日本の治安は悪化している？

はじめに

日本の治安は悪化しているか、アンケートと実際の認知件数、検挙件数を見てみる。

実感

令和４年の内閣広報室による世論調査の結果。
有効回収数1790人。（全体3000人）

日本の治安はよい？

現在の日本が、治安が良く、安全で安心して暮らせる国だと思いますか、という質問に対する回答。85.1%の人が肯定的な回答。24.5%がそう思う、60.6%がどちらかというとそう思うと回答。

良くなっている？

「ここ10年間で日本の治安はよくなったと思いますか？」という質問に対する回答。肯定的な回答は、44.0%。よくなったと答えた人は8.5%。反対に、否定的な回答が54.5%。どちらかというと悪くなったと答えた人は、44.5%。

認知件数と検挙率

刑法犯

日本の刑法犯の認知件数は平成14年を境に減少を続け、戦後最小を記録し続けている。また検挙率も上昇傾向にある。

サイバー犯罪

サイバー犯罪の検挙件数は増加傾向にある。

まとめ

サイバー空間における検挙件数が、刑法犯の検挙件数を超えており、犯罪の舞台は実空間からサイバー空間へ移行している。凶悪な犯罪も含めて減少していることから、アンケート結果に反して、治安は改善している。
しかし、インターネットを通じての犯罪やサイバー攻撃への捜査を強化する必要があるといえる。