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西アジアの歴史ー4:今日は一神教について

紀元前587年、ユダ王国が新バビロニアに滅ぼされました。ユダの民・ヘブライ人(ユダヤ人とも言う)は、新バビロニアへ強制的に連行されました。


ヘブライ人の人たちは、新バビロニアはすぐに滅び、やがてすぐまたユダの国へ帰れると思っていました。しかし実際はそうではなく、自分たちの神殿は兵士たちに壊されました。


ユダヤ人たちは迫害され、神殿は壊され、絶望し、さらにその信仰が深まりました。そして、まさにそれこそが一神教の始まりとなりました。

今わたしは、日本人向けにこのブログを書いています。なので、日本人のバックグラウンドには多神教という考え方がありますでしょ、なので一神教と多神教という二つのバックグラウンドの違いはリーダーにとって結構大きいですよーと言いたいです。


そして、ここに、

唯一神、全知全能の神ヤハウェ(エホバ)を神とする宗教が出来ました。


その名も「ユダヤ教」です。

そして、ユダヤ教徒の人のことをも「ユダヤ人」と呼びます。

キリスト人とかは言わないですね、不思議です。



さて、そもそも宗教の話をしてみたいと思います。

池上彰氏の言葉を借りれば、

「自分はなぜ生まれてきたのだろうか」「何のために生きているのか」と考えたことはありませんか?「死んだ後はどうなるのだろう」と考えて、こわくなったことはありませんか?・・・多くの宗教は、人がどのように生きていけば、安心して幸せに生きていけるのか、「死」を恐れずに受け入れるにはどうしたらいいのかを考えたことから生まれました。また、宗教は自然とも深く結びついています。適度な雨と日光、そして大地が、作物を実らせます。自然は、人間が生きていくためになくてはならないものです。しかし、自然は同時に、洪水などの災害を引き起こし、一瞬にして生命を奪うものでもあります。そのため、世界のほとんどの地域の人々は、はるか昔から自然に対する感謝とともに恐れの気持ちを抱いてきました。こうしたところからも、宗教が生まれたと考えられています。


というわけで、


「自分が何のために生まれてきたのか?」という問いは、わたしは小さい頃から感じていました。もしそのときに、一神教の家庭に生まれていたら、わたしは今でもその神様に熱心にお祈りしていたかもしれません。今のあなたが生まれた環境に大きく影響されているように、一神教の世界観で育った人と多神教の世界観で育った人は考える回路みたいなものが少し違います。

なぜ宗教を学ぶのか。ユダヤ教の経典である「旧約聖書」には歴史も書かれています。彼らはそういった書物を、日本人でいう桃太郎みたいな感覚で触れて育ってきています。日本人で桃太郎知らない人あまりいませんよね、知らない人ばかりだったら、auがCMに使ったりしないでしょう。

まあ、話は置いておいて、バビロン捕囚の際、ヘブライ人たちはいつかまたすぐにカナンの地に帰れると思っていたわけです。はい、新しい地名、かなん。


で、その背景にあるのが、自分たち民族の歴史なんですね。アブラハムはユダヤ人・ヘブライ人の祖先で、神は彼に「子孫を守る」「カナンの地を与える」と約束します。つまりそれはユダヤ人にとっては、自分たちは神から選ばれた血筋の民であり、カナンの地はユダヤ人のものだ、ということです。(人々の信仰とともに、そういった考え方は少しずつ変わって行きます。それは長い時間をかけて、人々が成長した歴史のような気もしています。これはまた別の機会に)

ユダヤ人、つまりヘブライ人の祖先のことが、旧約聖書にはこんな風な物語として書いてあります。物語っていうか、事実がちょっと誇張して描かれているのかな、実際には

エジプトで奴隷のように働かされていたヘブライ人は、モーセに率いられてエジプトを脱出し、カナンの地を目指します。

ここで旧約聖書では物語の大事な部分なんです。

エジプトからの脱出には多くの苦難がありました。まず絶対権力であるエジプト王が首を縦に降るわけがありません。だって、ヘブライ人たちは大事な国の労働力なんだもの。それでもヘブライ人たちは「選ばれた民」なんですね。だから、神が脱出させるようにあれやこれやとエジプト王を困らせるわけです(と書いてある)。例えば今まで一度もなかったイナゴの大群が来て、麦という麦を全部食べ尽くしてしまって人々は飢饉になったり、あるいは大雨嵐がふいて収穫前の麦が全部だめになってしまったり。さらに、脱出後にエジプト軍が追いかけてきた時、ついにもうダメかと思われた時、突然海の水が左右に分かれて、ヘブライ人は海の向こうに行くことができたとか。



これですね。有名な話?絵?かなと思いますが、こんな内容なんですね。彼らが通ったとされる道はこちら。諸説あり。


彼らは何十年も砂漠をさまよい、ついにカナンの地への帰還を果たします。神が、ユダヤ人たちに分け与えた土地、カナン。モーセ自身はカナンの地へ着く前に死んでしまいますが、次のヨシュアがカナンの地を征服し、イスラエル王国を建国します。イスラエル王国の最盛期は紀元前1000年ごろ、ソロモン王という人の時代です。

やがて、イスラエル王国は分裂するのですが、バビロン捕囚の際にヘブライ人たちが「そのうち帰れるだろう」と思えていたのはこうした背景があったからです。


さて、ここで、聖書についてお話しします。

世界三大宗教:キリスト教、イスラム教、仏教

のうち、キリスト教とイスラム教は同じ本を聖書としています。

ユダヤ教:旧約聖書

キリスト教:旧約聖書と新約聖書

イスラム教:旧約聖書と新約聖書とコーラン

書きたいことが多すぎて、何も進めていないけれど、とりあえず今日はこの辺で終わり。



しかし・・・noteの使い方が少しずつ分かってきた・・・写真とかどうやって載せるのか全然わからなかったけど。少しは見やすくなりましたね。


あとは絵文字があればねえ・・


『歴史から平和が実る』という合言葉をもとにブログを続けています。ご自身のリーダーとしての未来を考えるきっかけが見つかりますように。 このブログでのリーダーの定義は「人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のこと」お役に立てましたら、投げ銭応援お願いします。