負けから見える自分の伸び代

6年生が卒団し、新チームで迎えた新人戦。
息子くんのチームは5年生が1人だけだから
4年生の息子くんたちもチームを
引っ張っていく立場になった。

2年前に立ち上がったばかりのチームにとって
技術的にも精神的にも頼りになりすぎた
6年生の存在。

新チームでの初陣…
正直母としてというより
トレーナーとして心配!!!

というのも
息子くんのチームは
1試合目がどうにも波に乗り切れない。

それはアップの組み立てと
試合に向けたメンタルの持っていき方の
パターンがまだチームとして確立していないから。


伝統のあるチームだと
アップの「型」が決まっていて
円陣の「型」が決まっていて
応援の「型」が決まっていて

尚且つそれが代々引き継がれている。


息子くんのチームは
創設2年目。

引き継がれている「型」はなく
自分たちで「型」を作る段階なのだけど


この「型」って
基本の「基」の部分だったりする。

初めてやることや
何かを始めた最初のうちって
全てのことが試行錯誤じゃん?

やってみないとわからない
やってみた結果を振り返って
そのまま続けてみたり
やり方を変えてみたり
修正したりいろいろ試す。


そうして試行錯誤していく中で
スムーズに望む状態へ到達するための
パターンやプロセスとして洗練され、
確立されたものが「型」だ。


つまりこの「型」があると
スムーズに試合に臨める状態に
自分の身体と精神を整えることができる。

だからその型がまだ確立していない
息子くんのチームはエンジンがかかるのが
いつも2試合目以降…。


とはいえ、6年生がいるうちは
6年生のおかげでチームが勝てていた。

だが、大きすぎた6年生の存在。

いざ、居なくなってしまうと
自分たちの基礎の足りなさが露出した。


ドリブルでボールが運べない…
パスが緩くてカットされる…
ゴール下粘れない…
ドリブルの子に走り負ける…

うん!母さんしんどい😂!!!


とはいえ、トレーナー目線で見ると
1人1人やることは明確。

あとはそれを本人たちが
どの程度認識していて
本人たちにどう自覚させ、
行動に繋げるため導くか。


そこでどのチームでもコーチたちは言うのだ。
「他のチームの試合見ろよ!」
「見て学べよ!」


うん…
そうなんだけど…


子どもからしたら
「見て学ぶ」ってなんですか?って話笑笑

現代の子どもたちの傾向として
固有感覚という自分の動作や姿勢を
把握するという感覚機能が
発達しきっていない子が多い。

で、発達しきっていない状態だと
なぜか「できている前提」になる笑笑

それは身体にある基本ルール
「イメージを再現するのが筋肉のお仕事」
というのを前提として

目から入ってきた情報をイメージとして
筋肉を動かしてその動作を再現する。
というのが本来の流れなのだけれど

発達しきってない状態というのは
脳から身体への神経回路
身体から脳への神経回路が
ちゃんと繋がっていない状態。

つまり、イメージが再現できない😂!


その状態で「見て学ぶ」を実践すると
「オレはできている」前提で見てるから
何も学ばない😂!!!

うん、できてるよ?
確かにできてる!
イメージだけは!!!笑笑

※子どもたちがかっこいいプレーを
真似したがるのはこの身体の原理から
自動的に湧き上がるもの。


でもその「かっこいいプレー」は
たくさんの動きの連動で"それ"になっている。
指導者はその基本の動き
その基本の動きの連動のさせ方
ここを指導する必要がある。

しかも
子どもたちの天然で湧き上がる
「やりたい!」の熱量をそのままに笑笑

うん、すごい高度技術😂
子どもを指導する立場にある方々
日々ありがとうございます。


で、この「やりたい!」と同じ熱量なのが
負けた時に湧き上がる「悔しい!」この気持ち!

この感情も原動力になりうる感情。
そしてこの悔しいという気持ちは

自分の持つイメージが再現されなかった時

に湧いてくる。

つまり、悔しさを感じた時は
イメージの修正、もしくは
動作の修正を行う最大のチャンスだ!!!


イメージと再現されたもののギャップこそ
その子の伸び代♡


⭐️見て学ぶ時のポイント
①どんなセルフイメージを持っているのか
・今試合をしてるチームの中で自分と同じポジションは誰か
・自分と同じような動きをしている子はどの子か
・一緒にプレイしているチームメイトにも自分に近いプレイヤーがどの子かシェアする

※チームメイトに聞いたイメージと自分が持っているセルフイメージが違う場合、固有感覚を発達させるトレーニングが必要。
(これは家庭教育の中でママがやってあげられるよ♡)

②どんなイメージを持っているか
・すごいなと思う子はどの子か
・そのすごい子のすごいポイントは何か

③自分がそれを真似するには何があったら再現できるか
・ドリブル!←ドリブルつけないの?ドリブルの何が必要なの?ボールを強さ?走りながらのドリブル?普段コーチには練習の時なんて言われているかな?
・ディフェンス!←ディフェンスの何が必要なの?手の位置?立つ位置?体幹の強さ?腰の低さ?

④それを手に入れるためには何をするか
・具体的に「すぐ」できるものまで分解
・それをやるために学校後の時間をどう過ごす?

などイメージを膨らませるお手伝いをしてあげると子どもたちのイメージはどんどん実現可能なものとして、実体験が積み上がっていくよ❤

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