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研究報告書:【実験】半年間でサービス開発はどこまで出来るか

◆サマリ

・Webサービス開発を想定し、そのアイデアに対する仮説検証を行なった
・仮説検証とは、アイデアや仮説を構築し、想定対象者に対してヒアリングを丁寧に行ったことだ。その結果、仮説やアイデアの解像度やターゲットの解像度が上がった
・アイデアや仮説を棄却しても「ゼロ」になるわけでなく、自身の学びと糧になるため、次に使える
・半年間では思ったほど進まないが、アイデアと検証作業とを考えると一定の進捗があったと言っていい

◆実験の目的と背景

目的としては、「サービス開発」のアイデアを出すためとなる。とくに今年3月頃からヒアリングをして「ターゲット」が何を望んでいるかを意識するようになった。「なった」とは今までも全くなかったわけでないが、「ヒアリングして確認していかないといけないな」と思い始めたということだ。その流れが大きかった。

背景としては、そもそもアイデアを形にするといっていたり、アドバイスする立場にありつつも、サービス開発やビジネスを作るのは「簡単」ではないと考えている。簡単でない=できないのではなく、結果的にしぶとく粘って、筋の良いところを探す胆力がある程度試されるからだ。

そういった自分の仕事に活かせるということもあり、今回の実験を行なった。

◆検証したいと思っていたこと

「半年間でサービス開発がどこまでできるか」をテーマとして挙げた。ただこれでは漠然としているので、研究企画時は以下のような項目の解像度(理解)を深められればとした。

・サービスアイデアを明記する
・そのアイデアに対して仮説を考える
・仮説のためにヒアリング等リサーチを行う
・筋が良さそうならさらに進める

という4つを書き出し、また当初では例えば「スモールビジネスなどの指標」などを出せればというわりと高めの学び目標も狙っていた。

検証したいと思ったのは、これらはわりと新規事業でも、企画でもなんでもだが(リーン・スタートアップでも、デザイン思考でも、何でもいい)抽象化されたモデルとなっていて、特段目新しいことではない。例えばPDCAを回すみたいな意味で、このサイクルやプロセスを回せば良いわけだ。

しかし、実際にやるとこれらは主観的になっていって「設定した枠」を逸脱したり、「目の前のこと」に捕らわれて、これらを回せなくなる。それが不満というか、自分でやるとどうなるかというところを客観視したかったというわけだ。

他ルールとして、アイデア→検証というところで、アイデアがどれくらい出して棄却するか分からなかったので、最大12回のアイデアまでとしておいた。

◆研究活動の概要

1)最大12個までをアイデア検証する

正確にはアイデアを出して、それが行けるかどうかを検証した。そのために、アイデアを出したら、同時にターゲットやどういう価値があるかを考えた。そのうえでさらに継続するか辞めるかを判断した。研究企画時点で、2つのアイデアを棄却していて、3つ目の選書サービスを検証していた。

2)アイデア検証はアイデア出し、ヒアリング、リサーチなど

アイデア検証の具体的な内容は、まずアイデアを出したこと、それについてターゲットにヒアリングすること、他リサーチをしたこととなる。

アイデア検証という意味では、1つであるが、アイデアの12個制限とそれについてアイデアを出すこと、ヒアリングやリサーチをするということが概要であった。

◆結論と根拠・気づき

<実験活動から得られた結論>

結論:12個もアイデアの検証はされず、4個目のアイデアの検証で留まった。期間中では、1個目の棄却であり、2つ目の着手という状態で終わった。よって、「半年でサービス開発がどこまでできるか」は、1つ目のアイデアが棄却され、2つ目を検証中というところで中断した形となった。

サービスアイデア(仮説、検証したこと)
研究前からも含めたアイデアを以下に明記する。

(本研究前)1.創発する本棚サービス(本棚を見てアイデアが出ることから)本棚から創発するサービスアイデア
→本棚画像を集めてみたが何も創発せず。おそらくリアル書店との体感と再現性が違うことから。棄却。

(本研究前)2.図書館司書向けビジネスリサーチサービス(司書のレファレンス力を評価して)図書館司書さんヒアリング結果と考察まとめ
→10人ほどヒアリングした結果、ニーズがないと判断。端的にいえば、司書に就く人は教育視点が強く、またレファレンスというのを活かすという視点、とくにビジネスとしてやるというのとミスマッチ感が強かった。棄却。

【本研究期間】3.選書サービス 選書サービスヒアリングまとめ
→選書するサービスがあるが、実際に選んでもらいたい人はどれくらいか。肌感としてそもそも本好きでないと使わないのでは?

