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際限なくつづく石壁の 片隅に走る亀裂の最奥に うずくまる影がある 薄暗い無音の底には 冷やや…
久しぶりに会った彼が半身 硝子になっていた きけば毎日すこしずつ 液状にした硝子を 皮下注射…
かの町に住むと決めたものは 重ねた親指を首にあてがい 喉を潰す それから 話すことなく 目を…