは、18年1月からデュオとして本格的な音楽活動を開始。19年11月に初のCDリリースとワンマンライブを控える彼女たちに、今後の展望と意気込みを訊いた。 それぞれの夢が奏でるハーモニー幼いころから『ミュージカル』に興味を持っていたはなみ。子役養成プロダクションに所属し、いくつもの舞台に子役として出演したことで、その奥深さに感動した。

【RS02:WORKS】初の全国盤EPリリースに賭ける思い

バンドから弾き語りまで、フリーな編成で活動する歌い手・未祐.(みゆう.)。6月に全国盤リリース、7月には初ワンマンライブ開催と、挑戦を続ける彼女の内情を探った。 ギャップのあるアーティスト性筆者は取材前、未祐.のHPやSNSを見て「サバサバした『カッコいい』女性なのだろう」と予想していた。 普段のツイートやブログの文章、そしてオリジナル曲の歌詞がしばしば厭世的で、凄絶でさえあったからだ。黒のライダースを着こなし、迫力のあるハスキーボイスで、熱いロックを歌い上げる女性の姿を

【RS02:STORY】ありのままの自分を見せる『共感』の歌い手・未祐.

バンドから弾き語りまで、フリーな編成で活動する歌い手・未祐.(みゆう.)。6月に全国盤リリース、7月には初ワンマンライブ開催と、挑戦を続ける彼女の歩みに迫った。 『自分自身を表現したい』と思い続けて埼玉県出身の未祐.は、音楽好きな父親の影響で、幼少期から歌謡曲に触れて育った。テレビもよく見ていたが、世間で話題になっている番組より、アメリカン・コミックのアニメを好んでいたという。 「海外のアニメって、制作者が本当に作りたいものを作ってる感じがダイレクトに伝わってくるんです。

【RS01:STORY】芝居と音楽で憧れの舞台を目指す21歳・よこいゆきの

ギター弾き語りシンガーソングライターであり、役者でもある『よこいゆきの』。彼女の思い描く夢と、上京してから約3年の足跡を辿った。 人に恵まれ、芸能の道を突き進む 大阪府出身のよこいゆきのは、「テレビに出る人になりたい」と思いながら育った。子どもの頃から好きだった昼ドラなどの影響が強いという。興味の対象は次第に映画や舞台、音楽へと移っていったが、東京に出て芸能人を目指すという夢は変わらなかった。 2016年4月、宿願を果たして上京。まずはトライストーン・アクティングラボにて

【RS01:WORKS】ネガティブでアクティブな歌手&役者

ギター弾き語りシンガーソングライターであり、役者でもある『よこいゆきの』。目立つことが嫌いだと言いながら活動にいそしむ彼女の胸中とは。 自分の「好き」と「面白い」を追い求めて よこいは「私は目立つのが好きじゃないんです」と嘆く。「ただ、やりたいことをやっていると目立ってしまうんです」。走ることが好きだからリレーの選手に立候補しただけなのに、目立ってしまう。歌うこと、演じることが好きなだけなのに、それらを極めるためには舞台に立たざるを得ない。この矛盾が、彼女のアーティスト性