3人ほど選書サービスを使った人から話を聞いたが、ニッチすぎるというところだった。選書サービス自体の認知度は低く(これを成長可能性と捉えることもできるが)、ターゲットとして使う人が一定の本好きであり、本の価値を知っている人のみになってしまっていた(既存サービス)。よって、新サービスとしては、あまり本が好きでなくてもカジュアルに本に触れられて例えば悩みに答えてくれる本みたいな提案がサービスとなりえる。が、しかし、これはハードルが高すぎてきついと感じた。またマネタイズとしは選書料で取れるのはトッププロと言えるのみで、プロも「本」の販売がメインだったりする辛さを感じた。よって棄却とした。(ちなみに選書費用は1冊などおおよそ3000円も取れればいい方だろう)

【本研究期間】4.アイデア出しが苦手の人のためのトレーニングプログラム(検証中)
→仮説としては、アイデアが苦手な人はそもそもその「やりかた」を知らないということがある。だからこそ適切なアイデアの出し方を教えればそのまま価値となると考えた。一方で、「アイデアが苦手」だからこそ「それらは習得できない」と考える人もいるだろうし、投資出来ない人もいそうとも言える。

本件は以前ヒアリングしたこともあるが、今回は新規でまずアンケートを簡単に行い、さらに追加でヒアリングを行なった。件数は前者50件、後者は3件だった。アンケートで明確になったのは、以下のようなペルソナ=ターゲット像イメージが見えてきた。

アイデア出しが苦手な人は、「インプット」としては何かしら情報は得ているし、見ていて考えている。しかし、そこから出せるアイデアは何か既視感があり、また評価されることはあまりない。そこで別の試みをするか、何かやろうとするが何をしていいかが見えてこない。このループを繰り返すのであまり上達しないか、改善されるところがなかったりする。

ある程度見えてきたので、追加ヒアリングでは今までのやり方と変え、「アイデア出しの解像度が低い」層でも分かるように「スライド」でアイデア出しの考えを示すことでどこがネックか詰まったかを聞き出した。対象者の行動は「アイデアのために取り組み」を行なっているが「苦手」だったりする意識があることは共通している。一方で「何に詰まっているか」の言語化をさらに詰める形とした。

その結果、アイデアは考えるフェーズ(問いを立てる、組み合わせる、関連付ける、整理するなど)が重要といえるが、これに関してはやっていないかということが確認できた。つまり、乱暴にいえば、アイデアはインプットして何か出てくるということになっていて、その後の考える、アウトプットするということが欠落しているように感じた。

ターゲットの解像度はこれらのヒアリングやリサーチで相当上がってきたが、現状有効な解決策としては、進行中である「違和感発想法」というものが1つ。他にはビジネスアイデアクイズであったり、インプット的なものと見せかけて実は考えるという訓練をするというのが「筋が良い」と考えている。つまり、アイデア出し=「アイデアの思考法」といっていいが、そこを詰めていくとサービスが自ずと見えてくる=解決策が見えるという感じで進行中としている。

以上、サービスアイデアの明記、仮説、ヒアリング等リサーチ、ということは出来ており、結果的に最後のアイデアは現在も進行中で何か生まれないかを探っているという段階となっている。

さらにアイデアが得意な層へのヒアリングも行った。アイデア出しが苦手な人と比較すると、特に「言語化」「仮説を立てる」など、先のヒアリング結果と重ねると「考える」フェーズ=思考部分で躓いているのが明確になったと言える。

<気づき>

本研究を通じて得た気づきは以下のようなこととなる。

1.アイデアの検証としてヒアリングを手抜かずに行うことでアイデアから逃げなかったり、アイデアと向き合うことができる(ある種「ととのう」といっていい)

これは、アイデアを出すだけでは、思いつきで未検証で終わるということに対して、一定の検証、仮説、考えたり、調べたり、聞いたりということをすれば「向き合わざるを得ない」ことになる。僕にはあるのだが「アイデアを考えたもののこれ検証するの面倒だな」ということがよくある。それに対して、最低限土台として「それに近い人」に聞いてみてどうなるんだろうという反応を得るというある種の強化トレーニングになった。苦手を克服するとは言い過ぎだが、それに限りなく近い。手間なこと面倒なことは、楽しくというハックがいる感覚だ。

