知っておきたい外壁の種類
こんにちは!
ReWALLチームです。
外壁と一言で言っても使われる素材や種類はたくさんあります。
今回はその中でも一般的に住宅によく使われる素材を解説していきたいと思います!
外壁材の種類と特徴
窯業系サイディング
板状の外壁材の総称として「サイディング」と呼ばれています。窯業(ようぎょう)系サイディングボードとは、セメントと繊維質原料、砂や砂利などの混和材で造られています。頑丈で軽く、窯で圧力と熱を加えて化学反応を促進させて乾燥させたものです。またデザインや色が豊富で施工も簡単にできるので新築物件の約70%近くは窯業系サイディングボードが用いられています。窯業系サイディングを見分けるポイントは、サイディングボードのサイズが455×3030mmが主流で、一枚一枚の間につなぎ目があります。
モルタル壁
モルタルとは、「セメント」と「水」と「砂」を混ぜたもので作られます。外壁の他にも駐車場や基礎、タイルの目地等にも使用されるのでDIYにおいてもメジャーな材料です。外壁に使用する場合は、ラス網という金属の網に左官して外壁を作っていきます。
職人の手作業になるため、職人によって仕上がりに差が出ます。日本では1980年代くらいまでの家屋によく使用されており、築30年前後の住宅に多い外壁の種類です。現在は昔よりも職人が減ってきているので、モルタル外壁の数は減ってきています。しかし、他の外壁材にはできない自由度の高いデザインの外壁に仕上げることが出来るため、おしゃれな家にしたい方にはとても人気の外壁です。また、仕上がりの面だけでなく、機能面にも優れています。通気性が高いため、湿気の多い日本に合った外壁です。
モルタルは様々な種類の仕上げ方があり、それぞれに特徴があります。
吹き付けタイル: 表面を平らに仕上げる複層仕上げ。
リシン壁: 表面が砂状でざらついています。
スタッコ壁: 凸凹とした化粧漆喰を塗りつけます。
左官職人仕上げ: 個性的でおしゃれなコテ跡が特徴。
ALCパネル
ALCとは、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、軽量気泡コンクリートといいます。主な原料は珪石・セメント・生石灰・アルミニウム粉末となっています。これらの素材を組み合わせ、高温高圧蒸気養生という独自の製造過程を経てつくられる素材です。メリットは軽くて丈夫、耐熱性に優れています。デメリットはパネルの素材自体の防水性が低いこと。構造上目地シーリングのメーター数が膨大な量になります。
金属系サイディング
金属サイディングには大きく分けて4種類あります。
・ガルバリウム鋼板
・トタン
・アルミサイディング
・ステンレス鋼板
最近はガルバリウム鋼板のものがよく使われています。
金属サイディングはほかの素材と違い「水を通さない素材」なので防水性に優れています。
反対にデメリットは金属サイディングは傷が付きやすい素材です。強風などの飛び石で傷が付いてしまう場合もあります。ついた傷から表面の塗膜が剥がれ、金属部分が露出することで錆びが発生するなどの原因となります。
特に沿岸部などでは錆びているサイディングをよく目にします。
タイル
タイルはデザイン性が高く、見た目に華やかさがあるため、ほかの素材と比べて高級感が出やすい外壁材です。またメンテナンスが必要となるまでの期間は30年ほどで、ほかの外壁材よりも長く、メンテナンスの頻度が低い分、費用の負担が軽くなります。
反対にデメリットはほかの外壁材と比べて価格が高めです。また、タイルを1つずつ貼り付けていく施工方法で、手間がかかります。そのため、メンテナンス費用は抑えられますが、初期費用はほかの外壁材よりも高くなりやすいです。また手作業で貼り付けるため、地震等の外的影響で壁から剥がれ落下する可能性があります。
まとめ
外壁の種類によって適した塗料が異なるため、選択は専門家の意見を聞きましょう。塗料と外壁の相性を理解することで、効果的かつ経済的な塗装が可能です。外壁の状態と種類を事前にチェックし、長持ちする美しい外壁を実現しましょう。