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戦国一のもののふは誰か?木下昌輝『兵』(つわもの)

どうも!まっさんですm(_ _)m

当noteでは、主に読書の書評を書いていきます!

それでは記念すべき第1回目の紹介はこちら!



木下昌輝さんの『兵』(講談社)


著者の木下さんは2012年に『宇喜多の捨て嫁』でデビューし、同作が第152回直木賞候補にもなった、時代小説界の気鋭な作家さんです。


図書館で、

「何か面白い、戦国ものの時代小説がないかな〜」


と本を探してたところ、たまたま見つけたのがこの本でした。


同じ講談社から出てる決戦シリーズに収録されてる短編集に、木下さんの書き下ろし3編を加えた単行本で、


道鬼斎なる架空の人物が、桶狭間、川中島、本能寺、賤ヶ岳、関ヶ原、大坂の陣と、戦国の世を渡り歩きながら、日ノ本一の兵を探す様を描いた1冊。


木下さんの本を読んだのは初めてでしたが、


時に大胆な解釈や設定もあり面白い!


と感じました。


・桶狭間の戦いを前に、弱小の織田家か大国今川家で揺れる水野家。


・川中島の戦いで、主君長尾景虎(後の上杉謙信)に翻弄されながらも、武田軍との戦いに臨む、甘粕景持ら上杉四天王たち。


・信長と光秀に兄を殺され、復讐に燃える細川藤孝(幽斎)の、やがて本能寺の変へと繋がる話。


・賤ヶ岳の戦いにて、槍を手に戦う若き加藤虎之助(後の加藤清正)の奮闘と、悲恋の話。


・関ヶ原の戦いを前に、毛利家存続の道を探る吉川広家と、その影で暗躍する怪僧安国寺恵瓊の壮大な謀。


・戦国最後の大戦大坂の陣で、真田信繁とその影武者である幸村が、互いに天下人徳川家康に挑まんとする理由とは…


等々、ある程度戦国時代に理解がある人なら、


ほぉーそう来るか!!


と思うこと間違いなしです。


特に、細川藤孝の復讐の話、関ヶ原で恵瓊が企てた策略、大坂の陣での真田信繁と幸村は別人という設定の話が、個人的にオススメです!


時代小説を普段読む人もそうでない人も、


気になった方は是非チェックしてみてください👍✨


ーENDー

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