当初、検証としてヒアリングから逃げていたわけではないし、やろうと思っていたことはあった。しかし、一方でそこまでやれていたかというと、そうではなかった。そもそもヒアリングをしようとしてそのターゲット、いわゆる見込み客であるほうがいいが、そうでなくて「人の反応」を得ることに対して単に手抜きが生じていただけではないかとも言える。

アイデアと向き合う場合、これは主観と客観が混じり合う。アイデアはなるべく誰かの課題を解決してくれたほうがいいし、その課題が既にあって困っている方がいい。つまり理想があったり、上手くいったほうがいいとは思う。しかし、一方で想定ターゲットや顧客は生き物であり、常に考えは変わる。自分の見方や世界が受け入れられるものもあればそうでないものも「残酷」かもしれないが普通にある。

そういう中で、アイデアを掲げてどう思うか、感じるかをターゲットの目線で見ていくということはとても良い訓練になったと思う。

2.アイデア自体を12回変えていくことも予定していたが、実際にそこまでアイデアが飛び火するのでなく、自分が興味を持つとか、関心が寄せられる領域レベルはそこまで変わらなかった。そこを変えるというか、色々やっても関心がぶれないところこそが大事だと感じた

当初12回という漠然として設定はあったが、そこまで結果的にアイデアは生まれなかった。実際に小さなアイデアはあったのだろうが検証してみたいレベルややってみたいレベルになりえるかというとそこに至るものは本当に限られる。だからアイデアの量は大事でないとか質が大事みたいなことでなく、純粋に自分がやれることは、興味、関心、成長できそうかというところになる。だからそれを大事にしたほうが良いということを得た。

検証してきた全てのアイデアは僕が何かしらの課題意識やターゲットのイメージ少しは出来たり、また聞いてみてどうなるか知りたいというレベルのモチベーションがあったものだ。一方で結果的に「アイデア」の話、発想やトレーニングの話になったのはこれはそういう意識が顕在的であれ、潜在的であれあり続けたということなのだと感じた。そういう興味はとても大事にしたいし、そのようにありたいと考えた。

逆にいえば、そのようなものはブレない、またはブレづらいものといっていい。そのためには、いきなり見つかるものではなく、色々とやってみたり、考えて「少しずつ」見えてくるものだと思う。また同時に僕が見えたといったところで、このアイデアやサービスがうまくいく保証はない。

3.想定シナリオでは、バッドではないが、今の進行中アイデアの価値検証までは出来ておらず、価値がありそうだという主観を超えないところ。プロトタイプとして示してどうかか、サービス概念がそこそこまとまって示してどうかというところで、バッドではないがノーマルシナリオという着地に近い。

想定シナリオはやや乱暴であったが、何かプロトタイプが出来たというレベルではないので、サービス開発でいえば価値検証中というところだろう。ターゲットの課題が見えつつあり、解像度は高まってきた。また一応解決策の手段は「オンラインワークショップ」であったり、オンラインでやり取りするというアナログなやり方ではあるが、未検証でなくやってきているのでそこでどうかというところ。実際にトレーニングプログラムはまだ出来てないが、これは走らせながら声を聞いて改善していくというのが良さそう。

というわけで、シナリオ的にはバッドではなく、とはいえ開発ができたわけでもないので、そこそこアイデアとして見えてきて取り組む方向性が見えたのは非常に良かったといっていいと思う。

4.ピボットする際には、必ずどのような理由でもいいので、棄却理由は考えて導き出した。これは良かったと思う。実際に「なんとなく」ではなく、それぞれの理由がやってみたり、聞いてみたりして、あとはどこまで無理なくできるかというところが問われるからだ。

諦め方というとおかしな書き方だが、なんとなくでもいいので「アイデア」があればそれを少しでも進めればいい。おそらくこの「アイデア」の検証を怖がってしまう人が多い。理由は「夢は夢のままでいたいから」みたいなことがあって、実際にそこに手を付けなければ「夢はそのまま保存」される=「何も進捗しない」というオチとなる。

壮大なことではなくて、自分が考えたサービスや解決したいことを思いついたら自分のレベルでいいので「やってみる」ということが基本となりそうだといえる。そのための型として、シンプルにアイデア→仮説検証→ヒアリングするということまでやれば、まず暴走してニーズがなにもないことをやることはないのではないかといえる。

