TSUKEMENの新作『Op.1~FRONTIER~』を聴いてます♪

TSUKEMENは昨年のコンサートで、「次作は全曲オリジナルで行く!」と宣言していました。
『Op.1~FRONTIER~』は、メンバーと人気作曲家によるオリジナル曲で構成されています。
どれ一つとして同じような曲がなく、オリジナリティーに溢れています。

トップバッターはSUGURU作曲の『GOEMON★ROCK』。
伝説の盗賊『石川五右衛門』をテーマにした疾走感のあるロックナンバーです。
五右衛門をロックで表現するというSUGURUのユーモアが伝わってきます。
朝、目が覚めて気合を入れたい時などにおすすめです!

ネクストは近藤嶺作曲の『SAMSARA』。
SAMSARAはサンスクリット語で『輪廻』を意味しています。
三人の魂が天地を超えて巡回するような雰囲気を味わえる曲です。
PVはグラフィックが綺麗なので非常に見応えがあります!

『novelette』と『21世紀の斜陽』は女性作曲家の曲ですが、タイプはまるっきり対照的です。

轟千尋作曲の『novelette』は、慈愛に溢れた曲です。
憂鬱に襲われた時、寂しい想いに駆られた時などに聴くと心が癒されます。

『21世紀の斜陽』は、ピアニストの紅林やよい作曲です。
21世紀に生きる若者に向けたメッセージが込められています。
作曲者のコメントにある「本当は皆孤独で寂しく愛を求めているのでは?」という言葉は殺伐とした現代を鋭く突いていてドキッとしました。

『両如夢<ふたつながらゆめのごとし>』は、長生淳作曲です。
源氏物語の一説が由来になっており、聴くたびに味が出るスルメのような曲です。

『駆け抜ける情熱』は、さだまさしのアレンジャーでおなじみの渡辺俊幸作曲です。
TSUKEMENの情熱的な面に着目し、情熱溢れる仕上がりにしたとのこと。
三人の情熱的な演奏を堪能できます。

『雪原を越えて』は、KENTAが北海道の雪景色を見て感じたことを曲にしています。
壮大な雪原の先に希望の光が差し込んでくるようなイマジネーションを喚起させてくれます。
美しくロマン溢れた世界観はKENTAならではの魅力があります。

『ASTOR‐SATOR』は、ウィーンで活躍する音楽家チョータイシン作曲です。
タンゴやジャズの要素が取り入れられていて、展開の切り替えが鮮やかです。
8分近い長い曲なので、その時々の流れを楽しみながら聴くと良いです。

ラストはTAIRIKU作曲の『クリスマスベル~祈り~』。
クリスマスベルは南アフリカのユリ科の花で、花言葉は『祈り』を意味しています。
昨年のコンサートでも披露されていましたが、美しく慈しみがある曲です。
平和の祈りが日本そして世界に届いてほしい。
この曲を聴いてそんな想いを抱きました。

九人九色の想いが込められたこのアルバムには、それぞれのストーリーがあります。
曲の背景にも注目して聴いてみると良いと思います♪


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