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家で作る梅干しはおいしい

我が家で梅干しを作るきっかけになったのは
子ども達が大の梅干し好きだったからです。

おなかが減るとおやつ代わりに
パクパク食べるくらい
梅干し大好きな子ども達でした。

始めは買っていたのですが
梅干しは買うと高い!!

少しくらいなら頑張って買えるけど
あんなに頻繁に大量に買うのは困る・・・。

でも大好きな梅干を食べさせてあげたい、
という気持ちから始めることにしました。


梅干しの作り方

用意するもの

梅の材料は

  • 梅(6月になったら店頭に並び始めます。出始めの青梅は梅酒や梅ジュースに。もう少し時間がたってオレンジ色に熟してきたら漬け頃です。)

  • 粗塩

だけです。

私は和歌山に近いところに住んでいるので
「南高梅」が定番なのですが
皆さんの手に入る梅を選ばれたら良いですよ。

消毒用に焼酎も用意します。
使った後、残ったら飲めるように
我が家では芋焼酎を使っています^^

梅干しを保存する容器も用意します。
私は8リットルの果実酒の瓶を使っています。


こういう容器

8リットルの果実酒の瓶に
3キロの梅が入ります。

4キロも入るし、入れて漬けたこともあるけど
重いし扱いにくいからお勧めできません。

粗塩は梅1キロに対して100グラム。
塩分10%の梅干を作ります。

作り方

1.梅のへたを竹串で取ります。

こんな色に熟したら漬け頃です

2.へたを取ったら梅を水洗いします。

3.保存する瓶を消毒します。蓋も忘れずに消毒しましょう。

  瓶を消毒するには「煮沸消毒」や
  アルコール濃度が高めのエタノールなどで
  消毒すると良いそうです。
  
  が、我が家では、面倒だし
  何も問題なかったので
  瓶も「黒霧島」の芋焼酎で拭いてます。
  消毒方法は自己責任で選んでください^^

4.水洗いして水気が無くなった梅を
  芋焼酎で消毒していきます。

焼酎を入れたボールに梅を入れてジャブジャブします。

5.ジャブジャブした梅を
  布巾やタオルで軽くふき取って
  瓶に詰めていきます。

  梅1キロに対して塩が100グラムなので
  ジャブジャブする時にごった返さないように
  気を付けて入れていきましょう。

6.容器に梅を入れながら合間に塩を入れます。
  

奥に見えている瓶の要領で入れていきます。

7.瓶に詰めたら土用の丑の日まで保管します。
  じわじわと梅から水が出て
  梅酢が上がってきます。
  
  梅酢が上がりにくい時は、
  瓶を振ったり逆さにしたりして
  塩をまんべんなくいきわたらせます。

右の二つは梅酢が上がっています。
分かりにくいかな。

8.梅酢が上がって土用の丑の日になったら
  3日3晩外で干します。
  
  3日3晩は昔から言われていますが
  梅の大きさや気温の加減で
  2日で良い場合もあります。
 
  梅の様子を見て干しましょう。

9.干す容器は竹のざるが良いとされています。
  我が家は、大量に干すので
  おまんじゅうの入れ物を借りてきて干します。
  
  スーパーでパンを入れている
 「ヤマザキ」と書いた薄い入れ物
  見たことありませんか?
  グレーのような青いような色の入れ物です。
  
  穴が大きいのでその入れ物に
  紙を敷いて干します。
 
  ザルの良い点はまんべんなく
  乾燥させることができるのですが
  紙を敷いて干す場合は引っ付きやすいので
  こまめにひっくり返しています。  

10.梅が乾いたら保存用の容器に入れて
   完成です。


昨年漬けた梅干しです。

   私は保存も果実酒用の瓶に入れています。


我が家の失敗

梅干しつくりは初めから
うまくいったわけではありません。

失敗もやってきました。
ただ、その失敗のおかげで
今の我が家のやり方が確立しました^^

減塩にするはずが辛い

初めて作った時はうろ覚えですが
母に教えてもらった塩加減で作ったと思います。

恐る恐る6キロくらいを漬けたと思います。

確か、塩が20% だと教えてもらいました。
元々、母が作っている梅干しの辛さは
子どものころから知っていたので
私は15%くらいで漬けました。

けれど、せっかく塩を減らして漬けた梅も
紫蘇を入れるときに辛くなってしまうんです。

紫蘇を漬け込むときに
紫蘇を塩で揉みこんで入れるので
どうしても塩分が増してしまいます。

きれいな赤い梅干しになりましたが
塩からい梅干しが出来あがりました。

ここから、塩分を減らす挑戦が始まりました。

塩分を減らせたけれど・・・

当時はインターネットがまだ普及してなかったので
