外壁塗料の選び方
こんにちは!
ReWALLチームです。
外壁塗装を考えるとき、多くの方が悩むのは「どの塗料を選べばいいの?」という点です。外壁用塗料にはさまざまな種類があり、性能や価格が異なります。高価な塗料が必ずしも良いわけではなく、外壁材や目的に合った塗料を選ぶことが重要です。今回は、主要な5種類の塗料について、それぞれのメリット・デメリット、費用、耐用年数を解説し、初めての外壁塗装でも失敗しない塗料の選び方をご紹介します!
下地材との相性
外壁塗装を検討するとき、「シリコン塗装」や「ウレタン塗装」などの単語を耳にすることが多いでしょう。これらは塗料を作る段階で使用する原材料(液体の種類や、含まれる樹脂の種類)の違いです。
それによって特徴や耐用年数も大きく変わってきます。
たとえば、多くの住宅で使用されている窯業系サイディングは、セメント系の外壁材であり、劣化すると熱をためやすく水を吸いやすい性質があります。そのため、脆くなった基材を補強できるような含浸性のある下塗り材を採用する必要があります。一方、ALCの外壁材は吸水性に優れているため、防水性が高く、湿気を逃がす透湿性の高い塗料がおすすめです。
このように、外壁の種類やダメージの進行状況によって適切な塗料は変わります。
外壁塗装の塗料の種類とグレード
家の外壁塗装として使われている塗料は主に「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の5種類です。基本的には性能や耐用年数が高いものほどグレードが高く、費用も高価なものになります。
以下に、各塗料の詳細とその特徴を見ていきましょう
アクリル塗料
価格: 安価
耐用年数: 3〜5年
メリット
費用がもっとも安い
発色が良く、鮮やかな色が出せる
デメリット:
熱や紫外線に弱く、耐用年数が短い
頻繁な塗り替えが必要
ウレタン塗料
価格: 中程度
耐用年数: 5~8年
メリット:
価格と機能のバランスが良い
密着性や伸縮性が高い
デメリット:
耐久性がそこまで高くない
近年では他の塗料に比べて使用頻度が減少
シリコン塗料
価格: 中程度
耐用年数: 8~12年
メリット:
汚れにくく、低汚染性
バリエーションが豊富で選びやすい
デメリット:
塗膜が硬くなりやすく、劣化するとひび割れしやすい
フッ素塗料
価格: 高価
耐用年数: 15~18年
メリット:
非常に耐久性が高く、美観性も優れている
紫外線に強く、塗膜が長持ちする
デメリット:
価格が高い
他の塗料に比べて施工コストが高くなる
無機塗料
価格: 非常に高価
耐用年数: 20〜25年
メリット:
非常に高い耐久性と耐候性
カビや藻が発生しにくい
デメリット:
価格が非常に高い
硬い塗膜がひび割れしやすい場合がある
水性・油性、1液型・2液型とは?
外壁塗装の塗料を調べていると、「水性」「油性」や「1液型」「2液型」という単語を目にすることがあるかと思います。これらの違いも塗料を選ぶうえで大切な要素なので、しっかり理解しておきましょう。
水性と油性の違い
外壁の塗装を行う際、主剤(塗料の原材料)を水やシンナーなどで薄めて壁に塗装します。主剤を水で溶かしたものを「水性」、シンナーなどの有機溶剤で溶かしたものを「油性」といいます。
水性ボールペンと油性ボールペンの違いを想像するとわかりやすいかもしれません。どちらが良いかは一概には言えませんが、価格の安さや環境影響(においなど)を重視するなら水性、耐久性を重視するなら油性を選ぶ方が多いようです。
外壁材や家の立地など環境によっても選ぶべき塗料が変わるため、塗装業者にも相談してみることをおすすめします。
1液型と2液型の違い
1液型塗料は、使う前に特別な混合が不要で、そのまま塗装に使用できます。2液型塗料は、使用前に主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用する必要があります。
1液型は施工が簡単で初心者向けですが、耐久性は2液型よりも劣ることが多いです。2液型は手間がかかりますが、耐久性や仕上がりの品質が高いというメリットがあります。
このように、水性・油性、1液型・2液型の違いを理解して、自分のニーズや環境に合わせた塗料を選ぶようにしましょう。
まとめ
塗料選びは、外壁塗装の成否を分ける大事な作業です。
塗料次第で家の耐用年数が数年間変わったり、費用が数十万円変わったりします。
だからこそ、各塗料のメリット・デメリットをしっかりと理解して、賢い塗料選びを実践していってください。