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十二神将を考察する⑩摩虎羅(まこら)

リーディングマスター・まさみちです。見えないものの世界をどうにか面白いものであり、好奇心をくすぐり、量子力学やら物理学などの論理的な理系の世界でもあることを知ってもらいたくて活動しております。普段は心理カウンセラーとして仕事をしており、潜在意識や深層心理という顕在意識では見つけられないものを見つけ出し、肉体に現れる偏頭痛や腰痛や肩こりの痛みも取り除くことをしています。心と身体は繋がり合い、関連しているので深層心理を紐解けば、冷え性も改善していくことさえ起きてくる摩訶不思議な世界があります。(11/88)

そんな見えない世界を見る力があるなら、八十八カ所巡礼で出会った薬師如来の十二神将という働きがどんな意味を持つか、調べてみようとしてリーディングしております。

薬師如来は、病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益などで知られている如来です。↓

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福岡美術館より転載

リーディングマスターとして、薬師如来が伝えることを降ろしてくると「あらゆる立場の人の気持ちを察してあげられる優しさを持ちなさい」と、共感するだけでなく、その気持ちをどうやったら改善出来るかを導けるようにしなさいと伝えてきております。

薬師如来さまは、現世利益の仏さまと認識できますが、真摯に向き合うと、根本的な問いかけを突っ込んで来られる厳しい仏さまでもいます。

十回目は、摩虎羅大将(まこらたいしょう)です。

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十二神将は、個別では大将と呼び、その中でも夜叉と神明というものがあります。

夜叉とは、不快にさせた相手こそ真犯人だと断言し、自分の未熟さを見ずに他人の未熟さばかりを指摘し、問答無用と裁き下すエゴエゴな姿。

神明とは、相対する相手の中に自分の見たくない心の姿を見つけ、対話することを止めている自分と対話し直し、慈しむことが出来る目覚めた姿。

他人に問題があると決めつけてしまいがちな心の働きがあり、自分から許したいと気持ちを変えようとしない限り、変わらないとし、他者に救済されることを拒み続けることが出来るものです。

摩虎羅大将(まこらたいしょう)は、最初に体験した出来事を絶対視する為、初めて見るもの、初めて触れるもの、を信じ込んでしまい、良質なものを悪質と学ぶと認知の歪みを正せる機会を永遠に失う心の姿です。正しい育てられ方をされなかった苦しみを理解し、敵意を消失させ、共感する間柄から良質なものだと教え直すことが出来る仏の姿です。

は、全否定することで真実に触れる機会を永遠に失い続ける無限ループことで、変化を嫌い、敵視することで心の生存本能を維持しようとするものです。

追い詰められて、逃げ出すことが不可能となり、指示に従わなければ生存できないような絶体絶命とする状態にならなければ、人の言うことを聴こうとしない心でも在ります。余裕があり、逃げ道が存在する限り、逃げ続けてしまう為、自ら自身の問題に気づいて、自分の心の問題に取り組むことが困難な心です。

この苦しみから抜け出した体験を持つ人は、自分と同じ境遇を感じる人たちに対して救済したいと願うようになるものですが、人を信じなくなっている人が多く、心を開かせることが困難です。

繋がり方
六体の摩虎羅大将に囲まれている自分の身代わりになっている薬師如来をイメージ
します。六体の摩虎羅大将は薬師如来に「人を信じない理由を言え」と問いかけることで、その応答によって、初まりの体験を思い出させ、今の自分にとって不要な概念だと気づかせるやり取りをするものです。

事例として紹介すると、以下のようなやり取りが出てくるものです。

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「怖いから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「嫌いだから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「助けてくれないから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「関わっていけないから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「悪い人と聞いたから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「嘘をつく人だと教わったから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「酷いことをする人だから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「敵だから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「好きな人を辛い思いにさせたから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「救ってくれなかったから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「人を信じないことで、救われないままでいいとしたかったから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「自分に力が無いと認めたくなかったから」

六体の摩虎羅夜叉「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「“そんなもの(宗教)”は知らなくていいと教わったから」

六体の摩虎羅神明「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「人を信じることを教わらなかったから」

六体の摩虎羅神明「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「人を信じられる人に出会えなかったから」

六体の摩虎羅神明「人を信じない理由を言え」
身代わり薬師如来「人を仏としてみられた今、人を信じられるようになりました」

摩虎羅神明と薬師如来(微笑んでいる)

というようなやり取りが生まれるものです。
この六体に囲まれるイメージや、薬師如来が身代わりとするイメージが、仏との対話において重要になるものです。イメージ力がいい状態だと繋がりやすくても、イメージ力が悪いと繋がりにくいこともあります。

前回は、波夷羅大将を紹介しました。

関わりにおける反発心もあれば、拒絶するものもあります。
様々な対人のトラブルというものは、こうして神将の特徴ごとに、対応する仏が変わるとわかると、性格などもあるのではないかと想像することで、関わり方、扱い方が変わるものです。

摩虎羅大将は、最初に信じたものや、信じられる人からの提案は鵜呑みにしてしまうほど、無防備になりやすいところがあります。その対立構造を健全化だと言いたいところがあり、二元論に持ち込み、人間の不出来さを愛せず問題を棚上げして、被害者意識を止めようとしないところがあります。

自分をさらけ出すことが困難になり、引きこもりや、コミュニケーション障害を併発してしまい、「なんとかしないといけない」と感じつつも「なんともならない」という体験を繰り返してしまうところがあります。

は、対立し抵抗することで学びや気づきを得られることをさし、という文字通り動物の虎のように、退かずに戦い抜くイメージを持たせることで、頑固な姿でもあることを教えてくれるものです。

全否定してみることや、全肯定してみることで、価値観や概念を揺るがすことが出来ると心得ると、さまざまな人たちと大きく関わることに繋がるかも知れません。


いかがでしたでしょうか?

では、また。

リーディングマスター・まさみち。


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