読書記録R6-91『猫』

著者
有馬頼義/猪熊弦一郎/井伏鱒二/大佛次郎/尾高京子/坂西志保/瀧井孝作/谷崎潤一郎/壺井榮/寺田寅彦/柳田國男
クラフト・エヴィング商會プレゼンツ
中公文庫2010年3月再版
(2009年11月初版)

本作は単行本『猫』(1955年 中央公論社刊)を底本とし、新たにクラフト・エヴィング商會の創作・デザインを加えて再編集した『猫』(2004年7月)を文庫化したもの。

こちらも古川町ぷちぷち古本市で購入した内の一冊。

名だたる文筆家たちが書いた猫にまつわるエッセイ。
やや昔の人の文体が面白い。
たいていが家父長制の中、家族や使用人と猫の様子を描いているが、作者自信がかなり猫に心を囚われている様子が可笑しい。
猫の繁殖や子育て、生態にも注視している。

私が特にいいなあ~と思ったのは最初の作品、有馬頼義著「お軽はらきり」と寺田寅彦著「猫 子猫」。

そういえば、漱石の「吾輩は猫である」も堂々たる猫の本!

今また猫ブームとか…
猫の存在感が増している気がする。

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