もちろん、プロダクトアウト的に「このアイデアはいいだろ」というのもありえるが、あまり筋が良いとはいえないのと、そういう革新的なことをやりたいわけではないのでその点は考慮しない。

もっといえば、フレームワークやこのような型にはめてやっても、じゃあ「今検証しているアイデアが必ずうまくいく」とかではない。そこは期待しすぎなのだが、そもそもここで失敗するケースはアイデアがない、それこそ考えて検証してない、そのためのやる気がない、行動していないということに尽きるのだと思う。

当然やってみてうまくいかなかったことは「失敗」というよりも、そういう結果だったというだけだと思う。だから失敗ではないと思う。精度を上げるという意味では、今回は3つのアイデアを棄却したわけだがそこからなんで棄却したのか、理由はこうだから、というのは今後に生きるのだと思う。

◆研究に関する考察・これから

<考え方・価値観>

自分の関心があることを一旦掲げてすすめることで、一定の進捗や客観視ができたように感じた。プロダクトやサービスを作る上では企画が肝になるが、ではその企画自体をどうすればできるか、ビジネスでうまくいくにはというのは、ステップバイステップのように少しずつやることが欠かせないと感じた。逆にドラスティックに一気にやろうというのも時にはありだが、人はそんな変化に柔軟ではないかもしれない。

自身の興味があることや関心領域を、あえて押さえたり外していたとしても、「心の声」ではないが、無意識レベルでそっちに引っ張られるのだなと、これは良い意味でだが、そう感じた。意図的に「本」領域で組み立てたかったがおそらくタイミングではないし、また単に市場や環境としてやりづらいだけなんじゃないかなという感じを受ける。では、「本」は大事ではないかというとそれはなくて、実際に大事だからこそ丁寧に扱っていく必要がりそう。

<具体的な成果・仕事・働き方への影響>

本研究前の3月頃からヒアリングを意識し始めて、それは「俄然」といってもいいのだろうが、結果的にヒアリング回数もだが、ヒアリングを初対面の人としていくことでの抵抗などはほぼなくなった。一方で、課題としては、というかこれは「100%」は無理なので、本当に対象者が本音で話しているかなどの目利きは非常に大事だと感じた。慣れれば見えてくるのはあるが、例えば「リサーチの教科書」みたいな本を店頭で見かけたがそういうものは確かに要る部分がある。一方で実践でやってないと机上の空論であるし、定着しないので実践=自分がやりやすいところで積むのが大事だなといえる。何はともあれ、結果的に定性調査などの意識やリサーチ意識が高まったのは良かった。

サービス開発や何か企画して作るというのが、とくにアイデア、その検証となると概念操作だと考えている。またアイデア自体の検証で、アイデア発想は思考法というところでいいたいのは「思考」そのものに近い。だからこそ、アイデアだからとかビジネスだからとかでなく、そもそも「思考」するというところに近づいていった気がした。結果的に、サービス開発として、アイデアもその検証もすることで、相対的にアイデアの概念化、言語化、図解化、対象者の解像度などものすごく「ふわっと」するところをもっと形にできそうとも感じた。これらの概念操作系、または抽象概念系は多くの人は役に立たないとか、具体的であることが大事というのがありがちだ。実は具体性の罠というのがあるとき、抽象化してまとめられるか、抽象度を上げられるかは「別軸」ともいえるので、それはちょっと違うかなと感じている。総じて今回の取り組みで概念操作はより重要で、また意思疎通や共有でも単に「ココ」と示せるのが有効だなと言える。

本取り組みが直接的に仕事につながった事例ではないが、ヒアリングをする慣れやそれらの考察というところで、定性調査を依頼を受けて行なったということもあった。またこれらの取り組み自体が、総合的に自分の仕事自体を下から支えてくれる感覚も出てきたので良かったのだと思う。

◆全体振り返り

月に1回のアンケートなど進捗報告が自分の中ではペースになっていた。そのために、ブログにて進捗報告記事を作って定点観測を可能にした。定点観測によって、動けたかどうかはクリアになるので、動けてないから駄目とか動けたから良いということでなく、状況に応じてどうだったかを検証するのが大事だと感じた。

