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協調という言葉を正しく捉えられているか。

 最近会話の中で、「僕協調性ないんですよね、へへッ」照れぎみに、いや、協調性がないことでむしろ、己の信念のうちに独自性を発揮している、そんな自己アピールに合うことがあります。
 
 さて、協調性の反対は独自性なのでしょうか。
また、協調性が求められる場面において発揮されない、しないことは独自の個性なのでしょうか。

 美桜は先日イングランドの南を旅していて写真のような場面に遭遇しました。
長い長い一列に並んだ羊の群れを発見し、車を停めたところ、なんと一斉に羊の皆がこちらに顔を向けたのです。
その愛らしさから羊さんたちが挨拶してくれたのか、なんて一瞬勘違いしましたが、よく考えたら何やら不審なものがこちらを観ていることに気付き一斉に見返した、あるいは危険な状態に備えられるよう観察していたのではないかと思い直しました。

 羊の誰かが察知して号令をかけたのか、動物の本能がさせたのか、一瞬に一斉に観たことを考えると、本能ではないかと思われます。
一列に並んで長い列をなして歩いているだけでも日常見かけない光景なのに、全ての羊(写真の5倍の数)が一匹残らず一点を見つめる。まさにこれこそが、一致団結して危機回避の目標に向かった動物本能のあらわれ、協調の場面なのではないかと感じました。

 協調、協調性は単に皆と同じようにすることではなく、その過程に意見の食い違いや考え方の相違があっても最終的に同じ目標に向かって、同じ方向を見て力を合わせていくことだと思います。
方々で好きに草を食べていた羊たちも帰る際には整列して大きな群れに見せているのか、何匹いるのか黙視できるよう羊飼いによる歩行学習の賜物なのか、うかがい知ることはできないのですが、一列に並んで歩いている、そして、同じタイミングで一斉にこちらを観たのは動物的本能ではないかと想像しています。

 こういう場面で発揮される行動こそが協調であり、集団で営みを必要とする動物には生まれながらに備わる本能ではないかと考えます。

 協調とはしっかりと相手を理解して認めながら、自身の個性も加味しながら、ハーモニーを作っていく。そんな感じではないでしょうか。

 美桜の鑑定室にも職場の人間関係の悩みを抱えた方々が多く来られます。理不尽な対応やひどい苛めの場合もありますが、周囲の方々とうまく溶け込めずに孤独感を抱えているものの、僕は私はこういうタイプだと言い聞かせようと頑張って疲れたり寂しくなっている状況にあるときもあります。動物的本能と違うエネルギーを使っている場合もあるかもしれませんね。

 そんなとき、羊の群れの話を思い出してみてくださいね。あなたはあなたらしく、相手も相手らしく、気の向くまま好きに草を食べている。やがて集団で行動すべき場面、組織という集団にいるときに今どこに向かって船は漕ぎだしているのか、どこの星を見ているのか、歩調はその目標に向かい適当なのかを見つめられているか。

 全体の空気を読めるように少し慣れてきたら、自らの存在の在り方に気がつけば、あなたも美しいハーモニーを奏でるための一員であることを実感できるはず。
 
 尖っててもいい、違っていてもいい、でも対局を見ていざ、鎌倉の時に皆と歩調を合わすことができるか、気をつけているか、こういうことを協調性があるというのだと考えます。
 

 毎日を新しい旅として、
   キラキラした毎日を
      運命鑑定士 美桜🌸

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