軽度認知障害を強調する訳
下の記事に直接コメントを書こうと思ったのだがコメ禁止みたいなので、シェアして書く。
私は認知症創薬ベンチャー企業に勤務経験があり、医学系の資格は持っていないがアルツハイマーが何たるかは勉強した。
批判をする意図はない。
私の知りえた知識で分かりやすく補足したいなと思っただけだ。
間違ったところがあればご指摘いただきたい。
エーザイさんはレケンビを開発、発売した。
『アルツハイマー病の原因物質の一つとされるたんぱく質「アミロイドベータ」を患者の脳内から取り除く』
のがその薬の効能だ。
厚労省の認可を受けて販売まで至ったことには心から敬意を表します。
ただし、認知症を発症してしまってからレケンビを投与したとて、ほぼ効果はないと私は考える。
アミロイドベータとは何ぞや?から例え話を書く。例えだから脳神経細胞の実際とは異なるが、そこはご勘弁願いたい。
私はハゲが例えに適していると思っている。
この話になぞらえれば、アミロイドベータが頭皮に付くと髪の毛は抜け落ち毛根が死ぬ。
毛根が死んだ禿げ頭にアミロイドベータを取り除く薬を投与したとて髪の毛は戻らない。
髪の毛は抜け落ち毛根が死ぬ。
脳神経細胞的に言えば、
『細胞内神経原線維変化、およびニューロン間のシナプス結合の喪失』
ということになるだろうか。
こうなる前に、つまりレケンビが有効な内にこの薬を使ってアルツハイマーになるのを予防しましょうよ、というのがこの記事の主旨かなと感じた。
保険云々の言及があるけれども、レケンビが高いからなんだろうね。
「国内での薬価は体重50kgの人で年間約298万円となる」と記事に言及があります。
私はバリバリの認知症血統です。
両親、両親の親3人の計5人が二親等内で認知症だから、これはもう疑いようがない。
かくいう私も半年経てば60才、正直申し上げると数年前はかなりヤバかったと思う。
復活ののろしを上げたのは前述の創薬ベンチャーで働かせてもらったことが大きい。無論、未認証の薬を投与されたなどということは全くないが、アルツハイマーのシステムを学んだことはかなり役に立った。
かいつまめば「脳神経細胞が減る速度以上に、新しい脳神経細胞を作れば良い」ということになる。
人間一生勉強と言うじゃないですか。まさにアレですよ。
一方で、認知異常の未病状態からレケンビを投与する余裕のある方には、この薬はかなり有効だと思う。
何故ならばアミロイドベータは全ての人類が持っているし、アミロイドベータの体内進入は避けられないから。
余談になりますが紅麹で社会問題になりましたよね。
実は紅麹がアルツハイマーに効くというのは上記勤務中に論文で読んだことがあります。
ただ紅麹は腐りやすくて、腐ったら健康被害は甚大だから絶対に手を出すなよ、で論文は締めてあったような記憶がある。
(該当論文を探してみたけど見つからなかった。)
何でもいいから新しいことに挑戦し続けよう!
年齢なんて関係なし!
楽しくなかったらやめていいよ!
試して試して、面白いことに出会ったらどんどんトライして行こう!
これもアルツハイマー予防の一つの方策だと私は思っています。
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