その上で、全体的には、研究員としてどうという動きはほぼなかったが、自分のペースでやるというところを貫けたのは良かったのではないかと感じている。

全体の半年間は短いのだが、とはいえ稼働できたかどうかで空白感が変わるように感じる。

仕事にとってもプラスであり、型にはめて実践を積むことで色々と見えることが多くなって、すぐに結果にはならないだろうが、じわじわと本取り組みが効いてくるだろうなというところである。

◆その他詳細


ブログでの定点報告

ブログにて進捗報告を毎月行なったのは良いペース維持や定点観測になった。本研究はnoteやTwitterを推奨していたように感じるが、ブログであったり、手書きメモであったり、自分が続けやすいツールや取り組みという補足があればより良かったのではないかと感じる。

サービス開発が半年間でどこまでできるか。Lancers私の働き方実験へ参加では「サービス開発」カテゴリとして新設して記事を投稿していた。

Slackコミュニティ等での活動状況

これについてはほぼしなかったといっていい。もう少し反応があるかと思ったが、Slack等への関わり方はマイペースというのが推奨されており、これは人によって大きく変わったと思われる。僕の場合は、Slackメール通知もOFFにしており、月に1回程度アンケートなどのURLを知るために見ているのみとなっていった。個別イベントは参加せず、新規の人とのやり取りはほぼなかった。定例イベントは時間的に参加が厳しくキックオフと次の定例のみの参加で、あとはスライドで追う形とした。

結果的に客観的に見れば「コミュニティ活動」ではないのだろうが(そこでの交流を期待するのであれば)、一方である種コミュニティに所属するとか、そこで活動するということは、コミットメントが問われる。そのペース感をコントロール出来ているという点では、こういうメンバーもいるというわけで、特に違和感は感じなかった。

現状試験中のサービス

あくまでβ版という位置づけだが、違和感発想法WSは既にリリースして少しずつだが参加者が出てきている。概ね好評だがまだまだ課題感もあり、例えば「違和感からどう分析するか」はもっと色々と言えそう、示せそうというところに取り組んでいる。またアイデア出しに悩む人は多いと捉え、そういう初心者向けの講座もリリースした。どちらかといえば、アイデアトレーニングとしてつまり言語化や仮説を立てたり、組み合わせて出すなどを付き合うというのは価値があると思っているが、多分これは初心者には「ハードルが高い」と思われるのだろう。このサービスが取り組んでいる課題を全て解決するとはいい難いが自分のミッションとしても比較的マッチというかしっくりくる面があるので焦らず育てていきたい。

自分のミッションとは

先に書いた自分のミッションとは、あくまで副産物的ではあるが、先のアイデア出しの仕方やリサーチを通じて、自分が感じて来たこと、または今までの取り組みと合致するある種の「取り組みの延長線」が見えてきた。これは本研究の狙いや意図ではないため、副産物というわけだ。そのミッションとは、シンプルで「アイデアを出せる人を増やす」ということだ。他の言葉としても「アイデアを出せると楽しい」「アイデアを持てればそれで楽しくなれる」というようにアイデアを考えられる人がいれば、もっと「社会が面白くなる」ということにつながる。

魚を与えるのでなく魚の取り方を教えるというようなものという感覚でもいい。僕が直接アイデアを提供出来る人はかなり限られるのだが、そうでなく、自分でアイデアを出せる人を増やせればその人が協会ビジネス(笑)ではないが勝手に広げてくれる。そういうのは地味に効いてくるので、少しずつそういう取り組みもこの活動を通して展開できればと考えている。

そういうアイデアを楽しめるとか、アイデアを出せる人が増える社会はどういう世界線があるか?実際は色々なことでうまくいかないなんてザラである。けれどそこで明らめずにもうちょっとやってみようとか、チャレンジしてみようという人が増えることは単純に良いことではないかと思う。実際には、チャレンジしないことが良いよねということは、僕のエゴとしていいたくないし、やったほうが面白いし、その分得られるものがある。そういう世界線、価値観がある方がいいのだから、ここでは限定的に起業とか、ビジネスをやってみるとか、そういうことになるが、それもアイデア出しという形から、それを教えるという手段でも十分できるんじゃないかと思い始めた。

この気づきはなかなか強力で、もっと出来る部分もあるので更にブラッシュアップと実践をしつつ、仮説を検証する形で進んでいければいいと思う。

(以上)

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readmaster
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