情報源は料理の本や料理番組でした。

確かNHKの「きょうの料理」で
紫蘇を入れずに梅干しを作る方法を
紹介されていたので
これだ!!と喜んでやってみました。

次の年は15%の塩分で
紫蘇を入れない作り方に変えてみました。

6キロだとすぐになくなったので
12キロくらい漬けたかな。

紫蘇を入れない分
前年よりは辛くなかったですが
理想の味ではなかったです。

15%で上手くできたので
次の年は10%に挑戦することに。

するとなんと、塩分が少ないから
カビが生えてしまったんです・・・。

昔からの言い伝えで
「梅干しにカビが生えたら
 その家に不幸が起こる。」
なんていうのもあるくらい
梅干しのカビは嫌われていたようです。

せっかく上がってきた梅酢に
白いものが浮かんだり
梅酢が濁ったりしました。

全体にカビが混ざらないように
上澄みをお玉ですくったり
キッチンペーパーで吸い取ったり。

明らかに腐ったように見える梅は
捨てたり・・・。

苦戦していました。

カビは生えたものの
梅干しは日光に干すので
除菌されたのかなんともなく
食べていましたけどね^^

うまくいく瓶もありましたが
カビとの戦いは続きました。

そういう年を3回くらい過ごしたころ
何かのきっかけで梅の瓶と
梅を消毒すればいい、という情報を知ったんです。

それを知って、焼酎で消毒することにしました。

消毒して漬けてからは
全くカビが生えることが無くなりました!!

カビに悩まされずに梅を漬けれるなんて!!
夫と二人で感動したものです。

びっくりするくらい大量の梅干を作りました

カビが生えずにうまく漬けられるようになってからは
毎年20キロくらいを漬けていました。

いつものように、6月になったら
あちこちの産直販売所で品定めしながら
値段の安いものを探して買っていました。

すでに20キロを買って漬ける準備をしていたら
生協で12キロの梅が届いたんです・・・。


え?うそ・・・。


生協で注文していたことを忘れて
先に20キロを買っていたんです(;^_^A

その年は32キロもの梅を漬けました。

あまりにたくさんなので水洗いはお風呂でしました。

農薬を分解してくれるというサンゴの粉を使用していたので
少し水が濁っています。


この大量の梅をどうやってザルにあげて
どうやって漬けたのか?は
はっきり思い出せません。

きっと夫と驚きながら
黙々と作業を続けていたと思います。

保存する容器がなくて
慌ててホームセンターで買い足しました。

8リットルの果実酒の瓶に
4キロずつ詰め込んで
8個の瓶がずらっと並んだ様子は
なかなか見事でしたよ。

その写真がないのは残念です。

子ども達は相変わらず梅干しが大好きで
息子は、家に遊びに来た友達に
「うちの梅干、美味しいで。はい、おやつ」
と食べさせてあげていました。

大人になってからその子達から
「おばちゃんの梅干、子どものころ 
 いっぱい食べさせてもらったんやで。」
なんて聞くと、嬉しかったですよ。

突然の雨には注意です

我が家はベランダで干していたので
ベランダに続いている寝室で寝ていると
梅の良い香りがしていました。

夜も干しっぱなしにしているのですが
夜中に大きな雨の音で目が覚めて
夫と二人で大急ぎで家の中に入れた経験があります。

梅を干しているときは
突然の雨に要注意です。


今では

夫婦二人の生活ですが
今でも梅干しは作っています。

さすがに20キロじゃなくて
12キロくらい作っています。

最近、主人が気に入っているのは
梅干しを包丁で細かく刻んで
瓶に詰めておくことです。

梅干しのままだと、あっという間に
減っていくのですが
つぶした梅だと、少しずつご飯に乗せて
食べられるしおにぎりにも便利だから、
だそうです。

この記事を書いていると
すっかり忘れていた情景を思い出して
懐かしく楽しい気持ちになりました。

特別に贅沢な思い出じゃなくても
日常の何気ない思い出も
大切なんだなって振り返ることができました。

我が家は初めての子どもが双子だったのもあって
夫は常に子育てを一緒に奮闘する
同志でした。

その後も二人生まれて
四人の子育てはそれはそれは
トラブルの連続でしたが

常に二人で協力して
対処してきました。

梅を大量に買ってしまった時も
率先して手伝ってくれたし

あぁ、あんなときも
ああやって助けてくれたな、とか
思い出しました。

もちろん、腹の立つことも
たくさんありましたよ^^

今、夫婦二人の生活で
何の変哲もない毎日ですが
色々な思い出を思い出せたので

ちょっとは主人に
優しくできるかも(笑)です。










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