読書記録R6-70『ねこはしる』
工藤直子 作
島田光雄 装丁・画
童話屋1989年3月初版
手のひらサイズのかわいい本
佐野洋子さんがこの本に言及されていた
図書館の閉架から出して貰った
これまでに読んだどんな詩集とも違う。
出版社名からすると、これは童話だろうか
これは童話ですと言われたらそうですかという。
イヤイヤそうでもないかもしれない。
やっぱり詩ですね
小さな本だけど一冊まるごとの詩です。
私にはそう読める。
他の兄弟のようには何をしても上手くできない黒いこねこ
お母さん猫も心配そう
頑張って、頑張って…でも…
ある日、池の魚と出会います
ひとりぼっちのねことひとりぼっちの魚が出会ったのです
ふたりは親友になりました
すると不器用でのろまといわれたこのこねこが…
もんしろちょう、蟻、水底の石、けやき、蛙、風、蝉、ひまわり、やまばと、みつばち…
周りの生き物たちがその様子を伝えてくれます
ところがある日
とんでもないことが起きてしまう!
他の兄弟たちに魚の存在が知られてしまった。
そして、魚を捕える競争が行なわれることに。
魚は覚悟を決め、親友の猫に食べられたいと告げる。
こねこは考えて、考えて…
最後までページをめくる手が止まりません
偶然だけど、驚いたことがもう一つ。
このこねこの名前がラン!
はしるこねこだものね。
娘が家で可愛がっている猫と同じ名前!
娘に報告しなくては😁
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